教育の広場、第 245号、批判者も控えめに
私がNHKのラジオ深夜便を良く聴いている(聴ける時はたいて
い聴いている)ということはいろいろな形でお伝えしてきたと思い
ます。
この度、この番組、というかアンカーに2度目の手紙(意見)を
送りました。番組の中で読まれたとすると10月18日の午前3時台の
筈ですが、私は起きていませんでしたので、読まれたか否か分かり
ません。
その手紙の最後に、私のメルマガに載せると断っておきましたの
で、ここに載せます。
記
NHKラジオ深夜便、須磨 佳津江 様
前略
10月03~04日の深夜便のことだったと思います。
その前の回の須磨さんの放送で、漢字(人名)の読み方及び何か
もう1つの事で須磨さんが間違えた事について、リスナーから「抗
議」とかいった文面で口調も相当きつい批判があったようです。
これを聞いて思い出したのですが、その何日か前のたしか明石勇
さんの時だったと思います。明石さんが太宰治の死のことか何かで
(うろ覚えで済みません)、「入水自殺(にゅうすいじさつ)」と
読んだことに対して、やはり何人ものリスナーが、これは「じゅす
いじさつ」と読むのだ、と説教したという話がありました。
それに対して、明石さんは、「入水」だけならば「じゅすい」と
読むが、他の単語と一緒になった場合には「入水自殺(にゅうすい
じさつ)」のように「にゅうすい」と読むとNHKでは統一してい
るのでそれに従った、と説明していたと思います。
私はここで2点申し上げたいと思います。
第1点。人間は人を裁く傾向性を持っているということです。他
者の間違い(と思うもの)を知ると、自分の偉さを誇りたがるとい
うことです。私もかつてそうでした。今でもそうかもしれません。
しかし、いい年をした人達はこれを自覚して、たとえアンカーが
何かで間違ったと思っても、自分の方が絶対に正しいのだと言わん
ばかりの言い方は避けるべきだと思います。「私の理解ではこうこ
うだと思いますが」といった控えめな言い方をするようにお互いに
気をつけたいと思います。
現に、明石さんの場合には、明石さんの言い分には相当な根拠が
あったのです。漢和辞典を見ても、必ず「じゅすい」と読むように
とは書いてありません。
第2点。自分に対する批判に誠実に答えるというのはとても難し
いことだと思います。世間を見ても、これを実行していないニセ大
家が沢山います。あえて実名は挙げません。
NHKの放送に関して見ましても、全体としては、特に教養番組
では批判に答える習慣ないし制度が確立しているとは言えないと思
います。
本来なら学問的な番組こそその模範を示さなければならないので
すが、大きな間違いがあるにもかかわらず、問題提起してもダンマ
リを決め込んでいるのがほとんどです。
私は仕事柄、ラジオドイツ語講座をずっと聞いていますが、そし
てこの番組は全体としてはとても好い番組で、点数を付けるならば
99点をあげてもいいものですが、中級以上の文法に関しては間違い
や無知が沢山あります。
一時期、私は逐一質問をしましたが、まず返事がほとんどもらえ
ませんでした。返事をくれた場合でも、誠実に対応してくれた場合
はほとんどありませんでした。
私の出した手紙ともらえた返事とそれに対する私の批評とを全部
、私の gooブログ「教育の広場」の「NHK の広場」というカテゴリ
ーの中にまとめてありますから、ドイツ語の出来る遠藤さんでも見
てくださるといいと思います。
批判に対して誠実なのは、私の知っている限りでは、この深夜便
と、多分、夕方の「いきいきほっと」なんとか、くらいだと思いま
す。
とにかく、この深夜便は批判に対する誠実さで群を抜いていると
思います。私はこれを高く評価します。ですから、批判した人もア
ンカーの返事を聞いて反省した場合には返事を出すくらいの誠実さ
が必要だと思います。
NHKのシステムがどうなっているのか知りませんが、出来まし
たら、次のようにしたらどうかと思います。
第1に、深夜便のアンカー会議ないし部署でこの問題について話
し合い、リスナーからの批判的な意見には誠実に答えることを確認
して、放送と雑誌で発表する。
第2に、リスナーにも批判の態度ないし言葉づかいについて良識
ある態度を求めることを正式に放送及び雑誌で伝える。
第3に、NHK全体にこれらを提案する。これは不可能でしょう
が、本当はこれが一番大切だと思います。
今後も誠実にやっていって下さい。
草々
10月8日
PS、この手紙が放送の中で読まれるかどうかに関係なく、読まれ
るとしたら10月17~18日でしょうから、19日以降に、私の上記のブ
ログにこの手紙を掲載します。ご承知おき下さい。(引用終わり)
私がNHKのラジオ深夜便を良く聴いている(聴ける時はたいて
い聴いている)ということはいろいろな形でお伝えしてきたと思い
ます。
この度、この番組、というかアンカーに2度目の手紙(意見)を
送りました。番組の中で読まれたとすると10月18日の午前3時台の
筈ですが、私は起きていませんでしたので、読まれたか否か分かり
ません。
その手紙の最後に、私のメルマガに載せると断っておきましたの
で、ここに載せます。
記
NHKラジオ深夜便、須磨 佳津江 様
前略
10月03~04日の深夜便のことだったと思います。
その前の回の須磨さんの放送で、漢字(人名)の読み方及び何か
もう1つの事で須磨さんが間違えた事について、リスナーから「抗
議」とかいった文面で口調も相当きつい批判があったようです。
これを聞いて思い出したのですが、その何日か前のたしか明石勇
さんの時だったと思います。明石さんが太宰治の死のことか何かで
(うろ覚えで済みません)、「入水自殺(にゅうすいじさつ)」と
読んだことに対して、やはり何人ものリスナーが、これは「じゅす
いじさつ」と読むのだ、と説教したという話がありました。
それに対して、明石さんは、「入水」だけならば「じゅすい」と
読むが、他の単語と一緒になった場合には「入水自殺(にゅうすい
じさつ)」のように「にゅうすい」と読むとNHKでは統一してい
るのでそれに従った、と説明していたと思います。
私はここで2点申し上げたいと思います。
第1点。人間は人を裁く傾向性を持っているということです。他
者の間違い(と思うもの)を知ると、自分の偉さを誇りたがるとい
うことです。私もかつてそうでした。今でもそうかもしれません。
しかし、いい年をした人達はこれを自覚して、たとえアンカーが
何かで間違ったと思っても、自分の方が絶対に正しいのだと言わん
ばかりの言い方は避けるべきだと思います。「私の理解ではこうこ
うだと思いますが」といった控えめな言い方をするようにお互いに
気をつけたいと思います。
現に、明石さんの場合には、明石さんの言い分には相当な根拠が
あったのです。漢和辞典を見ても、必ず「じゅすい」と読むように
とは書いてありません。
第2点。自分に対する批判に誠実に答えるというのはとても難し
いことだと思います。世間を見ても、これを実行していないニセ大
家が沢山います。あえて実名は挙げません。
NHKの放送に関して見ましても、全体としては、特に教養番組
では批判に答える習慣ないし制度が確立しているとは言えないと思
います。
本来なら学問的な番組こそその模範を示さなければならないので
すが、大きな間違いがあるにもかかわらず、問題提起してもダンマ
リを決め込んでいるのがほとんどです。
私は仕事柄、ラジオドイツ語講座をずっと聞いていますが、そし
てこの番組は全体としてはとても好い番組で、点数を付けるならば
99点をあげてもいいものですが、中級以上の文法に関しては間違い
や無知が沢山あります。
一時期、私は逐一質問をしましたが、まず返事がほとんどもらえ
ませんでした。返事をくれた場合でも、誠実に対応してくれた場合
はほとんどありませんでした。
私の出した手紙ともらえた返事とそれに対する私の批評とを全部
、私の gooブログ「教育の広場」の「NHK の広場」というカテゴリ
ーの中にまとめてありますから、ドイツ語の出来る遠藤さんでも見
てくださるといいと思います。
批判に対して誠実なのは、私の知っている限りでは、この深夜便
と、多分、夕方の「いきいきほっと」なんとか、くらいだと思いま
す。
とにかく、この深夜便は批判に対する誠実さで群を抜いていると
思います。私はこれを高く評価します。ですから、批判した人もア
ンカーの返事を聞いて反省した場合には返事を出すくらいの誠実さ
が必要だと思います。
NHKのシステムがどうなっているのか知りませんが、出来まし
たら、次のようにしたらどうかと思います。
第1に、深夜便のアンカー会議ないし部署でこの問題について話
し合い、リスナーからの批判的な意見には誠実に答えることを確認
して、放送と雑誌で発表する。
第2に、リスナーにも批判の態度ないし言葉づかいについて良識
ある態度を求めることを正式に放送及び雑誌で伝える。
第3に、NHK全体にこれらを提案する。これは不可能でしょう
が、本当はこれが一番大切だと思います。
今後も誠実にやっていって下さい。
草々
10月8日
PS、この手紙が放送の中で読まれるかどうかに関係なく、読まれ
るとしたら10月17~18日でしょうから、19日以降に、私の上記のブ
ログにこの手紙を掲載します。ご承知おき下さい。(引用終わり)