民主党新政権がスタートし、小沢一郎が幹事長に早々と指名され、来年の参院選に向けて動き始めています。
今回の鳩山内閣の人事にも随分関与しているとも囁かれ、鳩山首相との「二重権力」への懸念の声が上がっています。
鳩山氏にも小沢氏にも個人的に全く好感は持っていませんが(笑)、この「二重権力」自体はそんなに悪いことかなあと、漠然と思っていました。
そこでこの記事。
なるほど。
日本の歴史は何百年も前から「二重」の権力構造というものがありました。
例えば、天皇権威と幕府権力、鎌倉政権と王朝政権、武家・公家・寺家の三重体制、など、何かこう両者でうまくバランスをとり、リスクを分散させながら、事を運べるという利点があったのかもしれません。
そういや、サッカーの世界でも、ドイツ代表の首脳陣は、90年のイタリアW杯時はベッケンバウアー監督にはオジェックが付き、06年のドイツW杯はクリンスマン監督にレーブがサポート。
今季は頑張っているホークスも、新任の秋山監督には常に森脇コーチが寄り添っており、一昨日も書いた巨人の原監督には伊原コーチがいます。
日本には、「名参謀」とか「懐刀」とか「番頭」とか、トップを支える人も評価する文化がありますよね。
今の、上杉景勝を支える直江兼続なんて、その象徴です。
まあ小沢氏が番頭に納まるタイプかは議論の余地がありますが(笑)、例えばうまく機能しない組織やグループがあれば、ひとり頑張りすぎて孤立しちゃっているリーダーを支える参謀を立てることがひとつの解決になるかもしれません。