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日本市場が抱える「呼び値問題」

2006年09月09日 01時00分00秒 | 株式
<土曜は株のおはなし>

 「呼び値」というのは、売買の際の株価変動の最小単位のことで、呼び値は株価水準によって変化します。

 たとえば、株価が2000円以下の場合は1円単位、3000円以下で5円単位、100万円を超えると1万円単位といった具合です。

 日本では、欧米市場と比べ、この呼び値の幅が広すぎるという問題があるようです。

 というのは、株価15円の銘柄であれば、1円動くだけで7%弱損益が変わることになり、短期の値幅取りを狙う目先筋には大歓迎となるからです。

 株価15円のイチヤは、8期連続赤字企業ですが、2006年6月最終週の出来高は2070万株というボリュームに達し、呼び値の幅が広すぎることが、投機資金を呼び集めているようです。

 米国では、かつて1/8ドルや1/16ドルといった分数表示たっため幅が広いという問題がありましたが、2001年からセント(1/100ドル)表示が導入され、また基本的に適宜株式分割が行われ株価は10~100ドルに収まるのがほとんどのため呼び値問題を解決しているとのことです。

 なお、株価に対して呼び値幅の広い銘柄ベスト10は以下のとおりです。株価は2006年7月3日現在です。週間ダイヤモンド(2006/7/22)p20から引用しました。本誌ではベスト20まで公表されています。


<株価に対して呼び値幅の広い銘柄ベスト10>
順位 証券コード 銘柄名      株価  株価が1円動いた時のインパクト
 1  9968    イチヤ        15円  6.67%
 2  9898    サハダイヤオンド 28円  3.57%
 3  6793    山水電気      29円  3.45%
 4  6993    森電機       33円  3.03%
 5  8107    キムラタン     37円  2.70%
 6  9822    クロニクル     40円  2.50%
 7  5721    エス・サイエンス 42円  2.38%
 8  4740    ニューディール  44円  2.27%
 8  5103    昭和ゴム      44円  2.27%
10  9704    東海観光      45円  2.22%



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<今日の独り言>
 飛行機のチケットは、早期の割引を使うとかなり安いんですね。JALANAで羽田から北海道・九州でも片道12000~13000円ほどです。株主優待の半額以上の割引なので、株主優待のメリットはあまりないのではと思ってしまいます・・・

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