ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

ジャーナリストの怠慢

2008年05月26日 | サ行
 昨日(2008年05月24日)の朝日新聞の別冊に「躍進秋田と和田中の秘密」という小特集がありました。地域全体で子供たちとかかわることで好い教育効果を上げている所ということのようです。

 この事自体に文句を付けるつもりはありませんが、和田中学校とその民間人校長が取り上げられる度に思うことは、「なぜ和田中ばかりなのか」という疑問です。逆に言うならば、愛知県犬山市の教育はなぜ取り上げないのか、ということです。

 犬山市は和田中以前から改革を進め、「愛知県で子供を持つ親は犬山市に引っ越したいと思っている」と言われるほどの成果を上げている所です。それなのに、なぜかあまり報道されません。そのため、私の知りたいと思っている「学び合い」の方法というのがどういうものなのかも分かりません。

 まして犬山市は、昨年から再開された文部科学省の学力テストに参加しない唯一の自治体です。その信念は高い実績に裏打ちされているはずです。それを取り上げないというのは異常です。

 蔭山英男さんが校長をした時の広島県の小学校はたしか雑誌「プレジデント」が継続的に特集をしていました。

 教育は国民の関心の非常に高い問題です。何かあれば大々的に取り上げられておかしくないはずです。それなのに、犬山市の教育を系統的継続的に報道するジャーナリストはなぜ出てこないのでしょうか。NHKはなぜ特集番組を放映しないのでしょうか。私が知らないだけなのでしょうか。それなら教えて下さい。

 密かに推測する理由は、犬山市の教育が知られて支持されて、もしも広がったりすると、文部科学省の教育支配が崩れるのではないかという危惧の念からではないかということです。

 つまりジャーナリストも一見市民の立場に立っているかのように振る舞っていますが、本当はそうではなく、文部科学省の教育支配が崩れない範囲でああだこうだ言っているだけなのではないかと思うのです。この推測が間違いであれば幸いです。

 その犬山市の教育も新しい市長になってから、おかしな教育委員が次々と任命されて、いまや風前の灯火です。今のうちにその立派な功績を詳しく調査し、報道してほしいと思います。

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