親子

ゴンキチと、ナオキチが家に帰ってきました。

ゴンキチは、夏休みが終わるまでいます。
でもナオキチは、明日学校へ帰るって・・・。

一体何のために、実家に帰ってきたのか。

「里心ついたの？」
母ちゃんが笑っています。

バイトも忙しそう。
雇用期間のない、バイト。

黙っていれば、いつまでも働けるって・・・？

もう、そこで就職してしまえばいいのに。
君は、営業は向いていないでしょう？

僕は、お坊さんの世界は知っているけれど、
会社勤めのことは、何も知らない。

だから心配なんだ。

手に職系の仕事が決まった、ゴンキチ。
ナオキチも、自分の道を見つけてね。

これから自分は、どんな道を進んで行けばいいのか。
それは、誰にもわからない。

どんな道を選んだとしても、
胸を張って生きて行ければ、いいな。

お父さん。最近つらいことばかりありました。
落ち込んでいたけれど、君たちの顔を見て、ホッとしたよ。

親は子供を支えて、子供も親を支える。
そんな関係で生きていけたら、いいなぁ。