あの空の向こうに・・・

音楽 自然 日々の出来事 
感じるがままにつづっていきます

がんばろう!日本 スーパーオーケストラ@サントリーホール

2016-03-16 20:52:48 | 音楽
3月15日(火)サントリーホール
毎日希望奨学金チャリティーコンサート
指揮:本名徹次&スーパーオーケストラ

曲目
ラフマニノフピアノ協奏曲第2番
ピアノ小山実稚恵

オーレ・ブル
セーテルの娘の日曜日
プッチーニ 私のお父さん
サラサーテ ツイゴイネルワイゼン
ヴァイオリン松田理奈

ラヴェル
ボレロ





震災直後に東北を支援しようと立ち上がったチャリティーコンサート
もう6回目
オーケストラは、スーパーオーケストラ
日本の名だたる楽団の演奏者(ベトナム響の方もいた)がこの一夜限りの演奏会の為に集まるチャリティー企画(出演者はノーギャラ)
とにかくメンバーが豪華すぎる

前半は小山実稚恵さんの「ラフマニノフピアノ協奏曲第2番」
冒頭のピアノ独奏
被災地に向けての祈りの鐘のようにホールに響きわたる。
ラフマニノフピアノ協奏曲第2番第一楽章は浅田真央ちゃんがソチオリンピックで舞ったあまりにも有名な旋律
私は、のだめカンタービレでこの曲にはまった。
第二楽章 は美しすぎた。
心の底からピアノの音色を奏でていて
音符と音符の間の取り方が素晴らしい
ブラボー
アンコールはスクリャービン
:左手のための2つの小品 op. 9-2「夜想曲」

左手だけなのにこんなに色彩豊かに奏でられるとは
東北出身の小山さんは震災後何度も被災地に足を運び音楽を届けているらしい。3月11日は岩手釜石の小学校を訪問
私も釜石&大槌町に親戚多いので個人的に嬉しかった。

後半は松田理奈さんのヴァイオリン
初めて聴く音色
とっても透明感があり明るい音色
聴いていて心地いい。
可愛らしい彼女だが、3歳のお子さんがいるらしい。子供を産んで音楽に対していろいろ変わったとの事 のんびり子育てを楽しんでいる感じで微笑ましかった。

そしてラヴェル「ボレロ」
指揮者本名さんは、一歩一歩復興に向けて進む感じがこの曲と重なるって言っておられた。なるほど
本名さんは中盤まで、ほとんど動かなかった。心の中で指揮をしているって感じ
ちょっとちょっとの積み重ねがやがて大きな復興につながる。ボレロという曲も小さなうねりから大きなうねりに成長していく。
急がず焦らず一歩ずつですね。

普段はそれぞれ違う楽団に所属する演奏者が、復興という願いのもと集まり、最高のハーモニーを届けようと一つになる。
やっぱりプロは凄い!
音楽の力って凄い。

最後はみんなで「ふるさと」を大合唱
週演後はロビーで出演者が募金活動
こうやって続ける事って大切ですね
来年も楽しみにしています。

目に効く温泉「貝掛温泉」

2016-03-15 11:57:49 | 日記
新潟 越後湯沢からバスに揺られ20分
みつまたかぐらスキー場のそばに一軒の小さな温泉宿がある


貝掛温泉
江戸時代から「目の温泉」として広く知られ、私も以前から気になっていてやっと行く事ができた。

無色透明で無臭のお湯はメタホウ酸を多く含み 、37℃前後のお湯は長湯も楽しめてのんびりできる(熱湯もあります)
源泉かけ流し
夜の露天風呂は寒かったけど
源泉に目を入れて洗ってみた。
日々酷使している目にも「お疲れ様」ということで
目に栄養が届くって感じ
この温泉に浸かり、目の手術を回避できたという人もいるらしい。
さすが温泉力







長い歴史の中で人々の温もりに触れ、育てられ成長している建物
使ってこそ生きていく建物
つくづく建物って物語があるんだなと感じさせてくれる空間
先日「もしも建物が話せたら」という映画を鑑賞し、建物が持っているストーリーをいろいろ感じてしまったのでなおさらなのかも


とにかくとっても癒され、身体の力が抜けた感じになった。


郷土懐石料理
そして南魚沼産こしひかり
絶品
そして素敵なおもてなし
四季折々訪ねてみたい宿です。

ワインの香り 大野和士ラヴェル「ボレロ」

2016-03-02 10:56:42 | 音楽
第66回都響プロムナードコンサート
2016.2.28. 14:00 サントリーホール
大野和士(指揮)
東京都交響楽団

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」op.9
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調op.22
チャイコフスキー:イタリア奇想曲op.45
ラヴェル :ボレロ



もう10年以上前に指揮者大野和士さんが、東急ジルベスターコンサートでラヴェル「ボレロ」を演奏したのをテレビで観て聴いて、いつかは生で聴いてみたかった。


日曜日の午後の演奏会なので小学生もチラホラ
大野和士さんは、「音楽が本当に必要な人に音楽が届いていない」と小児病棟や老人施設に音楽を届けたり、そして先日も台東区の子供たちと音楽交流したらしい。(私もその昔台東区の子供だった。羨ましい)
子供の頃に心に響く経験をするって大切
たとえうたた寝してしまっても結構子供って夢の中で聴いている。

学生割引チケットもどんどん増えてくるといいですね。
そういえば先日のチョンミョンフン&東フィルは当日学生券とてもお安かった。未来の群衆への投資は大切ですね。若い人達が客席にいると活気もでる。演奏会も盛り上がる。お客様も出演者の一員なので

演奏会前半は周りにウトウト気持ち良さそうな人も多々ありで
それを横目でチラチラ見てたらまさかの自分もウトウト
やっぱり午後のコンサートはどうもまったりしてしまう

休憩でコーヒーを飲みスイッチオン
隣の人の赤ワインに心惹かれたがぐっと我慢
色彩豊かなラヴェルを聴くなら絶対赤ワイン
音楽もワインも、生まれた土壌があって、生産者がいて、大切に育てられ、そして広めようとする人たちがいて、年月と共に熟成されていき、そして飲んで、聴いて幸せになる
ワインも音楽もどれ一つとして同じものはない。共通点ありすぎですね。
いいワインに出会った時は、いい音楽に出会った時と同じような感動がある。


後半チャイコフスキーはイタリア奇想曲は、太陽をたくさん浴びたような明快な曲


そして聴きたかった大野さんのラヴェルボレロ


指揮棒がかすかに揺れる。時計の針が揺れるように
静かに優しく
楽章が進むにつれ、指揮棒の揺れが少しずつ大きくなり音楽にどんどん色がついていく。そして指揮者大野さんの表情もだんだん変わっていく。口が動き、目が動き、眉が動き、どんどん輝きを増していく。
そして汗が落ちる(席が近かった)
もう最後は指揮棒がぐるぐる回る音が舞う。踊る。
もうドラマチックすぎ!
いやあ!来てよかった。


川の流れのように流れては消えていく演奏会
その流れの中でまた一つ足跡を残すことができた。そしてまた新しい流れの中で素敵な足跡を残していけるといいな


そしてこの本に大野和士さんも載ってました
「リーダーの本棚」日本経済新聞社


本が持っている力
運を引き寄せ、人生の方向性も変えてしまう読書術
とってもお勧めです。