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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

睡眠不足が原因の事故を防止!?

2018年05月15日 19時24分17秒 | バス運転士
今朝、出勤したら… ある運転士さんが「ネットニュースで見たんだけどさぁ~」と言っていた。他にも、そのニュースについて話している運転士さんがいた。そう、来月1日から“タクシー・トラック・バスの乗務員が睡眠不足だった場合、会社は乗務させてはならない。また、乗務員は正直に申告すること!”という規則が加えられるからである。(今回の運転士ミーティングの資料には“その書類”が入っていたけれど、何の説明もなかった)

実は、私が昨年6月に市内中心部で一般車との“接触事故”を起こした時も(先日、路線誤りをやった時も!)、眠くて眠くて仕方がなかったことが最大の原因である。事故の日は、勤務変更によって“貴重な昼寝時間”がなくなり… 乗務後半の開始時、回送で走っている時には、何度も何度も「あぁ~ 眠たい」「はぁ~ 眠い」と呟き、アクビをしていたことを覚えている。

そして、睡眠不足からくる集中力の低下によって、乗務前半の中型バスから乗務後半の大型バスへの車両感覚(車幅や内輪差など)の修正ができずに接触してしまったのである。しかし、「事故の原因を睡眠不足にすると、対策が難しくて反省文が書けなくなる」と思ったので、上司の「少し速度が高かった」という言葉を“原因に採用”して、「速度を控えめにする」という対策でまとめたのだった。

確かに、睡眠不足は事故やミスの原因になるので、誰だって「もっと寝たい!」と思っているのだが… そもそも、“終業点呼から翌朝の始業点呼まで8時間あれば良い”なんて法律を作っておいて… 急に「睡眠不足は駄目!」とか言われてもねぇ… 食事もせず、排便もせず、入浴もせず、家族や友人との交流もなく、通勤はテレポーテーション… そんな奴が法律を作っているとしか思えない。

また、「睡眠不足の場合は正直に言え」って… ほとんど毎日のことなので、そんな理由で乗務を外れてばかりいたら、上司から目の敵にされてしまうので、言えるわけがない。それで乗務して事故を起こしても「オマエは大丈夫だと言ったよな」となり… 要するに、会社が胸を張って「運転士が悪い」と言えるようになるだけなのだ。日本全国の乗務員が一斉に「睡眠不足です」と“正直に”言えば、面白いことになりそうだけどなぁ~ ハハハ…