母がベッドに腰掛けて立ち上がろうとして体をゆすっていた。
母の寝室を覗くと「なんか変だ。茶の間に行きたい」と。
いつもの椅子に座ってキョロキョロして「誰もいない」と言う。
私いるでしょう、あと誰がいるのさと聞けば、首を傾げて「お父さん誰だか分からん」と。
「あんた誰さ」と訊いてくるから、この「お父さん」は「そこのおじさん」と同じ言い方だった。
母の寝室を覗くと「なんか変だ。茶の間に行きたい」と。
いつもの椅子に座ってキョロキョロして「誰もいない」と言う。
私いるでしょう、あと誰がいるのさと聞けば、首を傾げて「お父さん誰だか分からん」と。
「あんた誰さ」と訊いてくるから、この「お父さん」は「そこのおじさん」と同じ言い方だった。