えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

意見書を預かって東京高裁へ

2008-06-18 | 日記
19日は、東京高裁要請の日。
茨城の会は、
「えん罪・布川事件の再審を望むひとりひとりの声を裁判官に届けよう」
と、取り組んでいる。
決定の出る日まで、
これまでの署名、要請ハガキに加えて「意見書」を提出する運動をはじめてくれたのだ。
事実上の「裁判官への一筆啓上」運動だ。

 今日、職場の友人がひとりで取り組んで65通もの意見書を持って来てくれた。
茨城の会が呼び掛けて、ほんの2週間足らずの間に集めてくれた。
友人、友人の家族、その家族の職場や知り合いに声を掛けてくれたとのこと・・・。

 一枚一枚、目を通していたら涙が出て来た。
皆さんが、真剣に考え、裁判官に読んでもらいたいと、一生懸命書いてくれたことが伝わってきた。
中には、私も夫も面識のない人もたくさんいる。
全くの他人のために、このように応えてくださる人たちの思いこそが、夫がこれまでの41年間、闘い続けて来られた一番の力だったことが私も実感できた。

 友人に感謝!
友人の家族、そして友人と友人の家族を取り巻くたくさんの人たちの温かさが胸に
沁みわたりうるうるとしてしまった。

一枚も無駄にはできない。
19日、東京高裁へ届けて来ます。
茨城の会に、既に届けられている意見書とともに・・・。

私の思い

2008-06-17 | 日記
・・・誰かと関わって生きて行きたい…

ひとりでもいい
自分を必要としてくれているという実感を求め

何か一つでもいい
自分は
誰かの役に立てているという実感こそ

人として生きていく根源なのだと思う

人は
関わりあいのなかでこそ
喜びも得るし
苦しみにも出会う
心を共有できる場があることを知る



・・・あまりにも悲しい事件の報道の前で
       そんなことを考えている・・・






公開学習会と第12回茨城の会総会

2008-06-14 | 日記
茨城の会の総会が開かれた。
今回は、東京高裁での抗告審決定を目前にした重要な総会と位置付け、冤罪をもっと広く市民に知ってもらおうと第一部を「公開学習会」とした。

 講演を鹿児島・志布志事件(公職選挙法違反で地域住民が13名、逮捕、勾留、起訴された事件→『全員が無罪確定』したが、全くありもしない会合や票の取りまとめ、金銭の授受等の自白を強要され、その取り調べの違法性が明らかになった)で、家族や親族の名前を書いたものを『踏み字』までさせられた川畑幸夫さんにお願いした。

 まったく身に覚えのないことで逮捕され、厳しい取り調べを受ける、というあってはならないことがまた起こったのだ。
それも、会合そのものがなかった、金銭の授受などありようもない。それなのに、地域住民13名が一斉に逮捕されたという。
そして、川畑さんは、連日、長時間
「ビールを配って投票を依頼したろう!」と厳しい取り調べを受けたが
「そんな事実はない」と否認を続けていたところ、3日目には、
お孫さんや、親族の名前を書いた紙を床に置かれ、両足首をつかまれて何度も無理やり踏まされ「早く、正直に言え」と強要されたというのです・・・。

 人間として、屈辱的な扱いを受け、尊厳を傷つけられたその体験報告はやはり私の胸に重く沈んで行った。

それは、41年前、夫も同じように体験していること・・・。

なぜ、こうも、えん罪が改められないのか・・・。

夫たちが被ったえん罪被害が未だに正されないこと、そして誰もその責任を取らず延々と続いている今の司法の在り方が根源にあるからではないかと怒りを覚えた。

 川畑さんは、「取り調べの全面可視化」を訴えて活動されている。
密室の中で行われている現在の取り調べの在り方こそ問題である、と。

 

 弁護団からの報告は、松江先生から詳しく最終意見書の報告がされた。
請求人の夫やSさんが、「最高の弁護団」と信頼を置いている先生方の、本当に渾身の意見書というべき内容のものだ。
先生は、いよいよ決定を待つ段階を迎えたこと、このあとは、裁判官が事実と道理に基づき、公正な判断を勇気を持ってされるよう多くの人が関心を持って見守っていることを伝えていくことが大切、と結ばれた。

 総会では、来るべき決定の日までにできうる限り、「公正な裁判を求める声」を届け続けること、当日、その後の取り組みを確認しあって閉会となった。

 川畑さんや弁護団の先生方を囲んでの懇親会もなごやかに進み、夫も私も充実した一日となった。

・・・・・・・
川畑さんの言葉で強く心を打たれた言葉があった。

懇親会の席で
「下着を脱がされ、裸にさせられたと聞いているが恥ずかしくなかったか」という質問に対し

「何もやましいことはしていないので、恥ずかしいという気持ちなんてなかった」と毅然と答えられたのだ。

その気持ちの裏を思ったら、私は涙が出そうになった。
どんなに悔しかったろう。屈辱的であったろう。・・・・と。







八重咲きのドクダミです

2008-06-13 | 日記
私はドクダミの花が好きです。

何故って・・・

日陰でも日向でも、縁の下からだって茎を伸ばし
緑色の葉に少しだけ赤みを持った茎に真っ白な小さな花をつけて
一面に咲き誇っている様子に
どういうわけか元気をもらえるのです。

そんなドクダミに
八重咲きの花がついているのを、アジサイまつりの行われていた会場内の山野草売り場で見つけたのです。

以来、初夏になると、我が家のベランダでも一重と違ったちょっと華やかなかわいい花をつけて、私を楽しませてくれるのです。

当たり!

2008-06-13 | 日記
当たり!って

音の響きがいい

文字が
躍っているようにも見えて来る

ささやかな楽しみだけど
「当たり!」って出ただけで
不思議に
今日は、いい日だな
って思う・・・

いい歳して!って
自分で苦笑いしながら・・・

大切なもの

2008-06-13 | 日記
人が生きていく上でもっとも大切なものは何だろう
中でもいちばん大切なものは?
って問われたら
自分は
迷わず答えられるだろうか

自分の中の基準があいまいになってないだろうか

悲しい事件の報道の前で
いつのまにか
自分は大切なものを見失ってはないだろうか
「鈍感」になりすぎていないだろうかと考える・・・



東京へ 八王子市へ

2008-06-07 | 日記
週末です。
仕事から解放され、今日は、日弁連主催の

 「布川事件シンポジウム」に参加します。




明日は
 八王子へ。

 佐藤光政さんの「ランチョンコンサート」があるからです。

このコンサートは、私が夫と歩む人生の記念となったコンサートとも言えます。
なぜなら・・・
二人揃って公式に撮った写真は、このコンサート会場となったホテル内で撮ったからです。
9年前のこと・・・

光政さんのコンサートは、この会場で毎年行われ、主催者であるMさんから必ずご案内をいただき、私たちはできる限り出席してきたのです。

明日も、「夫は幸せ者」・・・を実感することと思います。