ケルン大聖堂の中へ入ってみた。さすがに天井が高い。そして奥行きも。入口から一番奥まで実に144m。百メートル競走が楽々出来る長さだ。
横幅も86m。重さを感じさせない飾り柱が施され、軽快な空間が広がる。
身廊の高さが43・5m。天井もリズミックな線が繰り返されて、いつまでも見上げていて飽きない。
そして、柱の旋律がワルツのようにダンサブル。
密な縦の線とアーチを描く横の線がうまい具合にハーモニーを奏でる。
長く続く列柱。
そして、各所に聖人たちの像が架けられて、豊かな空間を形成している。
彫像も様々だ。こちらは聖クリストフォルス。幼子を背負って川を渡るシーンだ。彼は旅人の守護聖人。旅の安全をお祈りしよう。
こちらは聖母子。
そのすぐ近くに、もう1体の聖母子像がある。こちらは「ミラノのマドンナ像」と呼ばれている。
1164年に、時の大司教がミラノから持ち帰った像で、奇蹟の力があるとされ聖遺物の1つに加えられている。
床にほぼ等身大の聖人像が4体置かれていた。その姿から見て、外壁の像を修理のために取り外して一時的に置いているのかもしれない。
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