れいな日記《Reina- diary》

複数画像で北茨城市の歴史、観光、ニュースなどをお伝えし「北茨城市」を勝手に応援しています。

木村武山展&第4回双風展 北茨城市

2008-10-05 | 五浦美術館観賞時の感想
木村武山展
茨城県(美術館)の所蔵品、笠間市出身の画家・木村武山展「日本画に描かれた花 -木村武山の杉戸絵を中心にー」を茨城県天心記念五浦美術館に於いて開催最終日前日の昨日(10/4)観覧した。
当展は、茨城県出身の実業家内田信也の、兵庫県神戸市須磨の邸宅を飾った木村武山の須磨御殿彩色杉戸絵を中心に、花をモティーフとした日本画作品が紹介され、どれもが、日本人の四季の変化とともに移ろう自然を愛でる心をとらえた素晴らしいものばかりである。


双風展展示場内部

双風展
五浦美術館において、一般市民の応募により開催するギャラリー展は、常陸太田市、那珂市、ひたちなか市、及び那珂郡東海村在住で絵画愛好会グループの自由な発想と展開活動を試みようと意欲的に取り組む10名で行われ、各々が新たな風 -絵画表現の行方ー を模索して、それらの作品を紹介するというもの‥。
※〝双風展〟とは、野をわたる穏やかな風、時に風雨を伴う激しい山風や潮風に擬(なずら)えての意味で名付けたとのこと。


大石展子(常陸太田市在住) 画題「不都合な真実」外2点


大森敏夫(那珂市在住) 画題「刻(とき)」外4点


郡司恭子(那珂市在住) 画題「迫」外6点


齋藤義孝(常陸太田市在住) 画題「ニシコマツケ」外10点


園部茂(ひたちなか市在住) 画題「記念撮影」外2点


照沼恵子(那珂郡東海村在住) 画題「クリス トランス」外4点


満仲俊夫(ひたちなか市在住) 画題「背信」外1点


村上四郎(常陸太田市在住) 画題「羅漢」


村田京子(ひたちなか市在住) 画題「千の風になって」外4点


矢島千加(ひたちなか市在住) 画題「DOLL」外4点


茨城県天心記念五浦美術館「創画会60年展」開催

2008-02-03 | 五浦美術館観賞時の感想
ー創画会60年展ー 茨城県天心記念五浦美術館で開催

昨日(2/2)は午後から五浦に行ってきた。
五浦美術館の<創画会60年展>の案内板に釣られて美術の鑑賞と洒落込んだ。
60年の数字は、私の歩んだ人生と同じ時代でもあり興味があった。
創画会は、昭和23年(1948)1月に「我等は世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」の要領を掲げ、画家有志13名によって創造美術が結成されたのが始まりだったとか。
絵画は、どれも素晴らしく、凡人が持ち合わせていない作家の豊かな感性が絵に表現されて、見るもの全てが感動するものばかりであった。
創画会60年展
創造美術からの流れ
創画会は、創立60年を迎える。
昭和23年(1948)1月、「我等は世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」の要領を掲げ、秋野不矩、上村松篁、福田豊四郎、山本丘人、吉岡堅二らの東京や京都の中堅画家13人によって創造美術が結成された。
その後、創造美術は新制作協会日本画部、さらに創画会と名称を変えながら、半世紀以上経った今日も日展、再興院展と並ぶ現代日本画の一翼を担い続けている。
五浦美術館展示場では、創立時から現在までの主要画家の作品71点を下記のとおり「起」「承」「展」と創画会発足から三つの時代に分けて展示し、新しい日本画を目指した画家たちの熱き創造の軌跡を辿っている。
「創造美術」創立(1948~1950)
秋野不矩、上村松篁、福田豊四郎、山本丘人、吉岡堅二ら創立会員の作品に、第1回から第3回の創造美術展で活躍した麻田鷹司、岩崎鐸、稗田一穂の作品を加えて紹介している。
「新制作協会日本画部」へ(1951から1973)
洋画を意識した上での色彩や構図の強さなど、これまでなかった新しい表現を追及した石本正、加山又造、西村昭二郎、工藤甲人、小野具定、滝沢具幸らの作品を紹介している。
「創画会」発足(1974~現在)
新しい時代に向けた日本画の在り方を模索する浅野均、柴田長俊、内田あぐり、宮いつき、雲丹亀利彦、武田州左らの作品を紹介している。
茨城県天心記念五浦美術館ホームページ


宮いつき《杭を打つ音》平成18年(2006)紙本着色


上村松篁《燦雨》昭和47年(1972)紙本着色 松伯美術館蔵


石本正《紅装》昭和62年(1987)紙本着色 今井美術館蔵
開催期間は上記画像記載のとおり。


創画会60年展企画会場入口の表示板
館内撮影禁止だつたが、堂々無断撮影してしまった。


五浦美術館内から長浜、小名浜方面の太平洋を望む

小川芋銭の世界(所蔵品展)、人形大使・筑波かすみ展 茨城県天心記念五浦美術館 (北茨城市)

2007-06-08 | 五浦美術館観賞時の感想
五浦美術館内の「筑波かすみ展」


美術館では・所蔵展‥小川芋銭の《狐隊行》《海島秋来》《畑のお化け》《河伯》など名作31点を紹介

田園の理想郷小川芋銭の世界 
平成19年6月8日(金)~7月22日(日)入場料一般180円他 

小川芋銭(1868~1938)は‥
江戸赤坂の牛久藩邸内で生れる。彼は、明治4年(1871)、家族と共に茨城県牛久沼のほとり(現、牛久市)に移住しました。11歳で上京してのち洋画を学び、明治21年より、「朝野新聞」の客員として新聞の挿絵等を描くようになります。明治26年には牛久に戻り、農業に従事するかたわら新聞、文芸誌に挿絵や漫画の掲載を続けました。大正6年(1917)、第3回珊瑚会展に出品した作品が横山大観の目に留まり、日本美術院同人に推挙され、以後、再興院展を中心に独自の水墨画作品を出品して活躍とました。
芋銭は、理想郷としての農村風景や田園の風物、河童などの水魅山妖、また道釈人物(仏教や道教に登場する人々)等、多彩なテーマを墨色豊かに描いています。


筑波かすみ展会場 美術館講座室
只今北茨城市の五浦美術館で開催中(6月5日から10日まで)
開催終了
入場無料・是非ご覧下さい。

○ 1927(昭和2)年に「日米親善大使」として米国に贈られ、昨年10月に修復のため里帰りしていた市松人形「筑波かすみ」が、約半年間の修復を終え、透き通るような白い肌と気品のある愛らしい表情が戻った。6月から県内10カ所で一般公開され、8月下旬に米国に戻る予定だ。
○ 筑波かすみは、米国から贈られた「青い目の人形」の答礼として、日本から贈られた58体のうちの1体。常総市の「筑波かすみ」里帰り実行委員会が里帰り運動を展開、米ウィスコンシン州ミルウォーキー公立博物館で保管されていた人形の里帰りが昨秋実現した。
○ 修復を手がけたのは、東京の老舗(しにせ)人形店「吉徳」。人形の頭や顔にあった傷を直し、黒ずんでいた肌には貝殻から作られる白色の胡粉(ご・ふん)を塗って化粧を施すなどし、「ミス茨城」として渡米した80年前当時の姿に戻った。
○ 同実行委員会は、県内に現存する「青い目の人形」と一緒に筑波かすみをお披露目する「人形大使『筑波かすみ』と『青い目の人形』展」を6月5日から10日まで県天心記念五浦美術館(北茨城市)で開くのを皮切りに、8月中旬まで県内10カ所で開く予定。同実行委員会は「人形を通して子どもたちに世界平和を考えてもらいたい」としている。
展示会場は以下の通り。▽6月12~18日、京成百貨店(水戸市)▽同19~26日、大子街かど美術館▽7月3~8日、県近代美術館(同)▽同10~15日、古河街角美術館▽同18~23日、筑波西武(つくば市)▽同25~29日、レイクエコー(行方市)▽同31日~8月5日、常総市生涯学習センター▽同9~12日、小美玉市四季文化館みの~れ▽同14~19日、土浦市立博物館

爺の想い
筑波の姓を聞くと如何しても“筑波久子”を連想する。
筑波久子は、日活映画の女優さんであり、当時、初代肉体女優として人気があった。
彼女は、この五浦美術館近くのホテル大観荘の社長、村田実氏の妹さんで昭和12年生まれの今年70歳で米国在住。
試しに「筑波かすみ展」開催会場近くの美術館受付嬢3人に“筑波久子”を知っているかと尋ねると全員「知らない‥」とのこと。
“知らない”とは、丁度、竜宮城から故郷に帰ってきた浦島太郎の心境になり、淋しい限りだった。(笑)

小倉遊亀展を観る  茨城県天心美術五浦美術館(北茨城市)

2007-05-11 | 五浦美術館観賞時の感想
            描くことは、生きること 小倉遊亀展


105歳で死去するまで生涯現役を貫いた「小倉遊亀」


歌手の越路吹雪を描いた「コーちゃんの休日」昭和35年作



その他作品の数々


入場券

 <女流画家・小倉遊亀展> 茨城県天心記念五浦美術館(北茨城市)

 女流画家・小倉遊亀(1895~2000)の画業を紹介する「小倉遊亀展 描くことは、生きること」が、県天心記念五浦美術館(北茨城市大津町)で開かれている。6月3日まで。
 小倉遊亀は、昭和初期に女性初の日本美術院同人となり、105歳で死去するまで日本画壇の重鎮として活躍した。戦前は繊細な作品で注目を集め、戦後は大胆で自由な画風を確立した。
 県内初の回顧展で、シャンソン歌手の故越路吹雪さんをモデルにした「コーちゃんの休日」など、初期から晩年までの代表作約70点を展示。色鮮やかなツバキを描いた生涯最後の作品「盛花」も出品されている。モチーフとなった陶器や愛用の筆などが併せて紹介され、約80年の画業の軌跡をたどることができる。
 同館は「見る人を突き放すことのない、ぬくもりを感じさせる画風を楽しんでほしい」と話す。
 一般600円、高校、大学生400円、小中学生200円。問い合わせは同館(電話0293・46・5311)へ。
 又は下記ホームページで‥
◎茨城県天心記念五浦美術館のホームページ

昨日は家族で美術館

2006-08-28 | 五浦美術館観賞時の感想


昨日は、爺家族で茨城県天心記念五浦美術館に行ってきた。(美術館は、爺の自宅から約6㌔のところ)
企画展は、昨日が最終日。「浮世絵名品展」のテーマで、江戸時代の庶民の趣味や嗜好などを反映しながら人情味豊かな作品が約200点展示されていた。
昔、旅をする場合は、命がけのおもいで、万一のことも考えて、家人らと水杯を酌み交わしてから旅をしたという。
当時の旅を題材にした「東海道五十三次」や「東海道膝栗毛」は、江戸日本橋を出発し、山城京都まで距離約500㌔を一日平均40㌔歩いたとのことから、1時間4キロで歩いたとして10時間(昼時間も含め)懸かり、朝8時頃に旅籠を出発すると夕6時迄に旅籠に着くことの繰り返しとなり、東海道五十三次の終点・京都まで、約2週間かかったそうである。
旅は、当時、のどかに見える反面、不便と危険が伴ったことも、この浮世絵展からも見えてくる。

茨城県天心記念五浦美術館HP