やすらかに

49日忌のご法事の後
納骨に行きました。

田舎の集落。
山の斜面に地域のお墓があります。

車1台が通れる小道を
先導する檀家さんの車の後に続きます。

小道を進み突き当り、
山のふもと？で車を止め目下。

「ここから歩きます」

ご家族と一緒に
山道を上ります。

まるで登山。
荒くなる呼吸。

ようやくたどり着いた、その先には
無数のお墓がありました。

すごい。

さびれた田舎の、その奥の
小道を進んだ山の中。

人の気配のまるでない、
そこに立つお墓たち。

それなのに・・・
きれいに手入れされていました。

草刈りのされた参道。
住民総出で掃除をしたのでしょう。

僕のお寺とは、大違い。
草ぼうぼう。

冷たい風が吹いています。
強い風が斜面を駆け上る。

骨壺をお墓に収めて
手を合わせました。

どうか安らかに・・・。

安堵感を浮かべる、
ご家族の表情に、月日の流れを感じました。