小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

南沢奈央、「象の背中」で映画デビュー 「家族で見て」

2007年10月26日 | 映画
――はるかは父、幸弘が最もかわいがり、気にかけている存在。どう演じました?

 「はるかは末っ子なので、少しわがままで甘えん坊。私は3人きょうだいの真ん中なので、正直、末っ子の気持ちはよく分からない。だから、自分の弟のことを思い浮かべながら、末っ子の気持ちはこうなんだろうな、と想像して演じていました」

――家族の病気と向き合う。このテーマについては、どう考え、どう演じようと?

 「3年前に祖父ががんで入院したんです。お見舞いに行ったときは、祖父の前ではできるだけ明るく振る舞うように心がけるのですが、家に帰ると、とても悲しくて…。この時と同じ状況だと考えました。だから、はるかを演じる際も、家族の前では悲しみは出さず、できるだけ明るく振る舞うべきだと。それが末っ子のはるかの役割だと思いました」

        

――父役の役所広司さんとの初共演は?

 「私が緊張しているのを心配して、いろいろ気遣ってくれ、うれしかった。緊張を解こうと声をかけてくれたり、冗談を言ったり。あるとき、撮影の待ち時間に役所さんが鼻の下にテープを張り付けて、私の方に顔を近づけてくるんです。どうしたらいいか分からなくて反応できなかったんですが、今井さんが『そこは笑ってあげてね』と助けてくれました」

――母役の今井さんとも初共演ですね

 「本当のお母さんのように接し、撮影現場では私のことを“はるか”と呼んでくれました。私が緊張してセリフがうまく言えない時も、自分の若いころの失敗談などを話してくれて、『心配しなくても大丈夫よ。私もそうだったから』といつも励ましてくれました」

――はるかは高校のチアリーダー。チアリーディングの技術はどうやって習得しましたか

 「撮影前から約1カ月半、マンツーマンで先生に付いてもらい、みっちりと特訓を受けました。中学時代はバスケット、高校ではバドミントン部。スポーツは好きですが、チアリーディングは初めて。体が硬い方なので最初は体中が痛くて大変でした。でも毎日のストレッチの成果で、今はだいぶ柔軟性がつきましたよ」

――チアリーディングを披露する場面は非常に重要です

 「砂浜ではるかが家族の前で踊るシーンは実は何十回も撮影を繰り返したんですよ。真夏の炎天下でとても暑かったのですが、役所さん、今井さん、塩谷さん、家族みんながずっと見守ってくれた。ワンシーン撮り終えるごとに、今井さんは『はるか、良かったよ』と、私を励ましてくれた。3人が見守ってくれていなければ、私は演じ切れなかったかもしれない」

――デビュー作を、どう見てほしいですか

 「父の世代の人たちは役所さんが演じた父、幸弘に、そして私の世代ならはるかに。登場人物それぞれの世代に共感して見てもらえる作品だと思う。だから家族みんなで見てほしいです」(産経ニュース msn)

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