バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

雨の日に聞こえる嫌な音

2018年05月24日 20時19分58秒 | バス運転士
昨日の昼過ぎ、一時的に雨が止んだ中で乗務後半を開始… まずは回送で某所へ行った。発車時刻まで5~6分あったので、前扉と中扉の中間にある客席に座って水筒のコーヒーを飲んでいたところ… 「ポタッ… ポタッ…」という、聞き覚えのある嫌な音が聞こえてきた。そう、それは雨漏り… 中扉横(バスの進行方向で言うと“前方”)の優先席の頭上にあるエアコンの送風口から、窓際(背もたれの上)に水滴が落ちていたのである。

「あれぇ~??? 2~3か月前だったか、雨漏りで車両交換してもらったのも、このバスだったような…??? おっと、そんなことよりも… 発車時刻まで3分かぁ… 営業所へ電話を掛けている暇はないな。ま、この時間帯は乗客も少ないだろうから、一つくらい席がなくても大丈夫! 万が一、座られたとしても、水滴は背もたれの上だし… 普通に座っていれば濡れることもないだろう」と思った私は、そこに“この座席は使用できません”カードを貼り付けておいた。

某所を出発して数分後… あるバス停で乗ったお婆さんが“雨漏りシート”に座ってしまったらしく、近くに座っていたお爺さんが「後ろ、見てみぃ~ 座ったらいかんって書いてあるにぃ~」と声を掛けてくれたのが… お婆さんは「私、目がよく見えんもんで…」と言って他の席へ移動しようとしなかった。そこで私が「中扉の横の席の方ぁ~ そこは雨漏りしているんですよぉ…」と説明したのだが、お婆さんに「まぁ、ええよ。目が見えんで…」と言われてしまったので、私も「そうですかぁ~ まぁ、濡れなければ…」と無理に移動を勧めなかった。

終点B駅に到着してから問題の送風口を確認したところ、水滴は止まっていた。しかし、夜まで雨予報だったし… 客席なので「ま、いっか」とは思えず… 営業所に連絡して、折り返しの終点(某所)で車両交換することになったのだった… ん? もしも雨漏りが運転席だったらどうしたのかって? そりゃ~ 「ま、いっか」で乗り続けたわさぁ~ たとえ、その雨漏りがポタポタじゃなくてザーザーだったとしても… “水も滴るいい男”って言葉があるでしょ! ハハハ…(すでにカッサカサの54歳が何を言うとるんじゃ!)