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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

緊急車両が来たけれど…

2018年05月09日 19時34分07秒 | バス運転士
片側二車線の道路にあるバス停で乗降客扱いを終えて発進… 前方交差点の直前に駐車車両を発見したので、後続車が1台もいないことを確認してから右へ車線変更… 交差点の信号が赤に変わったので、私の前を走っていた2台の車は右車線で止まり、私もその後ろで止まった。

その時、聞き慣れた緊急車両の音が聞こえてきたので、私は「どこだ? どこから来るんだ?」とキョロキョロ… すると、左ミラーに1台の救急車が映ったので、私は自分のポジションを確認しながら「あっちゃ~ こっちですかい。困ったなぁ…」と思った。

左車線には、縦列駐車している車両が2台… 停止線の手前が車1台分空いていたので、私のバスは2台目の駐車車両と並んでいる状態だったのだ。私の前の車が救急車に気が付き、2台揃って中央分離帯の方へハンドルを切りながら少しだけ前進… 救急車が通れそうなスペースを作ったのだが…

私は「バック禁止だからなぁ…」と思いながら“ダメ元”で同じように前進してみたけれど、予想通り救急車が通れるスペースを作れず… 「緊急事態だし… 後方カメラがあるし… 少しだけバックするかぁ~」と思ってギアに手を掛けた瞬間、前の車が発進した(信号が青に変わっていた)ので私も発進… すぐに左車線へ戻って止まったのだった。

もしも、これが赤信号の長い交差点だとか… すぐに前進できない理由があったとしたら… カバンの中からスマホを取り出して、営業所へ電話を掛けて、「今、救急車が…」「事故ですか?」「いえ、ただ通れないだけで…」「どういうことですか?」「とにかくバックします」「えっ!? ちょっと待って…」という感じで、“良い子”の皆さんは許可を得ましょう。ハハハ…(それじゃ、許可を得たことにならねぇだろ!)