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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

バスがちょっとだけ遅れた理由

2008年08月20日 09時14分31秒 | バス運転士

昨日、あるバス路線を走っていた。途中、右後方をミラーで見て、猫の子一匹いないことを確認してからバス停を発車したところ… すぐ後ろに1台のマイカーがいることに気が付いた。「ん? 道幅は広いし、後続車も来ていなかったのに… 随分、慎重な運転というか何というか… まぁ、バスの発車を妨げないように気を遣ってくれたのだから、ありがたいことだ」と思って、通常はハザードを2~3回点滅させるところ、大サービスで5回点滅させた。その車は、その後もずっとバスについてきて、バス停で止まっても追い越す気配はなく、ピタッとバスの直後で止まっていた。「なんだか怪しい… ひょっとして、バスの行き先である某院までの道を知らない人が追走しているのかな? まさか… 何処かでバスと接触したのに、私が気付いていないだけのか?」などと、いろんなことが頭の中を駆け巡っていた。結局、その車は終点の某院までついてきてしまった。そして、バスの横へやってきて、ドライバーが私に「帰りもついていくから、よろしく!」と言った。それは営業所の上司だった… どうやら、その路線を覚えに来たようだ。確かに、新しい路線が始まった直後にはよくあることだが、ちょっと時期がずれていたので私はそう思わなかったのである。すぐに私は安心して復路を走り始めたのだが… 後ろに「路線を覚えよう」と思っている車がいるということは、信号の変わり目などで切れないように走らなければならない。案の定、ある“赤信号の長い”交差点で、私の前の車が歩行者用信号点滅状態で左折していって… 私は黄信号に変わる直前に直進できそうだったけれど… 対向右折車が2台ほどいたので、止まることにした。その後も同じような場面があり… その分、バスはちょっとだけ遅れてしまった。たまには、こういうこともあるんですよ… 許してくださいね。


「ばしゅ、ばしゅ」「でんしゃ、でんしゃ」

2008年08月18日 18時23分05秒 | バス運転士

昨日の仕事前… 一人の運転士と一緒に某ラーメン店へ入りました。その時、その運転士が「私の周囲にも“今は独身”女性が何人もいるんだけど…」と言ったことから始まり、それがどのような女性たちなのかという話で盛り上がっていました。そこへ、ラーメンとセットになっている“おにぎり2個”が先にやってきました。ところが… 私のおにぎりは元気が良かったのか、1個がお皿からテーブルへ転げ落ちてしまいました。私の隣りに座っていた見知らぬ女性客が「あぁ…」と言ったのが聞こえました。が、話に夢中の私はそれどころではなかったので、サッサと手で拾ってお皿に戻して話を続けて… その時、店員の女性が何か言ったのか、何かしたのか… まったく覚えていません。ただ、おにぎり2個をそのまま食べたことだけは覚えています。後になって「交換してもらった方が良かったかなぁ?」と思いましたが、「その程度のことでもったいない!」とも思いました。それに… まさかと思いますが、“次の客に出す”なんてことが…???

その後、某大手ショッピングセンターの仕事が始まり… ある父子が“助手席”に座り、彼らとは無関係のお婆さんが孫を抱っこして一番前に立ちました。その2組からは「バスだよ、バス」「ばしゅ、ばしゅ」というような会話が聞こえていました。さて、シャトルバスがショッピングセンターを出てから約500mは、道路と並行して鉄道が敷かれています。そしてその時は、ちょうど電車がやってきて、前述の2組からは「ほら、電車が来たよ」「でんしゃ、でんしゃ」という会話が聞こえてきました。そしてたまたま進行方向が同じだったので、「ほら、電車と競争だよ」という声が聞こえてきました。私は「よぉ~し! ボク、見てろよ。今、電車を追い抜くからな!」と思ってアクセル全開~!! 駅が近いので電車のスピードもそれほど速くなく、バスで追い抜くことも不可能ではないのだぁ~!! なぁ~んて、ちょっと前の私であれば爆走していたのでしょうが、今の私は… 加速することなく、おとなしく走り続けました。ちょっとだけ、心の中で歯軋りしながら…


やはり退会すべきだったか?

2008年08月16日 17時48分16秒 | 結婚情報サービス

これまでに何度も書いたように、某結婚情報サービス会社からは、女性のプロフィールが毎月1日と15日に送られてきます。そして、今月1日には“福岡の女性1名のみ”のプロフィールが送られてきて、15日には… 一枚の圧着ハガキが届きました。開いてみると、そこには「今回はパートナー紹介ができませんでしたので(中略)しばらくの猶予をください」というような内容が書かれていました。とりあえず、中国やフィリピンという話はないようなので安心しました。それにしても「猶予をください」って… どうするのでしょうか? 「(私のような)条件の悪い男でも良い」と言ってくれる女性を新たに入会させるか、既に会員となっている女性の希望条件を“下方修正”させるか… それしかないですよね。しかも、会員が“希望地域”を選択できないのをいいことに、その女性が北海道であろうが沖縄であろうがプロフィールを送りつけてくるに違いない。やはり5月に… うまいことやられちゃいましたね。ハハハ…


何も知らなくて申し訳ございません

2008年08月15日 21時37分59秒 | バス運転士

休日は、「○○へ行きたいんだけど…」と尋ねられることが多い。それは、路線周辺知識の乏しい私でも答えられるような質問が多いし、即答できないことでも、ちょっと地図で調べればほとんどが解決できます。そんな時、「このような私でもお役に立てたのでしょうか…」と“仕事した気分”に浸れる。しかし、そうそう上手くいくことばかりではない。私がアホであるばっかりに、ご迷惑をお掛けしてしまうことも多々あります。

先日も、始発の駅で「文太会館(仮名)へ行きたいんだけど…」と尋ねられました。私は「このバスに乗って、ライト前停(仮名)で降りて…(頭の中で道順を辿りながら…)そこから300mくらい歩かなければいけませんが…」と答えました。その女性は「それくらいならば大丈夫です」と言ってバスに乗りました。そして、ライト前停直前の交差点で止まった時に、私が「ここを右へ下りて行くんですけど…」と言うと、その女性は「あぁ、看板に(案内の矢印が)書いてありますね」と言いました。が、私は「あっ! ごめんなさい。500mって書いてありますね。すいません…」とお詫びしました。女性は特に気にした様子もなくバスを降りて行きました。

さらにちょっと前、同じ路線でのこと… △△1丁目停で止まった時に、「△△2丁目に行きたいんだけど…」と尋ねられました。始発の駅ならばともかく、途中のバス停では地図を出して調べているほどの時間的余裕はない。確かに、その道を直進した先の交差点ごとにバス停があり、【夜明け前(仮名)】【ライト前(仮名)】【△△4丁目】となっていて、素直に考えれば【夜明け前】が△△2丁目なのですが… ひねくれ者の私は「1丁目から右か左へ行ったところが2丁目かもしれない」と思ってしまい、「う~ん… この先だと思うんですけど…」とハッキリとは答えられませんでした。するとその女性は「まぁ、時間もあるから探しながら歩きます」と言って降りて行きました。そしてバスは次の【夜明け前】交差点へ… そこの信号機には“△△2丁目”と書いてありました。あぁ… 申し訳ございません。


ニコニコ晴れ! のち、雷雨…

2008年08月14日 22時34分12秒 | バス運転士

Photo ちょいとした訳があって、写真のバスが走る地域は限定されている。しかし、今日は何らかの事情があって、このバスが通常は走らない地域を走っていた… 運転士は私…

このバスは少し(かなり?)古いタイプで、他のバスとは装備も車内もかなり違う。で、バスに乗った一人の少年は、やや興奮気味に「ママ、このバス違うね。ねぇ、××が違うよ。ほら…(××の部分は、私が聞き取れなかった)」と言っていた。ある団地で発車時刻待ちをしていた時も、二人の少年がやってきて「これって本当に○○バス(弊社)なのかな?」「某地域巡回バスじゃないの?」と話していた。そして一人が前扉越しに運転席の私(制服?)を見て、○○バスであると確信したらしく「ねぇ~、ママ~! ○○バスだよ」と叫びながら後方へ走っていった。しばらくすると戻ってきて「本当に○○バスなんだね」と言ってから、再び「ねぇ~、ママったら~! ほら、これは○○バスなんだよ」と叫びながら後方へ走っていった。そしてまた戻ってきて… 私は車内案内をすっかり忘れ、車外の少年に向かって「※※時発☆☆行き、発車しまぁ~す」と言って出発した。いつもと様子が違ったのは子供たちだけではない。途中のバス停で待っていた女性客も、私が左ウインカーを出して止まろうとしているのに、「このバスは違うんじゃないの?」という感じで、座ったまま動かないこともあった。今日一日、こんな楽しいことを私一人が味わってしまって…

そして、本日最後の乗務のためにバスへ乗り込むと、両替金取り出し口に20円が残っていた。私はすぐに20名ほどの乗客全員に向かって「どなたか両替されませんでしたか?」と問いかけた。しかし、誰からも返答がなかった。そこでもう一度「本当にいらっしゃいませんか?」と20円を掲げて問いかけた。すると、運転席の背後に座っていた“ヘッドホン着用”の男子高校生が、礼を言うわけでもなく、頭を下げるわけでもなく、無表情のまま“黙って”手を出したのだ。私は、朝から夜までの12時間近い勤務の最後で、少し頭の回転が鈍っていたのか… 何も考えずにすんなりと手渡してしまった。が、運転席に座ってから「しまったなぁ… 一言“教育”しておくべきだったか…」と思ったけれど、既にタイミングを逸していた。その後、バスは駅を発車して、2つ目のバス停で止まって… と、その直前、さきほどの男子高校生が電話をしやがったのだ。私はすぐに「バスの中で電話はやめろ!」と言った。しかし、予想通り無視されたので、私は運転席背後のパネルを拳で叩きながら「おい!」と言って、パネルの脇から睨み付けた。まったく… 今日の楽しかった気分が、すべて吹っ飛んでしまったじゃないか…