現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

着物の袖の役割

2010-11-14 21:54:46 | 虚無僧日記
「着物の袖は、なんであんなに大きいんだろう?」
同じようなことを考える人がいるもんだ。ネットの
「なんでも質問」コーナーを見たら有った。それに、
まともに答える人が いることもすばらしい。

回答の要旨は「労働者の着物は筒袖。着物の袖は、
働かない人の、“見せる”ためのもの」。

なるほど。でも、それだけか?。虚無僧で尺八を
吹きながら考えた。

まず、旅先で パンフレットや地図など、A判まで
入れておける。布施で リンゴや桃をいただいた時、
袖に入れた。大きなザボンも入れられた。

次に、冬は、風よけになって温かい。
ここに“ほっかいろ”なんぞ入れておけば、手を袖の
中に引っ込めて、暖めることができる。

時代劇や日舞では、袖は、腕や手を隠す役割も担って
いる。「手のうちを見せない」ためのものでもある。

and then ( それから )
ぶっそうな世の中。いつなん時、通り魔に襲われる
かもしれない。そんな時、袖は 両脇を守る 防御に
なる。「袖を振る、袖を払う、袖振り払う」という
手もある。袖は護身用にもなると気づいた。

両袖に、“ほっかいろ”か、角長の財布(中身は厚紙)を
入れておけば、なおさら良い。

どうだ!?


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

11/13  つづき 名古屋駅

2010-11-14 05:58:25 | 虚無僧日記
夜9時を過ぎて、歩いて名古屋駅へ向かう。
途中、錦三(きんさん)の繁華街を通る。去年は、
リーマンショックとやらで 閑古鳥が鳴いていた
のに、すごい賑わいだ。名古屋の底力はすごい。

10時前、名古屋駅前も ものすごい人。10~20代の
若者ばかり。昨日から、クリスマスに向けての
イルミネーションが点灯した。それを見る人たちの
顔も明るく、ニコニコ笑顔。この時間帯になると、
心に余裕が出るのか、私に注目してくれる人も
多くなる。

その中で、私を見て「キャー怖い!」と驚いた
若い女性も3人。

同じもの ( 虚無僧 ) を見ても、「何あれ!?」と
笑う人、「格好いい!」と言ってくれる人。
手を合わせて布施してくださる人。そして「怖い」
と思う人。「明と見るか、暗と見るか」すべて
その人の 心の持ちよう なのだ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

11/13 虚無僧 18日目 栄

2010-11-14 00:16:01 | 虚無僧日記
今日は、午後4時から、中村公園駅前に立つ。
この時間帯は、男性高齢者が多いことに気づく。
近くのスーパーに買い物に行って、ポリ袋を
下げて帰ってくる。独居老人がこんなに多いとは。
私も、ゆくゆくは、いや、今すでに 仲間入り。

午後5時、栄に出る。通行人は多い。しかし、
若い人もお年寄りも外人も、全く振り向きも
しない。だんだん東京に似てきた。

空しく尺八を吹いていると、
「以前、名古屋駅で見かけた方ですか?」と
小学生の女の子を連れた若いお母さん。
(あ、思いだした。以前、「尺八を吹いて
みたい」と寄ってきたお子さんだ)。今日も
「ピアノのレッスンの帰り」だという。
「また来週にでも お会いしましょう」と。

うれしいことだ。こうして、二度三度、目に
止まって、親しまれるようになることが大切
なのだ。続けなければ。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。