僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

だまされてあげるよ

2022年05月27日 | 日記
憔悴しきった顔で
家内が仕事から帰ってきました。

「腰と足が痛い」

満身創痍。

どうしたの?

「足を滑らせた利用者さんを
 支えようとしたら、このありさまよ」

身体の大きな女性を
助けが来るまで一人で支えていたそうです。

「ひざを痛めた。
 もう何もしたくないから寝るわ」

テレビの前でゴロリと横たわりました。

哀愁を感じさせるその姿に
僕は声を掛けました。

じゃ、今夜のお寺の事務仕事
お休みにしようか。

「・・・」

僕は知っている。

テレビを見ているその顔に
ちょろいぜ、という笑みが浮かんでいたことを・・・。
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