第二の人生を満喫!+愛犬ウィル(享年14歳)

還暦で娘・息子は結婚し孫がいます
様々な障害を抱え妻に支えられながら前向きに暮らしてます。

雑 踏 / 04’ in mid-June

2006-10-20 08:26:00 | 職場と正面から向き合って(終)
                  「人々は、ただ上を通り過ぎるだけ」


この記事は、過去に書いたもので、非公開にしていたものです。
投稿日時も、そのままにしています。

過去の非公開記事から、見つめなおす為、公開します。
自分自身が、どれだけ成長しているのか確認したい。という意味もあります。

カテゴリーをクリックして頂ければ、見やすくなるかと思います。(ペコリ)









04’6月21日(月)
妻が同行しJRで市外の病院まで通院した。
いつもは、調子が良いときに通院に行くのだが今日はあまり調子が良くなかった。
前日の夜中に発作が起き妻に救急病院に連れて行って貰い、ほんの先ほど帰ってきたばかりだ。
調子があまり良くなくても、薬が無くなるので行かざるを得なかった。

とにかくソラナックスを数錠一気に飲んだ。(何錠かは定かではない。)
妻も居るし。大丈夫だろうと思い。。。
JR快速に乗り込んだ。
乗ってドアが閉まる。
走り出す。
頭に不安が涌いてくる。助々に。少しずつ。
妻から大丈夫と目で合図される。
周りの乗客の人たちは自分が病気だというのを知らないと思った。
この中に自分と同じ様な病気か違う病気の人が、どのくらいいるのだろう。
と。考えた。
まだ、考える余裕があった。
電車が駅に着くたびドアが開閉する。
開くときはホッとするが閉まると、不安が増幅する。
頭の中に増幅器でも付いているかのようだ。

目的の駅に着く2つ前の駅から電車が走り出したとき
不安は大きくなり体に症状を出していた。
動悸。
目眩。
息苦しさ。
頭が絞められる。
手足が震える。
なんとか耐えなければ
妻も耐えてと。表情が強ばっている。

目的の駅に近づくに従い辛くなる。
もうダメか。
そう思った瞬間
意識は遠のいた。

目が覚めたら職場の病院
目の前にはI医師と妻
I医師からセルシンの静注しましたからと話された。
妻は本当に良かったとI医師にお礼を言っていた。


意識が無くなった後の話を妻から聞いた。
意識が無くなったのは目的の駅に着く5分前だったそうだ。
意識が無くなったとき電車の床で妻では起こすことが出来なかった。と。
目的の駅に着くと乗客は自分の上を跨いで降りた。と。
妻が駅員を呼び、駅員から救急車が呼ばれた。
救急車に妻も一緒に乗ると救急隊員の方から事情を聞かれ、
どこの病院に行くかと尋ねられ妻はとっさの判断でT病院に
電話しT病院に受け入れて貰えるように頼んだ。
T病院に受け入れが出来るとの連絡
T病院に着くと精神科のI医師が処置して下さったという事である。


倒れてから約3時間くらい過ぎた頃であろうか。
職場の科長Oさんが駆けつけてくれた。
自分の顔を見た第一声「大丈夫か。どうだ」
その言葉を聞き泣いてしまった。
言葉にならない声で
「すみません」と言った。
このときから科長Oさんに自分の身を預けようと思った。



この日から入院した。
妻は一旦、家に帰り入院に必要なものを準備して届けてくれた。
妻が届けてくれた感謝の気持ちより、始めての入院で気持ちが落ち着かなかった。
そして、乗客たちが跨いで降りていった他人の非情さに苛立っていた。








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