ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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「ユーゲント」第03号(1999年04月14日)

2007年08月25日 | 教科通信「ユーゲント」
「ユーゲント」第03号(1999年04月14日)

            ドイツ語教室の教科通信

   WILLKOMMEN

 皆さん、よくいらっしゃいました。たった一年間、正味10ヵ月くらいですが、一緒にドイツ語を勉強していきましょう、真面目に、そして楽しく。

 まず、私の授業要綱をお話しましょう。

(1) 語学の諸分野を次のように理解しています。

 聴解を常に先行させて、言葉に慣れることを土台とします。文法も繰り返し反省する必要があります。読解力こそ語学力の底力を作るものですから、沢山読むことを第一にします。作文にこそ実力が現れますから、独自に練習しなければなりません。会話はその上に自ずから出来ると思います。

(2) 教科書は『音読主義のドイツ語』を使います。

  辞書はアポロン(同学社)、クラウン(三省堂)、研究者の中辞典、を推薦します。

 ノートを作って下さい。ルースリーフでも結構です。授業は連続していて、全体が関連しています。

 B5版のファイルと単語カードを用意して下さい。

(3) 10月末までに初等文法を終えて、11月から中級に入るくらいのペースで行きます。

 NHK TVのドイツ語会話、更にはラジオのドイツ語講座の視聴をお勧めします。

(4) 原則として毎回、宿題を出します。教科書の予習、文法問題のプリントなどです。

 宿題を郵送してもらうことがあります。

(5) 小テストをなるべく多く行いたいと思います。

 小テストは原則として予習のテストです。予習能力=独習能力=実力だと考えるからです。

 20問20点満点で、正解が12個以上の場合のみ点がつきます。正解が11個以下は0点です。但し、20点を取ると、過去の0点が一つだけ12点になります。

 小テストをもって出席に代えます。0点は欠席と同じです。

(6) 提出物には必ず席番を書いて下さい。

(7) 成績は、態度とドイツ語力で総合的につけます。

 成績の根拠を知らせたいので、Eメール・アドレスを知らせて下さい。それのない人は、切手を貼った返信用封筒を提出して下さい(1月末までに)。

  成績についての質問には、1回だけ返事をします。

(8) 授業のあり方等についての学生の意見はいつでも聞きます。

アンケートは全部で3~4回、取ります。その他いつでも、意見を知らせて下さって結構です。

 授業内容についての質問も授業の区切れに適宜行って結構です。

(9) 授業中に気分が悪くなったりトイレ等の理由で出たい人は黙って出ていって下さい。特に断らなくて結構です。

(10)ホームページ「哲学の広場」を公開しています。

 哲学日記、日本語疑典、天タマ(哲学の授業の教科通信)、読者の広場などのコーナーがあります。

 要するに、「青春を謳歌するというのは、ドイツ語を勉強するということ」です。

   講師の自己紹介

 名前は、本名は牧野紀之(まきの・のりゆき)ですが、一般には「仏の牧野」と言われているようです。

 年齢不詳。東京に生まれ育ちましたが、引佐の山の中に移り住み、イノシシと共に暮らしています。

 専門は哲学で、ドイツ語は趣味です。

 哲学はヘーゲル哲学を手掛かりにして、実際の哲学問題を考えています。ドイツ語はほとんど独学ですが(大学の授業はあまり出なかった)、関口存男(つぎお)氏のドイツ語学を学んでいます。

 趣味はいずれ知られることになるでしょう。

 この大学には7年目です。ここに来てよかったと思っています。好い生徒にめぐり合えて、ドイツ語教育に新境地を開くことが出来ました(進行形)。

 今年の抱負としては、会話とヒアリングのシフトして、楽しく学べる授業にしたいと思います。ということは、今までの授業は楽しくなかったということかな。

 Jetzt beginnen wir! (さあ、始めましょう)


 付記

 この教科通信の本当の名称はドイツ語で SCHOEN IST DIE JUGENDとなっています。「青春は麗し」という意味です。