いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

住友商事のバフェット流投資判断

2008年01月12日 01時00分00秒 | バフェット流投資判断
<土曜は株のおはなし>

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の購入はコチラ  

 「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。

 私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。

 今回は、住友商事について具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。

 データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)ロイター(ホームページ)MSN(ホームページ)を参考にしました。

 1消費者独占力を持っているか?
 住友商事は、住友系総合商社で堅実経営です。資源は銅に強みで、CATV事業や都市再開発で独自展開しています。そういう意味では消費者独占力があると思います。

2事業内容を理解しているか?
 総合商社として、世界各国にわたるネットワークを活用し、日本、北米、アジアをはじめとする世界各地域で、金属、機械、エレクトロニクス、資源・エネルギー、化学品、繊維、食糧・食品、消費財など多岐にわたる商品・製品の仕入、販売、流通、及びマーケティング等の商取引全般に従事しています。また、販売先及び仕入先に対するファイナンスの提供、都市及び産業インフラ整備プロジェクトの企画立案・調整及び管理運営、システムインテグレーションや技術開発におけるコンサルティング、輸送・物流など様々なサービスを提供しています。加えて、当社は、バイオテクノロジーから情報通信産業まで幅広い産業分野への投資、資源開発、鉄鋼製品や繊維製品等の製造・加工、不動産の開発・管理、小売店舗運営など、多角的な事業活動を行っています。

3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
 社会の変化に応じた取引及び、各種サービスの提供、事業投資を行っているので20年後も陳腐化しないと考えられます。

4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
 金属17%、輸送機・建機17%、機電3%、情報産業4%、化学品7%、資源・エネルギー19%、生活産業6%、他27%というコングロマリットですが、それぞれで消費者独占力を持っていますし、、それぞれの分野で取引・サービスの提供・事業投資等を行っているので、バフェットの言うコングロマリットではないと思います。問題はないと思います。

5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
     EPS BPS ROE(EPS/BPS) 配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
2000,3 32.94 595.83 5.5% 8 24.3% 991 30.09
2001,3 37.91 585.33 6.5% 8 21.1% 822 21.68
2002,3 42.49 611.14 7.0% 8 18.8% 601 14.14
2003,3 26.58 588.84 4.5% 8 30.1% 510 19.19
2004,3 62.66 686.99 9.1% 8 12.8% 799 12.75
2005,3 72.83 776.61 9.4% 11 15.1% 884 12.14
2006,3 130.18 1047.88 12.4% 25 19.2% 1,525 11.71
2007,3 169.93 1192.35 14.3% 33 19.4% 1,781 10.48
平均 8.6% 20.1% 16.52
26.4% (EPS成長率)
EPSは1999年はマイナスでしたが、ほぼ順調に安定成長し、2006年からかなり成長しています。

6安定的に高いROE(平均)をあげているか?
2003,3 4.40% ←ロイター
2004,3 9.80% ←ロイター
2005,3 10.21% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,3 14.31% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,3 15.20% ←四季報、YAHOO、ロイター
平均ROE 10.8%
2005年以降10%を超え、安定的に高いROEだと思います。


7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
17.26
 この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに17.26年かかる財務となります。負債が多いかもしれません。


8自社株買戻しに積極的か
MSN(財務諸表→10年間の概括)で10年間の発行済み株式数のデータあり
1998,3 1.1 (十億)
1999,3 1.1 (十億)
2000,3 1.1 (十億)
2001,3 1.1 (十億)
2002,3 1.1 (十億)
2003,3 1.1 (十億)
2004,3 1.1 (十億)
2005,3 1.2 (十億)
2006,3 1.2 (十億)
2007,3 1.2 (十億)
この表からは自社株買戻しに積極的とはいえませんが、2007年5月には発行済株式総数の2.47%約711億円の自社株買いを株式交換による子会社化を目的に行っており、自社株買いに消極的だとは思いません。

9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
 製品・サービス価格が一般的に売っているものではないので、判断できないかと思います。

10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
長期的には株価は上昇していますが、ここ半年は下落傾向だと思います。

11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
H20.1.4の株価 \1,532
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
11.1%
B:予想EPS成長率
26.4%
A+B 37.5% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
 国債利回りと比べても、37.5%と十分に高い利益予想成長率です。

12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
8.6%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
2,725

10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去8年間の平均PER
\4,855

今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
12.2%
今後10年間の期待収益率は12.2%と十分高いと思われます。

13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
26.4%

予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
1,771

10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\29,261

期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
34.3%
今後10年間の期待収益率は34.3%とかなり高いと思われます。

<まとめ>
 住友商事は、消費者独占力のある会社だと思いますし、事業内容を分かりやすく、製品・サービスは陳腐化しないと思われますし、EPSは順調に成長し、ROEが高いことから期待収益率はとても高く、EPS成長率による予想株価は29,261円にもなり、自社株買いも行っていること、株価はこの半年下落傾向にあることから、住友商事は”買い”だと思います。その他の期待収益率も高い値となっています。
懸念する材料としては、有利子負債が多いことかと思います。


株のお話しまとめ(2007年)
株のお話しまとめ(2006年)


<今日の独り言>
アメ横へ久し振りに行ったのですが、お店の人の売り口上が面白いですね!笑ってしまいました^_^)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする