ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第203号、学校にオンブズ講座を

2009年05月29日 | ア行
 (2005年)06月11日付けの朝日新聞夕刊に「架空の街でやりくり体験」と題する記事が載っていました。

 「架空の街で住宅ローンを組んだり食べ物を買ったりし、生活設計について体験学習する『ファイナンス・パーク』が、品川区の或る中学校に『開店』した」というものです。

 アメリカに本部を置く経済教育団体「ジュニア・アチーブメント」が学習プログラムを提供しているそうです。

 これから分かりますように、実生活と密着した経済生活についての体験学習講座はアメリカを先頭にしてかなり出てきていると思います。

 一番良く知られているのは株取引の体験学習で、今はインターネットのバーチャル取引に取って代わられたのでしょうけれど、しばらく前までは日本の証券取引所の外郭団体でも扱っていたと思います(今でもまだやっているかもしれません)。

 しかし、社会全体を見てみますと、公正な社会を目指す我々の観点から見て一番必要で、多分最も欠けているのは、政治と行政の制度を点検し、公務員のあり方を監視する知識と技術の学習だと思います。つまり、市民オンブズのやり方を学ぶ講座こそが一番必要だと思うのです。

 オンブズは北欧で始まったとか言われていますが、そして日本でもかなり前から市民オンブズが出来て、バラツキはありますが、がっばっていると思います(北欧では公的なオンブズが多いようです。日本にも公的なオンブズも少しはありますが、公的オンブズの活躍はあまり聞いたことがありません)。

 しかし、少しでもそれに協力したいという人がそれを学ぶ講座があるのでしょうか。私は知りません。正直に申して、私は遠州オンブズパーソンの一員ですが、情報公開制度を少し利用したことがあるだけです。

 ですから、目標としてはオンブズの知識を学ぶ講座を中学校以上の学校に義務づけることが必要だと思います。政治から逃げている日本の学校でこれを実現するのは大変でしょうが、それを追求することは、経済の体験学習以上に大切だと思います。

 他方、民間で自由に出来る事としては、それぞれの役所のホームページに対するカウンター・ホームページを作ることだと思います。そこでやるべき事は、第1に、行政の仕組みを明確にし(これが複雑なのがまず問題)、検討することです。

 第2に、公務員の1つ1つの活動を解明し(公務員は上に行けば行くほど自分の活動や考えを発表したがらない)、検討していくことだと思います。

 こういう活動のやり方を学べる講座を(なるべくインターネット上に)作ってほしいと思っています。もし既にどこかにあるのなら、教えてください。

 昨年度1年間自治会長をして、町長や教育長の無為無策ぶりを目の当たりにしましたが、それに対して有効な手を打てない1町民の無力感を覚えもしました。

 今、ブログ「ポランの広場」(役人天国の実態を解明し、公正な社会を目指すブログ)を「シンクタンク『ポランの広場』の設立を目指す仲間たち」の名目で立ち上げようと思っています。

(2005年06月12日)



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