小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ー代々木ゼミナールの決断

2014-08-30 16:20:55 | Weblog
代々木ゼミナール、私の子供もお世話になった、大学受験専門の学校なのだが、
全国の校舎27校のうち7割に当たる、20校を閉鎖すると発表した。
この学校、駿台予備校、河合塾と並び三大予備校の一つと称されているが、
実は、東大の合格者数が369人と駿台予備校1257人、河合塾1101人に比べ大きく引き離されて
人気が下降線をたどっていて、そして、少子化による大学受験志望者の長期的減少傾向、さらに
大学入試の競争緩和などを考えると、閉鎖はやむを得ないとおもわれる。
その思い切った決断をした、代々木ゼミナールの経営者に賞賛を送りたい。
多分、「大学受験のサポート」というサービス自体の需要が縮小する事を見切ったのだろう。
これからの経営者に求められるのは、その時々の状況を把握して、方向を打ち出す決断力が必要となる。
代々木ゼミナールの校舎は、どれも都市の駅前ビルで立地は最高だ。
改装すれば、ホテル、会議室、宴会場としてすぐ使える。
今後は。不動産業として生き残りをかけるのだろう。
現在起こっている経済現象は、価格による売れ行きの格差、つまりやすい物が売れなくなり、高い物が売れる
ようになってきた。
例えば、デパートとコンビニは、高額商品を扱っているデパートがよい。外食産業は、安売りの牛丼チェーンが大苦戦だ。
その根底にあるのが、猛烈な人手不足。賃上げや労働改善しなければ、人が集まらない。
賃上げすれば、やすい物を買わなくても良い。そんな循環になってきた様だ。
時代は流れている。
それこそ、私どもが身近に接している、マーケットの小さい地方の経営者こそ意識改革が急務なのだが・・・・・・・