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「世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ(石倉洋子)」という本はとてもオススメ!

2016年07月29日 01時00分00秒 | 
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 「世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ」という本は、一橋大学名誉教授で専門は営業戦略・競争力・グローバル人材で、各社社外取締役を務める石倉洋子さんが著者で、以下の28のテーマについて人生をよりよくするコツについて分かりやすく書かれたものです

 1 「正しいやり方」より「むやみにやってみる」
 2 気楽に声をかける、答える、質問する
 3 どこに座るかであなたの価値が決まる
 4 好奇心がポイントー朝食会、ランチ、ディナーの乗り切り方
 5 「ダメ元」で言ってみる
 6 先手必勝!-自信がない時こそ実践した発言法
 7 何を着ていくか?
 8 「鈍感」のすすめ
 9 完璧は目指さない
10 一に体力、二に体力!
11 「明日のリーダー」はこう育つ
12 周到に、しかし臨機応変にーパネル討論での議論のコツ
13 自分しか語れないことは何か?-プレゼンテーション必勝法
14 聞いている人の「自分ごと」にする-プレゼンテーション必勝法
15 予行演習とフォローアップを忘れない-プレゼンテーション必勝法
16 他人の知恵を借りる
17 成功か失敗かではない、何を学ぶか
18 当事者意識を持つ-協働がうまくいく前提条件
19 人を組織に合わせるのではなく、組織を人に合わせる
20 言葉で人を動かす
21 仕事は楽にするものー「すぐやる」「順序を変更する」
22 「友人のポートフォリオ」をつくる
23 活動の時間配分を振り返る
24 「やらないこと」を明確にする
25 「つながり」の賞味期限を意識する
26 「ひょっとしておもしろいかも!」-新しいことを始めるコツ
27 思い通りいかず挫折したら?
28 また気楽に始める!-「やめようか」と思った時の対処法

 特に「5ダメ元で言ってみる」は実践することが大切でうまくいけば楽しいし、「8鈍感のすすめ」で誘われたら一度は行ってみるというのも大切だし、「10体力」も大切だと改めて思いましたね。

また、「21仕事は楽にするもの」ですぐやることや順番を変更して生産性アップすることも大切だし、「22友人のポートフォリオをつくる」は年齢に関係なく「すごい」と思う人に出会ったらロールモデルにし、またいろんな分野で相談できる人を持つことも大切ですね。

そして、「24やらないことを明確にする」や「25つながりの賞味期限を意識する」ことも大切だと思います。


 それから以下の3つについて、毎日身近なところからすぐ始め、一時的にできなくても、あきらめずに続けて習慣にすることが大切なようで、確かにそうだと思いましたね。
①これまでの枠組みにとらわれないで自分で考えること
②世界の変化を見ながら、自分の市場価値・ユニークさを常に見極め、磨き、それを表明すること
③世界の可能性を取り込むために、少なくとも当面は英語ができること


 「世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ」という本は、人生をよりよくするヒントがたくさんありとてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・これまで重要と思われてきた考え方、アプローチで今や時代遅れになりつつあると私が思うのは次の4つです。
①既存のフレームワークを用いて世界を整理すること
②過去のデータを分析して正しい答えを探すこと、よく考えて答えを見つけてから行動に移すこと
③まず日本という身近な場で考えて、それから世界を目指すこと
④日本社会で通用する基準があり、それに従って自分の力やポジションが評価・判断されるという考え方。よほど才能がある人や地位が高い人などでない限り、普通の個人はあまり力がない、という考え方

・いろいろな情報が得られると、どこから始めたらよいかわからない、と手を動かす前から圧倒されてしまう人や、ガイドしてくれる人がいないと不安を思ってしまう人もいるかもしれません。「正しいやり方をしよう」「無駄はしたくない」などと思わず、とにかく自分ができるところから始めてみることです。自分で試してみる中で次第にコツがわかってきて、誰に何を聞いたらよいかもわかってきます。

・日本では提供されているサービスが当たり前、常識と思われて、決まっていることが多いので、それからあえて違う行動をとろうという気にもならないかもしれません。でも、海外では一般的に自由度が日本より高いようなので、「ダメで元々」と頼んでみたり、聞いてみたりすることをおすすめします。たとえば、レストランのメニューに載っていないものでも「○○はできますか?」と聞いてみると、「できる」と言われることもよくあります。また、「山羊のチーズは嫌いなので、他のチーズに替えてほしい」「つけあわせのフレンチフライを別の野菜にできないか」などと頼むと、多くの場合、対応してくれます。コース料理のデザートも「甘いものではなくフルーツがほしい」とリクエストしてみると、変更してもらえることが多いのです。ニューヨークなどでは、量が多すぎて食べきれない料理の場合、持って帰りたいと頼むと大体の場合はおみやげ用にしてくれます。飛行機の座席など事前に座席指定をしていても、チェックインカウンターで、もっと良い席(前方、座席の前のスペースが広いなど)はないかと聞くと、探してくれることがしばしばあります。もちろん変更できない時もありますが、何も聞かないと何も始まらないので、一応聞いてみる。実際、私は最近ニューヨークを往復したのですが、行き帰りとも良い席に替えてもらうことができました。求めないと何も始まらない、少なくとも自分の希望を伝えることが大事なのです。以前、こんなことがありました。事前に座席を指定していたのですが、チェックインをしようとしたところ、航空会社の人に「席を替わっていただけませんか」と聞かれたのです。どこに移るのかと聞くと、同じ列の反対側だったので、「いいですよ」と返事をしました。「ところで、なぜ?」と聞いたところ、「赤ちゃんをつれた乗客がいて、あなたが予約していた席の前に、赤ちゃんを寝かす台があるから」と言われました。「何だ、そういうことか」と思ったのですが、ついでに、「替えるなら、ファーストクラスに替えてくれてもいいのだけど(笑)」と言ってみました。ほんの冗談のつもりだったので、その時は、スタッフと笑っただけで終わり、すっかり忘れていました。しかし、ゲートに行ったら、ファーストクラスの搭乗券が待っていたのです!あれ!という感じで搭乗券を受け取り、「とりあえず言ってみるものだなあ」と実感したのでした。こんなことがよく起こるとは思えないのですが、気軽に冗談っぽく言ってみることが思いがけない幸運につながるかもしれません。

・一方、ちゃんと予約しておいたのに予約が入っていないと言われたり、ホテルなどで、頼んでいたよりも低クラス(景色が見えない、暗いなど)お部屋に通されたりすることもあります。そういうときは、断固自分の権利を主張しなくてはなりません。そういうときはヒステリックになったり、どなったりしないで、クールに、しかし断固権利を主張するのがコツです。

・私がこうした交渉や喧嘩をする場合は、十分に睡眠をとり、エネルギーレベルを高くしておいて、自信を持って自分の立場をクールに、しかし力強く主張します。それでももめる場合は、「いい加減にしてほしい、ばかばかしい、ひどい」などかなり強い言葉を使いますが(そうしないと私の気持ちが済まないので)、こちらの希望を通すことが目的なので、それを忘れないようにして「喧嘩」します。私の知る限り、ダメで元々(ダメ元)と思っていろいろ要望を出してくる人が海外では多いのですが、相手の主張がおかしい時はロジカルにおかしい、と指摘すると、あっという間に要望を取り下げることが多いです。このあたりは、希望を入れてもらえそうだと思った時だけ要望する日本とはだいぶ状況が違うように感じます。頼む側になったら、ダメ元でいろいろ聞いたり頼んだりしてみる、頼まれ側になったら、ダメなものはダメときちんと断る、というのがよいでしょう。いずれの場合もカリカリしないで、余裕をもってことに当たるのがコツです。

・会合やディナーの席で、あるテーマについてコメントを求められたり、議論をしたりすることはありませんか。日本ではこうした機会は、一部の人に限られているので、どうしたらよいか迷うこともありそうです。その一番のコツは、「口火を切る」、あるいは「なるべく早く順番が回ってくるように位置取りをする」ことです。また、「先手」がとれなかった場合には、簡単なことでもよいので「自分にしか言えないユニークなことを言う」ように心がけることです。これは、その場の言葉が日本語か英語か、参加者が日本人か外国人かにはあまり関係がありません。

・もちろん興味深いすべてのイベントに行き、関心のある人全員に会うわけにはいきません。しかし、新しいアイデアは「組み合わせ」から生まれる場合が多いこと、「違ったもの」に触れるとそれまで考えていたことが新しい観点から見られること、意外なものがつながる可能性があることなど、いろいろな場に行って人に会い、学ぶことのメリットはたくさんあります。私の場合は、日程さえ合えば、誘われたら一度は行ってみることを自分のルールとしています。そして、一度行ってみて、内容や人に興味が持てそうにないとなったら、ほかにすることがなく退屈で所在ない日でも、二度と行きません。紹介されたり、会合で初めて知り合ったりした場合でも、初対面の時にこれからも会いたい人かそうでない人かはすぐわかるので、これからも会いたいと思う人にはかなりまめにフォローをします。自分のレベルよりずっとレベルが高いイベントであっても「出席しませんか」と声をかけていただいた場合、「少しだけ」考えて、結局は行くことにします。気後れしてしまうイベント内容や参加者の顔ぶれの場合もあるのですが、「言い訳リストをつくって避けたいという誘惑」に負けないようにして出席の返事をします。ただし、日程が合わないものは、どんなに行きたくてもすぐお断りして、忘れてしまいます。一度行くと言ったら、体の具合が悪いなどよほどのことがない限り、行くのが鉄則です。

・「完璧の呪縛」を脱するにはどうしたらよいでしょうか。簡単なコツは二つあります。一つは「いろいろ考えすぎないで、すぐ行動すること」。もう一つは「変化を認めること」です。いろいろ考えてしまうと、「完璧の呪縛」に陥りがちです。ああでもないこうでもない、こう言うべきかああ言うべきか、こんなこともありそうだ、と可能性を心の中で次から次へと考えてしまうと、わからないことが多すぎて、何もできなくなってしまいます。その場ですぐ反応する、その時の印象でものを言うことにする。つまり、すぐ行動すると、自分の中でグルグル回る対話はなくなり、対話が外へ出ていくのです。自分との対話も時として有効なことがありますが、普通は周囲と対話することにより世界が広がり、いろいろな意見も聞けるので、外との対話をすぐにすることを心がけてみてください。セミナーや会合で会った人の話に共感したので、何か一緒にやりたいと思った時も、すぐそう言ってみると思いがけない可能性が開かれることもあります。何が好きかわからない、好きなものがないというような場合は、手当たり次第にやってみることも大事です。実際やってみると、「好きだと思っていたけれど、実はそうでもない」ということもよくあります。国際機関で働こうと修士課程までいったけれど、ある日オペラを見たらその魅力の虜になってしまい、オペラの演出家になってしまった、という私の友人もいますから。質問にしても、「あれ?」と思ったことはすぐ聞いてみる。「何かヘン」と思った時に「自分が間違っているのでは?」と躊躇せずに、疑問として聞いてみるのがいいと思います。つまり、「自分がどう思われるかを意識しない」ことを心がける、とでもいえるでしょうか。

・もう一つは「変化を認めること」です。世界がとてつもないスピードで変化していることに異論をはさむ人はいないでしょう。「完璧を期する」という考え方の背景には、何か完全なもの、正しいものはいつの時代も正しい、それを見つけることが大切なのだ、という考えがあるようです。1年前はこう考えていたけれど、いろいろな人に会ったり経験をしたりしたので考えが変わった、というのは当たり前のことだと思います。それなのに、自分の変化を認めず、完璧になるまでは何もできないと考えるのは、自分が進化や変化していくことを放棄しているようにも思われます。科学や経済の世界を見ても、あるいはアートの世界を見ても、ある時点で正しいと思われたことが、新しい発見やアプローチによって、大きく変わってしまうことは多々あります。情報が増え、手段も豊富になってきたために、これまでは正しいと思われていたことがひっくり返ることはよくあります。音楽の世界でもベートーベンが出てきた時、彼の音楽はそれまでにあいような斬新なものだったので、いわば「ロックスターの出現」のようなものだったそうです。それが長い時を経て古典になった。これは、当時の「正しい答えではない」音楽が今や広く普及し、評価されるものになっている、という良い例だと思います。みなさんも、「一歩が踏み出せない」「ためらいがちになる」などと感じたら、「完璧の呪縛」なのではないか、と自問自答してみては?そして一歩踏み出し、自分の変化・進化のプロセスを追うようにしてみてはいかがでしょうか。「世界は刻々と変わっている」ということを忘れてはいけません。

・意外に思うかもしれませんが、グローバルで活躍していくための必須の要件であり、海外で活動する上で私が最も大事だと思うものは「体力」なのえす。これは、実際にMBAを取りに米国へ行った時の私自身の経験、以前に携わっていた経営コンサルティングの仕事、今でもやっている数々の国際会議に出席する経験から、確信をもっていえることです。ここでいう体力とは、丈夫で病気をしないということ以上に、時差や水、食べ物などかなり違う環境へ行っても元気でエネルギーレベルを保つことができる、ということです。世界各地で飛び回る生活をしていると、時差で頭が働かない、仕事にならないというわけにはいきません。いくら和食が世界遺産になったといっても、日本食しかダメというのでは世界でやっていくことは難しい。それ以上に、海外で病気をして病院に行ったり、医師に相談したりするのは、言語の問題もあり、かなり大変です。薬も簡単に薬局で買うわけにはいきません。保険が海外でも適用されるとは限らないし、医療費はとても高額なので、日本で考えるのとはけた違いに大きな負担になります。

・一番びっくりしたのは、夜どんなに遅くまで激しく踊りまくって遊んだりしても、翌朝は何もなかったかのように皆、時間通りに仕事を始めていたことでした。海外の人と仕事をするといつもこのパターンなので、なるほど「体力がないとダメなんだ」と実感しました。こうした経験がきっかけになって、それ以前からも好きだった運動を毎日するようになりました。留学したり、コンサルティングしたり、大学で教えたり、私のキャリアが変化する中、ジョギング、水泳、エアロビクスなどと運動の種類は変わってきましたが、必ずするのはこうした有酸素運動と筋肉を鍛える運動でした。筋トレについては、機械の使い方を教えてもらったことがあるので、世界中どこのジムに行ってもすぐできます。この数年は、以前からやりたかった合気道もやっています。毎年夏を過ごすカナダでは、1日1時間強のかなりハードなサーキットトレーニングを週6日、体力けた違いのカナダ人と一緒にやって、1年を元気に過ごせるような体力づくりをしています。

・毎年5月初めにスイス北東部のザンクトガレン州でサンガレン・シンポジウムが開かれます。日本では世界経済フォーラムのダボス会議ほど知名度はありませんが、同じくらい長い歴史と伝統を持つシンポジウムです。私は2008年から参加していますが、世界にはすごい人たちがいること、また若い世代に機会を提供すると実に素晴らしいことを成し遂げるということを、年々実感しています。

・プレゼンテーションでは、メッセージとともに、どんなストーリーを展開するかを考えます。そのときに自分の経験や事例をちりばめると話が生き生きとしてきます。辛かったことを思い出して、感極まることもあるかもしれません。いかにもプロ!という感じでなくてもよいと思うのです。どんなスタイルでするかにも「自分らしさ」が大切だと私は思います。自分の話をしている時、自分が興味を持っていること、情熱を傾けていることを話している時、人は誰でもとても目が輝いていて生き生きしています。聞いている側にも、話し手のエネルギーやパッションが伝わってきます。自分らしいストーリーを自分らしいスタイルで語る。そして、聞いている人が何か考えたり、感じたりするメッセージを残す。これができればプレゼンテーションは成功だと思います。形や見せ方にこだわらず、自分らしいメッセージを自分らsく伝えるところから始めてはいかがでしょう。「私だけ」が知っていること、自分自身の経験を話せば、ほかの人がマネすることができない。世界でただ一つのスピーチになります。

・プレゼンテーションを聞いている人に「自分にも関係があるなあ」と思ってもらうためには、何をすればよいでしょうか。コツは次の3つです。
 ・思いがけない問いかけをする
 ・意見や見解の違いを促すような設定をする
 ・聞いている人の「自分ごと」にする

・プレゼンテーションの準備ステップ
STEP1 主催者からの情報収集
 セミナー全体の目的と位置づけ、プログラム、ほかのスピーカー、予想される参加者(聴衆)を主催者に確認する。
STP2 資料集め
 ネットから関連資料を探す、自分で過去に書いたものから探す。
STEP3 ストーリー作成
 全体のストーリーを2ページ程度にまとめたアウトライン(レジメ)をつくる(ドラフトの作成)。聴衆に合わせること、他のスピーカーとの違い(ゆにーくさ)に留意。
STEP4 スライド準備
 写真などビジュアル素材(スライド素材)の準備。普段から自分でも撮り貯めておくと便利。
STEP5 フィードバックを経てスライド完成
 講演の聴衆に近い知人・友人からストーリーや素材についてコメントをもらいつつ、プレゼンスライドを仕上げる。必要に応じてビジュアル素材(動画など)の作成を手伝ってもらう。予行演習にもつきあってもらう。
STEP6 予行演習
 完成したプレゼンスライドを使いながら、自分で何度も練習を繰り返す。スマートフォンの「自撮り」も活用。時間の枠に収まるかにも留意。

・自分の思っていること、目指していることを「気楽」に人に説明すると、いろいろな意見や新しいアイデアが返ってきたり、意外なコメントが出されたりします。そうすると、自分自身でも何が言いたいのか、何を目指しているのかが、だんだんはっきりしてきます。自分一人で考えたり、うちにこもったりしないで、まずは言ってみることが大事ではないでしょうか。また、ある意見をきいたら、それにきちんとコメントしたり、質問をしたりすることも同じように大切だと思います。アイデアのキャッチボールや組み合わせからどんどん進化していくので、最初にボールを投げなければ何も始まらないと思うのです。自分で初球を投げてみることは、野球でなくても大切なことです。恐れていないで、まずは投げてみてはいかがでしょうか。そして、キャッチャーが良いとピッチャーも引き立つといわれるので、受けるほうもしっかり受け止めてあげることを心がけてみてはどうでしょうか。

・意見を聞くと、自分のアイデアに対する厳しいフィードバックが返ってくることはもちろん考えられます。しかし、これでもうだめだ、失敗だ、と決めつけてしまう必要はありません。そのフィードバックや評価を活用して、より良いものにすることができし、そして厳しいコメントにさらされながら、まわりを巻き込んでいくと、より大きな活動にできます。つまり成功か失敗かではなく、「何を学ぶか」、フィードバックをもらった後に何をするか、が重要なのです。これはプロジェクトや新商品、自分の就職・転職活動などについても同様です。最近のように社会が刻々と変わる中では、プロトタイプを数多く作って試しながらアイデアを磨いていくアプローチが有効です。完成してから市場に出す、完璧な活動計画を作ってから実行するよりも、周囲の意見や反応を聴きながら、より良いものにしていくやり方が時代にかなっているのです。

・自己評価において大事なのは、時間の流れの中で、また広い視点から客観的に今の自分の力や活動の評価をすることです。たとえば自分では力があると思っていても、周囲の進歩が速く、自分の相対的地位が下がっていることがあります。この点を強調するために、私は「二つの違い」を意識するとよいと提案しています。「ほかの人と比べて自分のユニークさは何なのか(他との違い)」、「昨日の私と比べてどう違うのか(自分自身の違い)」という二つです。「他との違い」とは、世界が大きく変わる中での自分のポジションを見極め、「私は誰で、どこへ行こうとしているのか」を、独りよがりでなく、周囲の環境の中で、世界の動きを見極めながらとらえることです。会議でも課題がどんどん新しくなるので、他の人と同じ意見しか言わないのであれば、参加する必要はありません。「自分自身の違い」は、学歴や資格に頼るのではなく、日々新しいことを学んだり、経験を積んだりしたことから自分はどう変わってきているのか、を意識することです。

・英語はコミュニケーションのための道具であり、一つのメディアですから、誰でも時間をかければできるようになり、特別なものではありません。言葉には、文化や社会を反映するという性格もありますが、使えば使うほど価値が上がる「道具」であることも事実です。金槌やはさみ、包丁と同じような道具なので、まず使い方の基本を教えてもらったら、どれだけ使うかによってどれだけ使いこなされるかが決まる、つまり使う頻度がカギだと、私は自分の経験から確信しています。まずは基礎力をつける上で、中学や高校のテキストを音読、丸暗記してしまい、文法の基礎を頭にたたき込むことと、英語の歌を歌うことなどが効果的です(私は最初、そうしたやり方で学びました)。後はひたすら頻度を高める。話す力、読む力、聴く力、書く力、いずれも始終触れる・練習することが成功のカギです。1週間に1度ではどれだけ長い時間をかけてもあまり効果がありません。パソコンやスマートフォンも同じですが、毎日使っていれば、細かいステップをいちいち思い出さなくても自然に手が動くようにんまs。英語も目、耳、手を使うものなので、たとえば日曜日に5時間使って勉強しても、次の日曜日にはまたステップを思い出さなくてはならず、自然に目や耳が働く、手が動くようにはなりまえん。毎日続ける、短時間でもよいから触れる、電車に乗っている時などスキマ時間を活用して、常に練習するのがコツです。また、日本では多くの人が中学から何年もかけて英語を学んでいるのに、実践的な力がついていません。それはインプット偏重-つまり文法、読むことが中心-で、書いたり話したりというアウトプットが少ないからだと思います。

・最近、痛切に感じるのは、すぐできることをその場で終えると、時間の無駄が少なくなることです。たとえば何かの会合に誘われた場合、自分の都合(すでに予定が入っているなど)で明らかに行くことができない場合は、その場でお断りする。質問への返事や何らかのコメントを求められた場合でも、すぐにできることはその場で答えることがコツです。もう少し考えてから返事をしようと思ってそのままにしておいたり、メールの下書きファイルに入れておいたりしても、それ以上考えることはほとんどありません。結局、下書きファイルのことが心の負担になるだけではないでしょうか。また打ち合わせや会議などで、次にやること(いわゆるネクスト・ステップ)を決めたら、すぐできることは必ずその日のうちに終えてしまうことがとても大切です。会議が時間切れになって、コメントがあったら担当者にメールで知らせるようにと言われた場合や、イベントのレビューをしなくてはならないといった場合も同じです。私は必ずその日のうちに、コメントをまとめて送ってしまいます。イベントのレビューやお礼なども、その日のうちに送れるものは送ります。別の仕事が迫っているからと、そちらを優先してしまうと、コメントを考えようにも元の印象が薄れてしまい、思い出してから作業しなければなないため、かえって時間がかかってしまい、とても非効率になります。

・原稿などの場合は編集を頼んでいるプロの予定も確かめて、ざっとした計画を立てています。短いコラムなどは、いくつかアイデアを書きとめておいて、一気にドラフトを書き上げ、2日ぐらいかけて見直すことが多いのですが、比較的長い記事の場合はかなり早い時期に大体の構想を考え、言いたいメッセージ、構成をドラフトにします(これは完成までに何度も書き直します)。セミナーなどで話す内容も同様で、メッセージとストーリーを含むレジメを早めに作成し、それを見直しながらスライドを準備していきます。矛盾しているように思われるかもしれませんが、締め切りギリギリにとりかかる(それ以前にざっと見ておき、全体観を持つ必要はありますが)というやり方をすることもあります。近い将来にセミナーをする、何らかのプレゼンテーションに行きコメントする、電話やリアルの会議をするなどの場合、あまり前から準備を始めると時間を無駄にしてしまうこともあります。それは、
 ・まだ余裕があると安心してしまい、集中しないので、なかなかはかどらない
 ・あまり前にやったことなので、当日、ほとんど忘れてしまっている
 ・準備をした時から(世界)情勢が変わってしまい、話が古くなる
などが起こるからです。
このやり方(ギリギリに取りかかる)の場合、突発的な事件(自分や家族の病気など)が起こる、予想以上に時間がかかる、心の平安が得られず(?)精神衛生上良くない、など、リスクはあるのですが、最初にちらっと見て全体観や仕事の量を見極めた後、ギリギリまで放っておき、そこから全力疾走!という感じで集中して一気にやります。時間が迫っているので、必死になり、それだけに集中して、結果的には時間を効率的に使うことができます。

・いろいろ優れた点や見習いたいと思う点がある人は、皆、ロールモデルにしてしまえばいいのです。年齢に関係なく、「すごい」と思う人に出会ったら、どんどんリストに付け加えてしまう、というのが私のやり方です。私はこれを「友人のポートフォリオ」と呼んでいます。課題、分野、場所、時期などに応じて、いろいろな役割をしてくれる友人グループ、あるいはサポートグループを持つというのが「友人のポートフォリオ」の意味です。株のポートフォリオも一つの株に投資全額や全財産をつぎ込んでしまわないようにという考え方が基本になっています。同じように、人についても、一人にすべて依存するのではなく、いろいろな役割を持つ知り合いや友人を持つようにするのです。仕事のことを相談する人、プライベートなことを相談する人、ある特定分野の今後の進め方について相談する人、よくわからない案件について相談する人といったように、分野や課題などに応じてそれぞれ相談できる人を持つことが大切です。

・私がおすすめするのは、自己紹介の時に「私は誰で、どこへ行こうとしているのか」を話すことです。「私は誰」というのは、名前と所属する組織(会社)、担当している仕事のことをただ話すのではなく、「私のユニークさは何か」「何がほかの人と違うのか」を中心とするのです。

・私たちの資源は限られています。中でも一番限られているのは、自分の時間とエネルギーです。やらないことを明確にしておけば、そのために時間を使うことはもちろん、「やるべきか、やらざるべきか」とハムレットのように悩んだり、「必ずやらなくちゃ」と脅迫観念に駆られたりすることもなくなります。また、この会合や会食は、行ったほうがよいか行かないほうがよいか、などと思い悩む必要もなくなります。

・やらないことを決めると、すっきりして、シンプルライフが実践できるようになります。やらないことがはっきりしているので、時間がかなり自由になるし、「どうしようか、やってみようか」と考える必要もなくなるので、心も自由になる感じがします。また、やらないことを決めると、「どうしてもやりたいこと」がはっきりしてきます。

・変化を身近なものにする簡単なコツは、大前研一さんが言っている「住む場所や働く場所を変える」「つきあう人を変える」、つまり周囲の環境を変えることによって、新しい発見のきっかけをつくることです。住む場所や働く場所を変える、ということの関連では、留学なども含めて海外に行くこと、海外の会議に参加することも新しい発見のきっかけになります。

・皆さんの中には、情報量が多く、スピードが速いSNSを追うことにかなりの時間を使ってしまい、世界を知ったような気になってしまっている人はいませんか。私も限りなく増えてしまうフェイスブックの友達やフォローしているツイッターに圧倒されてしまうことがあります。そういう場合、私が試しているのは、フォローする人、キュレーション、テーマなどをときどき見直し、まだ世界の潮流に合っているか、過去の遺物になっていないかを自分なりに検証することです。自分の活動の棚卸しと同じように、本来何を求めて「つながる」のかをもう一度思い返し、「つながり」の対象、ネットワークの棚卸しをするのです。たとえばツイッターをフォローするのではなく、アンフォローしたり、フェイスブックの友達やグループを期間限定にしたりすることもあります。世界が刻々と変化しているからこそ、SNSにも「賞味期限」があるのです。

・「あの時、チャレンジしていればよかった・・」と自分がその気になればできたことをしなかったという後悔の念を持つことのほうが怖いのです。やってダメなら、少なくともベストを尽くしたという意味では後悔は残らない。力が足りないのであれば、力をつける努力をすればいい。向いていないのであれば、この先、人生の時間を向いていないことのために使わなくてラッキーだった!そう考えればいいのではないでしょうか。

・多くの人が「自分のため」という感覚を持てれば、ずいぶん活動や仕事のやり方も変わるのではないか、と思います。「自分のために」というと利己的なように聞こえるかもしれませんが、そうではなく、この人生は自分の人生なのだ、ということを自覚して、行動することだと思います。スティーブ・ジョブズのいう「Follow your heart.」です。ジョブズの人生は、「自分が情熱を傾けられることをあきらめずに探す、周囲の雑音に惑わされず、自分の心に従う」という言葉を実践したものだと思います。これも自分の人生、「自分のため」が基本になっています。

良かった本まとめ(2016年上半期)

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