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「ユダヤの訓え「大物」になる勉強法(加瀬英明)」という本はとてもオススメ!

2014年05月23日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 「ユダヤの訓え「大物」になる勉強法」という本は、多くのユダヤ人の友人を持つ著者が、そのユダヤ人の文化や生活態度から学んだ良い習慣などをまとめたものです。

 具体的には、ユダヤ人の歴史や、その歴史から教育を重視し生涯をかけて己を磨くこと、疑問を持ち自己主張すること、知識だけでなく知恵が重要であること、自分を見つめる時間を持つこと、結婚観、ユーモアや慈善も大切などについて、具体的な例を用いてとても分かりやすく書かれています。

 人生を前向きにより良くするヒントがたくさん書かれていて、とても参考になりますね。

 特に、死ぬまで日々学習して知恵をつけ、そして自分を見つめる時間をいつも設けて軌道修正を行い、そしてユーモアを持って明るく生きることが大切だなぁと思いましたね。

 また、ユダヤ人は世界の人口の0.2%に過ぎないのですが、その教育や習慣から、世界トップの400人の億万長者の15%を占めているとは驚きました。

 「ユダヤの訓え「大物」になる勉強法(加瀬英明)」という本は、とてもオススメです!

 なお、この本は「ユダヤの力」という本を再編集のうえ加筆しているとのことです。

以下はこの本のポイントなどです。

・ユダヤ人は独自の哲学として「知識」や「知恵」といった目に見えないものを、土地や財産などの実際に目に見えるものと同様に大切にしてきた。彼らがビジネスなどの実生活に即した分野だけでなく、医学や経済学といった学術的な分野でも輝かしい業績を残している秘密は、ここにある。というよりも、ユダヤ人は自然科学や人文科学、芸術の世界で抜きん出た業績を収めているからこそ、ビジネスの世界でも優れているというべきだろう。人生を生きる上で不可欠なこの「知識」や「知恵」は、すべて、「タルムード」をはじめとするユダヤの聖典を、こどものうちから家庭、学校でみっちり教え込まれることによって得られるもので。日本の家庭教育や、学校教育と比べてみると、実に興味深い。そしてもう一つ、ユダヤ人の強さの秘密として挙げることができるのが、彼らの時間の使い方だ。歴史を振り返ってみると、世界中のあらゆる民族は、土地や自然など「空間」を支配することに努めてきた。そのようななかで、ユダヤ人は目に見えない「時間」を神聖なものとして崇めてきた唯一の民族である。だから、ユダヤ人は時間の使い方が抜きんでてうまい。

・ユダヤ人は、最近の調査によると全世界に1300万人いると言われている。現在の世界人口約66億人から見れば、その割合は0.2%
にしかすぎない。しかし、そのわずかな人口で、彼らは有史以来数多くの創造的な人材を生み出し、世界の歴史を動かしてきた。たとえば、ノーベル賞一つとっても、1901年から2006年の間では、受賞者の23%がユダヤ人であり、アメリカ人受賞者の37%に当たった。同じ時期に、ユダヤ人は経済で38%、生理学および医学で28%、物理で26%、化学で19%、文学で13%、平和で9%の受賞者がいる。人口比から考えると、本来ならノーベル賞を1つもとれなくてもおかしくはない。2002年にアメリカの著名な経済雑誌の「フォーブス」が「世界トップの400人の億万長者」のリストを発表したが、ユダヤ人がその15%に当たった。またアメリカにおいて最近行われた調査によると、アメリカのユダヤ人世帯当たりの所得は、全国平均の2倍以上であることがわかった。ユダヤ人はアメリカの人口の2%にしかすぎないのに、富豪の上位400家族のうち23%を占め、これが上位40家族ともなると、なんと40%がユダヤ人になる。

・ユダヤ人は、あらゆる人種から成り立っているという、一見矛盾した特徴を持つ民族なのである。これは、紀元70年に自国が滅亡して以来、彼らが国土を持たない民族として、世界各国へ離散していったことに端を発している。国を滅ぼされ、各地へ逃げ延びていったユダヤ人たちは、各々その土地の人間と交わりながら、母国から持ち込んだユダヤ教の教えを自分たちの子孫へと厳格に伝え続けた。そのような配合が何十世代にもわたって行われたため、外見がその国々の民族そっくりのユダヤ人が生まれるようになった。

・ユダヤ民族の歴史について簡単に見てみよう。人類の黎明時代の文明はチグリス・ユーフラテス川とナイル川の間で栄えた。ユダヤ人はチグリス・ユーフラテス川の河口で発祥した小さな部族の中の一つであったとされている。ユダヤ人の始祖アブラハムが部族を率いて、今日のバクダットの南東にあったウルから、今日のイスラエルがあるカナンの地にやってきたのは、紀元前18世紀ごろだったと推定される。その後、いくつものユダヤ国家が興っては滅ぼされた。ユダヤ人はその合間に、飢饉から逃れるためにエジプトへ移って奴隷となったり、今日のイラクにあったバビロニアへ連行されて、捕囚生活を送ったりした。ユダヤ人は紀元70年に最後のユダヤ国家がローマ軍によって滅ぼされてから、全世界に四散した。そしてユダヤ王国が滅びてから1878年後の1948年、イスラエルが建国されるまで、異郷においてしばしば、言い尽くせないような迫害をこうむった。古い歴史を持つ民のなかで、ユダヤ人ほど荒波に翻弄されてきた民族はほかにいない。

・イエスが生まれたころのユダヤ王国には、当時の記録によれば約300万の人が住んでいた。このうちユダヤ人は250万人あまりで、残りがギリシャ人やサマリア人などの異邦人だった。そして、このころから国外で生活するユダヤ人のほうが多かった。ローマ帝国の領土には400万人のユダヤ人がいたし、バビロニアには百万人のユダヤ人が居住していた。本国に住むユダヤ人の、実に2倍以上が国外で生活していた。ユダヤ人は”約束の地”パレスチナ(カナン)に執着する一方、多くの人々が異郷に住むといういささか矛盾した国民性を、このころから持っていた。迫害によるユダヤ人の離散を「ディアスポラ」と言うが、彼らはそれ以前か、世界に散らばっていたのだ。

・西暦初年度のユダヤ人人口は、ゆうに800万人を超えていた。一方、そのころの日本の人口は、おそらく百万人に満たなかったはずだ。では、おおざっぱに今から2000年前にユダヤ人が800万人いて、日本人が百万人いたとしよう。その2000年後に、日本人は100倍以上の1億2000万人に増えたが、ユダヤ人は2倍に満たない1300万人にとどまっている。単純に比較すれば、今日、ユダヤ人が少なくとも1億人以上いたとしても、不思議ではないはずだ。ユダヤ人が増えなかったのは、この間にキリスト教徒やイスラム教徒の手によって、多くの人々が殺されるか、迫害から逃れるために改宗することによって、現地の社会に吸収されたからだった。

・ユダヤ教の「聖書」とは、現在一般的に読まれているキリスト教聖書の前半部分、つまり「旧約聖書」を指す。キリスト教の聖書は、ユダヤ民族と神との契約について述べられた「旧約」と、キリスト個人の伝道の記録を中心とした「新約」から成っているが、ユダヤ教では、イエスが救世主であることを認めていないから、新約は聖典とみなしていない。

・どの大帝国をとっても長く続かなかったのは、他民族の征服や、民族からの収奪を第一の目的とし、力で国を治めようとしたからである。それに対しユダヤでは、ユダヤ教による精神的な統治が図られた。力によって成り立った国は、国自体が滅びてしまえば後には何も残らない。しかし思想によって治められた国は、たとえ国がなくなっても、その精神性が存続し続ける。ユダヤ人は、物理的な富より精神的な崇高さを充実させ、広めたことによって、現代まで発展してこれたのである。

・戒律は、ユダヤ人の全生活を律する「トラ」に記されている。「トラ」は、古代ユダヤ国家の国語であったヘブライ語で「律令」という意味であり、聖書の中の最初の五書から成り立っている。五書とは、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」である。この五書は、ユダヤ人の歴史書でもある。

・日本人とユダヤ人はともに民族として世界史の中で、孤立してきた。この2つの民族は部族的で、一つにまとまろうとする傾向が強い。それでいながら、外界に対して燃えるような好奇心を持って、よいものを常に吸収していこうとする。進取の気性に富む民族だ。白人・キリスト教徒でない民のなかで、これほど近代化に成功して、キリスト教とと肩を並べる力を持つようになった民族はない。だから、ユダヤ人と日本人はキリスト教徒から警戒されて、いまだに心の中で排斥されている。ユダヤ人苛めと、ジャパン・バッシングの手口は共通している。そして日本人も、ユダヤ人も自分たちが神によって祝福された人々だと思っている。二つの民族は、清潔なものを好む習性がある。物理的な清潔さにおいて、これほど気を遣う民族はいない。教育大国でもある。日本人とユダヤ人は、世界一教育熱心といってよい国柄だ。このほかにも、多くの相似点がある。日本では明治維新とともに市民平等となり、庶民がはじめて姓を名乗ることを許された。同じくユダヤ人もこの時期に、ヨーロッパではほとんどの人が姓を持つようになった。ユダヤ人は姓を名乗るようになるまでは、自分の職業によって、シュナイダー(洋服屋)、カンター(歌手)、ラビノビッツ(ラビ)、シュピーゲル(鏡屋)、ゴールドシュミット(金細工師)とか、住んでいr場所によってワルシャフスキー(ワルシャワ)、トケイヤー(ハンガリーのトーケイ)とか、あるいは外見上の特徴かクライン(ちっぽけ)、グロス(大男)、シュヴァルツ(浅黒い)といった言葉が、姓の代わりを務めていた。自分の父親の名の下に息子を表すSONをつけたサミュエルソン、メンデルスゾーン、ヤコブソンといったものもあった。あれはユダヤ人の名前だということが、しばしば言われるが、かつての時代の名残である。姓を持てるようになったとはいえ、誰もが自分の好きな名前を名乗れたわkではん。多くの国がユダヤ人から収奪することに熱心だったから、名前を売ったのだった。当然、よい名前は高く、悪い名前は安かった。高価な名前には、花や貴金属の名がついた。ローゼンタール(バラ)、ゴールドシュタイン、ゴールドバーグ(黄金)、グリンバーグ(緑)、シルババーグ(銀)、シュタール(鋼鉄)、アイゼンバーグ(鉄)といった名が高価だった。当時、ユダヤ人のほとんどが貧しかった。そこで安い名前だ用意されていたが、ウォルフ(オオカミ)とか、ウォルフソンなど、動物名がついたものがそれである。

・ユダヤ人はなにも、生まれたときから優秀であるわけではない。生まれてからの「教育」によって、優秀になるのである。ユダヤ人は古代から、なによりも教育を重視してきた。ユダヤ人こそ、歴史を通じてもっとも教育熱心な民であったといってよい。子どもたちに義務的な初等教育を施す(ただし、男児にかぎる)ことを、古代においてはじめて制度化したのも、ユダヤ人だった。このためユダヤ人の男性には、無学な人はいても、文盲はいなかった。

・ユダヤ人の子どもが7、8歳になったときに、必ず母親からたずねられるなぞなぞがある。「もし、坊やが住んでいる町がキリスト教徒に襲われて、身体一つで逃げなければならないときには、なにを持って逃げたらよろしいかしら?」すると、子どもは金とか、ダイヤモンドを持って逃げる、と答える。「坊や、違うわ。それは教育です。金やダイヤモンドは奪われてしまいます。だけど、教育さえ残っていれば、また一から出直すことができます」教育こそ、流浪の民ユダヤ人にとって財産であった。というのも、教育はどこへでも持ち運びすることができる、唯一確実なものだったからである。

・思考力を養うためには、どのような学習を心掛ければよいのだろう。それも、ユダヤ民族の生活の中にしっかりと組み込まれている。思考力をつける最も効果的な方法は、常に自分なりの疑問点を持つことだ。つまり、疑問を持つということは、それだけその人が思考したことの証明になるのである。ある対象について何でもいい、とりあえず考えなければ、疑問は湧いてこない。そこで、ユダヤ人の子どもは小さなころからとにかく質問することをしつけられる。自分なりに考え、意見を持たなければ、質問はできない。それで子どもは自然に”考えること”を身につけるようになる。

・ユダヤ人は引っ越す際のいちばん大事な地理的条件として、近所によい学校があること、を挙げるそうだ。

・ユダヤ人の教えの一つに、「人はよく学ぶべきである。しかし、受け身で習うという姿勢をとってはならない」という戒めがある。「勉強する」、「学ぶ」という言葉を和英辞書でひくと、「learn」と「study」という二つの訳語が出てくる。「learn」は「習う」という意味であり、「study」は「究める」という意味だ。どうも日本の教育は「受け身で習う」ことに終始しているように思える。日本人は「learn」するが、ユダヤ人はもう一歩進んで「study」しているのである。受け身で学んでいるかぎり、人は生来備わっている創造力が、圧殺されてしまう。

・今日でも、ユダヤ人の父親は息子の教育について、全責任を負っている。ユダヤ人の父親にとって子どもの教育は、日々の糧を稼ぐ仕事よりも重要であるとさえ、いわれている。子どもの教育は、神から与えられた聖なる義務のなかで、最も大切なものなのだ。

・学ぶためには、身を低くしなければならない。学問は人よりも高い。学問は身を低くしなければ、人のほうへ流れない。目下の人から多く学ぶことができる。質問は真実を引き出すカギだ。私は教師から学び、学友から学んだ。しかし、生徒の質問から最も多くを学んだ。人を教え、しつける立場になる人はすべからく、このような「自ら学ぶ姿勢」を持ち続けなければならない。

・ユダヤ教では、人が生涯を通じて学び続けることも義務づけている。とにかく教えを学ぶことが祈りに通じるのだから、年齢は関係ないのだ。ユダヤ人にとっては、学ぶことが人生の目的とされた。そのため、ユダヤ人は自分が死ぬその日まで学習をやめることあない。

・ユダヤ民族は天高くのぼろうとするロマンチシズムをいだきながら、知恵という大地にしっかりと足をつけてきた。だからユダヤ人には、人生の失敗者が少ない。ユダヤ人は今日でもキリスト教とと比べて、離婚率から少年の非行率、アルコール中毒者の比率まで、はるかに低い。

・ユダヤ人は大昔から、自由な論争を尊んできた。今日でも、相手の意見に反対しなかったらユダヤ人ではないと言われる。これも、彼らの大きな力の源となっている。常に反対意見が言えるのは、自分の考えをきちんと持っているからで、それにはまず、いつも頭を働かせていなければならない。つまりユダヤ人は反対意見を言うために、いつも頭のエンジンをフル回転させているのである。

・聖書のなかに、「急に得た財産は減るが、働いて集めた物は、それを増す」という言葉がある。この一節を、ラビたちは「この言葉がいうように、一夜漬けの勉強は博打によって大金を得たようなもので、身につかない。しかし努力して少しずつ勉強したことは、生涯、その人を守る財産となる」と解釈した。

・ユダヤの教えでは、権威に対して次のような注意をうながしている。
・偉人を過大に評価してはならない。同じように、小人を過小に評価してはならない。
・私たちは権威ある先人たちの教えから多くのことを学ぶべきだが、といって背に大量の本を積んだロバになってはならない。
この言葉は、知識をいくら集めても、自分なりの発想ができなければ意味がないということを教えている。ユダヤ人にとって知恵は、知識よりも重要なものだ。知恵を身につけなければ、知識をいくら集めたとことで、正しい選択はできない。知識は時代によって変わる。しかし知恵は、何十代もの世代を重ねて得た体験から生まれるものだ。だから、知恵を重んじれば、人生で失敗することは少ない。代々伝えられてきた民族の知恵が、ユダヤ人を支えてきた。知識はいくら集めても、知恵に変えることができないかぎり価値がない。

・賢人は7つの特徴を備えている。
○長老や、目上の人から話を始めさせる。
○人が話している途中で、割り込むことがない。
○話すときに、事前によく考える
○あわてて答えない。
○質問するときも、答えるときも、できるだけ簡潔にする
○話の筋道を立てる。はじめに話すべきことを、はじめに話し、後で話すべきことは後に回す。
○自分の知らないことや過ちを素直に認める

・ユダヤ人のことわざに、「影が濃くなれば、それだけ光が近いことを教えている」というのがある。あるいは「恐れをともなわない希望はないし、希望をともわない恐れはない」ともいう。迫害を被っても、希望を捨ててはならない。剣の鋭い刃を首筋に当てられても、最後まで諦めたり、祈ることをやmたりしてはならない。笑いの精神もまた、楽観主義と同じようにユダヤ人を守る甲冑となってきた。彼らにとっては強さも弱さも、同じように笑いの種となった。ユダヤ人は逆境すら笑うことができた。苦しみは、かえって人々を笑わせた。だから、彼らはくじけることがなかった。

・ユダヤ人はこれら”知恵の言葉”が自分のものとなるまで、繰り返し繰り返し学び続ける。そして祈り学びながら、自分を見つめ直すのである。自分はこの教えを忠実に実践しているか、間違ったことをしていないか-忙しい毎日のなかでも、わずかな祈り、学習、反省の時間を持つことで、自分と対話するのだ。そうすることでユダヤ人は、自分の歩むべき道に修正を加えつつ進んでゆけるのである。

・ユダヤ教が禁欲的ではないということも、優れた商人を生み出す原因となった。「タルムード」は、世俗的な快楽を求めることや、金銭欲を持つことを、けっして禁じていない。「食事をするのは笑うため。ブドウ酒は人生を楽しませる。金銭はあらゆる必要に応じる」という教えは、いかにもユダヤ人らしい。

・ユダヤ人は紙幣を作って広く流通させた。とにかく、いつ迫害が始まって逃げなければならないか、わからなかったから、重たいコインよりも、軽くて高額の紙幣は便利だった。これは近代経済の発展を促すのにユダヤ人が寄与した、最大の功績だとも言われる。また手形や小切手を作り出したのもユダヤ人であるといわれている。ユダヤ人社会はヨーロッパから中東にわたる広い領域に、多くの小さな点となって存在していた。そしてユダヤ人は同胞として、国境を越えて、商売や金融の分野で助け合った。そこで、現金を持ち運ぶことなしに、信用状や手形によって貸し借りができるようにし、持参人払いの小切手を考案した。当時の世界では、現金を持ち運ぶことは、大きな危険がともなったのである。このような理由で、ユダヤ人は持ち運びやすい紙幣や有価証券を歓迎した。

・ユダヤ人は差別、迫害によってビジネスの舞台から締め出されては、そのつど新しい商売を思いつき、挑戦し続けた。そしてその発想力でもって、常にビジネス界のパイオニアとして新時代を築き上げてきたのである。彼らのこの”打たれ強さ”は、現代のユダヤ商人にも綿々と受け継がれている。

・ユダヤ人は休日に出かけるということを、まずしない。休日は家にいて家族と過ごす。そして何より”自分と”過ごす。ユダヤ人にとって休日は、静かに自分を見つめ直すための時間なのだ。ユダヤ教では紀元前の昔から「内省」することの重要性を教え続けてきた。人間は、内省なしに成長することはあり得ない。静かに自分と向き合い、反省し、課題を見つけ、それをこなすことで少しずつ伸びていける。「タルムード」には、「自分にとって最もよい先生は、自分だ。これほどよく生徒を知っており、これほど深く生徒に同情し、これほど強く生徒を励ます先生はいない」という言葉がある。

・ユダヤ教は人間の金銭欲を容認している珍しい宗教だが、そこには、金はたんに生活するための道具にすぎないという考えがある。よって金儲けを否定はしないが、一方で、それに執着しすぎることのないように厳しくいさめているのだ。人間にとって金は、数ある道具のうちの一つにすぎない。それにこだわりすぎるようでは、やがて生活全般のバランスが崩れてしまう。個人も社会も、世界はすべてバランスによって平和を保たれている。したがって、それを乱す”行き過ぎ”には目を光らせなければならない。

・ユダヤ人は慈善を世界に先駆けて制度化した。ユダヤ人は古代から、貧者には施しを受ける権利があることを認めた。聖書は、「寄る辺のない者に施しをするのは、神に貸すことだ」と説いている。そして聖書時代から、収入の10分の1を貧者のために差し出すことを義務づけた。ユダヤ人は今日のイスラエルがあるパレスチナの地に定着するまでは、遊牧民であった。中東の砂漠の環境は過酷なものだ。慈善を義務化したのは、生活環境が厳しかったのが大きな理由だったろう。

<目次>
はじめに
●その鋭い頭脳と莫大な富-
驚くべき「人生成功率」を生むユダヤ人の生活術
1章 世界最高の”成功者集団”の秘密
 -ユダヤの”頭脳パワー”はどこから生まれるのか
 1人類驚異の成功者集団-ユダヤ人
  世界最高の頭脳と大富豪を生み出し続けるユダヤ人の秘密
  ユダヤ人は”少数精鋭”にならざるを得なかった
  世界を股にかけたユダヤ式ビジネス「大発展」のからくり
 2成功者を量産する「戒律」の正体
  実に「うなじ」のこわい民
  五千年間ユダヤ人を縛り続けた、この凄い戒律
  将来「本物のユダヤ人」はいなくなる?民族の抱える未来への危機感
 3現代に根をおろす”黄金の知恵”
  アメリカン・ドリームを続々かなえるユダヤ人たち
  日本人とユダヤ人の意外な接点
2章 なぜユダヤ人は「ずばぬけて優秀」なのか
 -”驚異の人材”を育て上げる彼ら独特のノウハウ
 1ユダヤ流の「頭の鍛え方」入門
  ”最高にして最強”の人材を作り出す「ユダヤの教育法」
  ユダヤ教は「祈る」宗教ではんく「学ぶ」宗教だ
  反復と復唱を主とする徹底教育
 2勉強、努力をまったく苦にしないユダヤ人
  ユダヤ人にとって勉強は「蜜の味」がする
  人生の落伍者を出さない、この”民族の知恵”
  ユダヤ人男子が名実ともに”一人前”になる日
 3父親主導の”人間を鍛え上げる”教育
  男の甲斐性は「どんな子どもを育てたか」で決まる
  「学ぶ」姿勢からして日本人とは大違い
  常に「夢」を追い求めるユダヤ人の家庭教育
3章 なぜユダヤの処世術は「無敵」なのか
 -人生のあらゆる問題の解き方を教える”知恵の書”
 1五千年にわたり生かされてきた”ユダヤの知恵袋”
  驚異の人生成功率はこうして生まれる
  ユダヤ流逆転の発想「自分の最も大事な部分を触る前に・・・」
  「タルムード」の白いページに隠された”成功への扉”
 2ユダヤ式処世術-”人生の落とし穴”はこうして避ける!
  「人の意見に反対しない人はユダヤ人ではない!」
  「権力」とのつき合い方-頼るな、すがるな、信用するな
  ”なめらかな人間関係”をどう築くか
 3ユダヤ人の”今日一日の活力源”
  この”心の甲冑”こそ打たれ強さの秘密
  新しいものを生み出す「頭」、正しいことを選び取る「眼」
4章 なぜユダヤ商法は巨富を築くのか
 -その”緻密な計算”と”徹底した誠実さ”
 1 なぜユダヤの商法に「負けはない」のk
  ”勝ち戦”の秘訣はこの柔軟性・適応力にあり
  身体一つで巨富を築き上げるユダヤ商法の秘密
  「カネがカネを生む」ユダヤ人の金銭哲学
 2ユダヤ独特の”時流を読み切る眼”
  こうしてユダヤ人たちの「大進撃」が始まった
  常に新機軸を打ち出す「タルムード的発想」とは?
  18歳で日本行きの片道切符をもらい、”一つの貝殻”から大石油会社を築き上げた男
 3商売に勝つ者が、人生に勝つ
  この”後味のよさ”こそ商売繁盛の絶対条件
  ユダヤ商人の”助太刀”が日本の運命を大きく変えた
  この打たれ強さ、したたかさがユダヤ人最大の”身上”
5章 ユダヤ人の「自己鍛錬」法
 -この”休日の過ごし方”が彼らの知恵のすべてだ!
 1休日は自己”再生産”のためにのみ費やす
  「勤勉さ」だけなら日本人、だが「効率のよさ」なら断然ユダヤ人
  ユダヤ人の休日は”自分と過ごす”のが大原則
  モーセの十戒よりもはるかに重要なユダヤ最強の「掟」
 2自分と向き合い、自分に打ち勝つ技術
  ユダヤの教え「人間の価値は”休み”によって計られる」
  誰もが「王様」になれる日
  ユダヤ人の合理的精神を育てた「ヘブライ」とは
 3ユダヤ精神の「たくましさ」と執念
  ユダヤ人は「古代」と「現代」が見事に一体になっている
  たった一日の”祭り”にこめられた、これだけの意味
  権威に尻込みしない「強さ」は、この日を境に培われる
6章 ユダヤ人の人間観・結婚観・人生観
 -きわめて、”合理的にして楽観的”、だから何をやっても失敗がない!
 1ユダヤ人の恋愛と結婚観
  なぜユダヤ人は”恋愛”に冷や水を浴びせるのか
  恋愛は”事故”だが、結婚は”知恵”だ
  このたくましき「伴侶」を見よ
 2欲望をうまく生かすのがユダヤ流
  この”楽観主義”こそ貴重な財産!
  セックスにもきわめて積極的なユダヤの知恵の書「タルムード」
 3ユダヤ流”無理をしないで人生を謳歌する”法
  ユダヤの辞書に「清貧」などという言葉はない
  金が大好きなユダヤ人が金に踊らされないための「バランス術」
  ユダヤ人にとって「天国」とはこの世にしかない
7章 ユダヤ人の「したたかな精神」と「創造」のエネルギー
 -逆境、試練をものともしない”打たれ強さ”の秘密
 1ユダヤ人の「独創力」の原点!
  なぜ”切れ者”ぞろいなのか-ユダヤ人の頭を磨く屈強な「砥石」
  「悲劇」を「喜劇」に変えてしまう”発想の転換”
  あらゆる逆境からユダヤ人を守ってきた”最強の武器”
 2「現実から逃避しない人」だけが味わう美酒
  ユダヤ人の「強さ」の象徴-第三の眼と第三の耳
  子どものときから徹底的に教え込まれる”生きていく知恵”
  人生のいかなる状況をも切り開く、この”たくましき精神”

面白かった本まとめ(2013年下半期)

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