NTT労組退職者の会広島県支部協議会

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支部協ニュース第108号 短歌

2007年04月28日 10時20分26秒 | サークル

短歌

東部ブロック 木曽 英子
   〇 切々とアメイジンググレース亡き人の一つフレーズ夢に往き来す
   〇 つばくろのはるかなる大地(くに)へ旅たつ日惑星ひとつふり落さるる
   〇 唇がやさしき嘘をつくように一位の樹の実あかく爛るる
     
(一位の樹は別名アララギ・スダオノキ アイヌ語ではオンコともいわれる。) 

広島ブロック 高野 和子
   〇 大いなる魚に似し雲とおりすぎ天空かすかに水の音する。
   〇 乗り降りの一人だになき夜を灯し列車発(た)たしむ野の無人駅
   〇 春の雨は音なく家をつつみたり肩低くして母は写経す

呉ブロック 吉本 良典
   〇 坂道を登れば昔のグラバー邸輝く湾(いりえ)眼下に見えて
   〇 グラバー邸新しき息吹感じつつ集ひし志士等の昔を偲ぶ
   〇 古希参拝まだまだ若いと語らひつ湯宿の夜を同級生(ともら)と楽しむ

呉ブロック 中野 担子(家族)
   〇 荒れはてた畑の中に黄緑の蕗の薹があたまのぞかす
   〇 蕗の薹摘めば春の香だヾよえり空見上げつヽ深く息する
   〇 温かき御飯に蕗味噌ちょっとのせ夫食しつヽ足らいいるらし

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