昨夜の私は、22時過ぎに某駅から某学校へ行って、再び駅へ戻って来るのが最後だった。その某学校へ到着した時のこと…「ご乗車ありがとうございました。終点、某学校です。お忘れ物ございませんようお確かめください」と案内した。5名ほどの乗客が降りて行き、車内ミラーを見たところ人影はなかったので、私は忘れ物チェックをしようと通路を歩いて行って… あら、ビックリ! スーツ姿の男性が一人だけ座っているではありませんか。私が「あっ… 寝てらっしゃいました?」と尋ねたところ、彼は「いいえ」と答えたまま、平然と窓の外を眺めていた。彼はヘッドホンもしていないし… 明らかに変だと思った私は「あのぉ… ここが終点なんですけど…」と言った。すると彼は「えっ!? このバスは××まで行かないんですか???」と言った。私は「××行きは、某駅を19時前に出発するのが最後です」と答えた。彼は「そうですかぁ…」と言いながらバスを降りて行った。運転士に行き先などを尋ねることもなく… 何を根拠に、そこまで自信を持って「このバスは××行きだ」と思えるのだろうか… もちろん、どこにも××なんて表示はされていない。不思議だ…
今日、休憩室で職場仲間と話をしていたところ… ある運転士は「昨日、終点まで寝過ごした人が3回(3人)もいた」と言い、ある運転士は「昨日、終点に着いたら一人の酔っ払い女性が寝てしまっていて… 乗車待ちの女性二人に起こしてもらいました」と言っていた。そうか、そうか… 昨日はあちらこちらに変な人たちが出没していたんだね。ハハハ…
今日(正確には昨日ですね)の午前中は、某市七夕まつりのために迂回運転をしていました。それは、あるバス路線の中間にあります。しかも、それがちょっとややこしい…
通常ルート=→荒木→井端→森野→ウッズ→和田→中村→李→
迂回ルート=→荒木→ウッズ→井端→李→
※森野、和田、中村は登録抹消(バス停なし)
※バス停はすべて仮名
問題の迂回箇所直前の【荒木】を通過した時、私は「本日は迂回運転のため、この後は【ウッズ】へ行き、その後に【井端】へ行きます」と車内案内をしながら、通常とは違う道を走っていった。しばらくすると、一人のスーツ姿のオッサンがやってきて「ねぇ、今日は【井端】へ行かないの?」と言った。私は「おいおい、聞いてねぇのか! 今、案内したばかりだろう」とは言えず、「いえ、【ウッズ】へ寄った後【井端】へ行きますよ」と言った。そこで私は「口頭で案内するだけでは不十分なのかなぁ… やはり運賃表示機のバス停名も正しく表示させなきゃ駄目だな」と思ったのである。実は、これが面倒くさい。【荒木】を通過したら3コマ進めて、【ウッズ】を出発したら自動で【和田】に進んでしまうので、今度は3コマ戻さなければならないのだ。さらに、今日は【ウッズ】での乗降場所が別々になっていて、降車場を出た時に自動で1コマ進んでしまい… で、で、で、私はそこで痛恨のミスをしてしまったのです。【ウッズ】の乗車場では、運賃表示機も【ウッズ】にしておかなければならないのに、先程のオッサンのことばかり考えていたので「すぐ次に自動で【井端】となるように、運賃表示機を【荒木】にしておこう」と思ってしまったのである。つまり、【ウッズ】で乗った人たちは【荒木】で乗ったことになってしまったのだ。その分、降りる時の運賃は高くなっているはずである。しかし、終点まで誰からも何も言われなくて… 私がそれに気づいたのは、再び迂回箇所へ戻ってきて運賃表示機を操作していた時だった。その時に乗車されたお客様、大変申し訳ございませんでした。私からはどうすることも出来ません。お客様が申告してくれることを祈るしかありません。
それから約1時間後、再び迂回箇所直前の【荒木】で一人乗せて発車した。先程と同様の案内をした。今回は運賃表示機の操作も間違えず、無事に【ウッズ】を出発した。次は【井端】であるが、その後の【森野】【和田】【中村】はなく、【李】まで飛んでしまう。私は「【井端】はよろしいですか? 迂回運転のため、この次は【李】になります」と車内案内した。誰からも何も反応はなかったので【井端】を通過して、200mほど進んだところの赤信号で止まった。すると、一人のオッサンが「今日は【森野】はないの?」と言った。私は「おいおい、あんたも…(以下略)」とは言えず、「えぇ、今日から3日間は迂回運転になりますので、【森野】はありません」と言った。するとオッサンは「じゃあ、次で降ります」と言った。私は「いやぁ… 【李】まではかなり距離がありますからねぇ…」と言いながら迷っていた。あくまでも道交法を守るならば「申し訳ありませんが【李】で降りてください」となるし、人としてどうなのか考えれば「それではココで降りますか?」となるし… で、私は後者を選択した。その後、乗客のおばさんたちが「まぁ、ココで降りなしょうがないわねぇ~」「【李】まで行ったら、えらい遠いわよねぇ~」というような会話をしていたので、これはこれで良しとしましょうか。