諸事情により使用している旧式バスを除く、ほとんどのバスにはアイドリングストップ機能が付いている。停止した状態で、ギアをニュートラル(N)にして、クラッチをつなぐ(クラッチペダルから足を離す)とアイドリングストップする。マジなエンストは「ガクン!」と衝撃があるけれど、そのような衝撃はない… と“経験者”は語る。エンジンを再始動させるには、クラッチペダルを踏み込むだけで、キーを回す必要はない。
ゆったり系の某地域巡回バスの一部には、アイドリングストップ機能が付いた“オートマチック車”が使われている。当然のことながら、前述のマニュアル車とは違ってクラッチ操作はないので、停止した状態で、ギアをドライブ(D)からニュートラル(N)にすれば、アイドリングストップする。エンジンを再始動させるには、左足で“電動ミシンのアクセル”のようなペダルを踏めばよい。だけど…
先日、アイドリングストップさせて某駅で発車時刻待ちをしていたところ、1台のマイカーがバスの前に止まった。そのマイカーの待ち人が来るか、先にバスの発車時刻になるか… 案の定、後者になってしまった。私はペダルを踏んでエンジン始動、「ハンドルを一杯に切れば行けるかな?」と思って前進したけれど、ちょっと無理だった。そこでギアをバック(R)へ入れて… 「あれ? 動かない… エンストしてる! オートマチック車がエンスト? 壊れたのか!?」と、私は数秒間のプチパニックに陥った。が… それは当然のことであった。そのバスのギアの並びは(D)⇔(N)⇔(R)である。ギアがニュートラルに入った瞬間にエンジンストップ機能が働いていたにもかかわらず、そのままノンストップでギアをバックに入れてしまったため、マジなエンストになってしまったのでした… 「そっか、そっか。こういうことがあるんだなぁ…」と、そこで学習したにもかかわらず、その後もう一度“車庫入れ”の時にもやってしまったのでした。「ちょっと変なバスだなぁ」と思うのは私だけ? それとも、変なのは私の方ですか!?