ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第286号、小沢一郎民主党代表を評価する

2007年06月11日 | マ行
教育の広場、第286号、小沢一郎民主党代表を評価する

 代表になって以来、小沢一郎さんは地方行脚を続けていると伝えられています。現在は既に3巡目に入っていると聞いています。それのためか、国会に出ないこともあるとか、党の会議にも欠席することがあるとかの批判もあるようです。

 確かに重要な会議に出ないのは感心しませんが、地方から会議のためにとんぼ返りできない健康上の理由もあるのではないかと推測します。そのような問題点もありますし、それ以外の問題点もあるでしょうが、私は小沢さんの代表としてのこの地方行脚重視を評価します。

 なぜなら、それは地方組織の弱い民主党の足腰を強くすることを目指しているものだからです。この組織の拡大強化という政党のトップとして一番大切な仕事を、小沢さんなりのやり方でではありますが(誰でも自分のやり方でしかできません)、組織的に継続的に一貫して続けているからです。

 逆に言うならば、これまでの代表はそれをしなかったからです。菅直人さんも鳩山由紀夫さんも岡田克也さんも地方遊説はして回ったかもしれませんが、組織の拡大強化という目標を明確にしていたとは思えませんし、継続的組織的にやったとは言えません。お喋り屋の前原若造代表に至っては、連合との協力関係を弱めるような事をわざわざ言ったりしていました。

 私はほかの人々にもメールを送った事がありますが、かつて、秘書がではなく、ともかく本人が返事をくれたのは小沢さんだけです。昨年の今頃、「自民党は世耕さんがIT戦略を担当するようになっからネットでの宣伝が洗練されてうまくなったのに、民主党のホームページとメルマガは相変わらずである、今はブログも普及してきたから、ブログとメルマガとホームページの3つの総合的な組み合わせ方を根本的に考え直すべきだ」と忠告しました。

 最初は秘書から形式的な返事がきましたが、少しして小沢さん本人から「要検討事項です」との返事をいただきました。実際には私の提案は検討されていませんが、ホームページだけは根本的に作り替えて良くなりました。

 それはともかく、私のメールは真面目で好意的なもので相手のためを思って書いたものであることは、誰が読んでも分かるはずのものです。それなのに、ほとんどの人は返事をくれません。その時、小沢さんだけは返事をくれたのです。

 社民党の福島瑞穂党首にも出しましたが、秘書から返事がきただけで、本人からは返事がきませんでした。岡田さんには「ブログの『コメント』にテーマについての制限があるから、それを止めて、どんな事でもコメントとして書いて好いようにするべきだ」と忠告しましたが、「それはメールでくれ」とのことでした。

 岡田さんには「何でも言える『その他』」こそが民主主義であることが分かっていないのだと思いました。ついでに、これは小学館の大国語辞典のホームページなどでもそうです。自分の決めた枠組みの中での意見しか聞かない人が多いです。学問の出発点は「全てを疑う」ということだということを知らないのでしょうか。もう少し謙虚になった方が本人のためでもあると思いますが。

 それはともかく、先日の統一地方選挙で大幅に議席を増やしたのは民主党だけです。これは小沢さんの地方行脚と無関係ではないと私は睨んでいます。

 間もなく参議院議員選挙です。この所の年金問題等で安倍内閣の支持率が落ちていると伝えられています。しかし、自力で日頃から組織の拡大強化をしてこなかったならば、どんな追い風が吹いても政権交代は出来ないと思います。あるいは細川内閣の時のように、政権交代しても、長続きせず、実質的に官僚主導政治を変えることはできないと思います。

 今の小沢民主党には可能性が出てきたと思います。7月22日が楽しみです。私は民主党支持ではありませんが、政権交代論者です。自民党を8年(総選挙2回分)以上下野させることが現下の日本の政治にとって一番重要な事であり、他の事はこれに比べれば2の次3の次でしかないと考えています。(2007年06月11日)


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。