あの空の向こうに・・・

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アンネ フランクの家〜1年前の私より

2020-04-24 12:10:00 | 日記
2019年5月
アムステルダムに旅をした。

目的は、チョンミョンフン 指揮コンセルトヘボウオーケストラの演奏会
でもでも本当は、アンネフランクの家に行きたかったから。。。
中学生の時「アンネの日記」、この本に出会い、結構衝撃を受けた。
こんな時代があったことにショックだった。
私もマネしてよく日記を書いていた。今も10年日記を続けていられるのは、アンネフランクの影響かもしれない。





アムスの街は美しかった。
いろんな国の人々が行き交い、街には美しい花が咲き、みんな幸せそうだった。

そんな一角にアンネフランクの家がある。



アンネフランクの家は、世界中の人たちが訪れ、予約なしでは入れない。数ヶ月前にネット予約完了

ハウスの横側にある近代的な入り口から、ドキドキしながら中に入った。

あの秘密の本棚の扉の先には、あの隠れ部屋があった。
13歳から15歳まで、こんな空間に恐怖に慄きながら、2年もの間、息を潜めて暮らしていたなんて💦💦

そこには、至る所にアンネが生活していた形跡が残っていた。

恋い焦がれていたスターの写真
定期的に身長を測っていたであろうと思われる柱のキズ跡
小さなベッド
そして直筆の日記
 
本当にここにいたんだなあ。
ここにいて小さな幸せを見つけて生活していたんだなあと思い、涙が溢れてしまった。
やれない事が多い中、やれる事を探し、そして日記と向き合うことで生きる力を見出していたのか。。。

出口を出て、無性に脱力感に追われた。
でもでも、こうやってこのアムスの地に、そしてアンネフランクの家に足跡を残せた事、平和な日常を送れることに感謝の気持ちでいっぱいになった。

そしてあれから1年。。。2020年。
人生の「まさか」が起こった💦💦
世界中がコロナウイルスに侵されているこの「まさか」を誰が想像できただろうか?

私たちは、見えないウイルスに、自粛しか方法がない!と自由を奪われている。

アンネフランクの生きた時代とは比べものにはならないけど、でもでも今のこの状況とちょっとシンクロしてしまって。。

そしていつの時代も弱い立場の人が損をするという世の中の不条理

ちょっと、ネガティブ思考に陥りそうになる。
Twitterを覗けば、いろんな人達の意見があり、どれが正解なのかわからなくなる。

私の職場では、3蜜が守られていない。
というか、そういう事をほとんど指示しない。
休憩室を覗くと、接近してみんなおしゃべりに夢中😂😂😂(私は休憩室入りません)
ホワイトカラーの社員の部屋だけは、デスクにビニールシート張って 距離を置いて仕事している。

動かしているのは、現場なのに。。
たくさんのパートや派遣が仕事を廻しているのに💦💦

インフラ系の仕事なので、最初はこんな時でも仕事があってありがたいなあって思っていたが、今はかなり不安でしかない💦

現場の社員は、忙しすぎて、新聞読んだりテレビ見たりしないのか?それとも意識が低いのか?
ちょっと愚痴ってみたくなる💦
じゃあ!行かなきゃいいって話だけど、お金も欲しいし、インフラ業界なので、たくさんの人たちの命も大切との使命感も心のどこかにある。
でもでも大切なのは、やっぱり自分の命
そして被害者だけでもなく、加害者にもなってしまうウイルスの恐ろしさ
その揺らぎに戸惑う日々。。。


そんな時、偶然出会った絵本
「アネモネ戦争」
上村亮太さん作



美しい風景 美しい描写 
本当に心洗われた

野に咲く小さな花「アネモネ」
遠い遠いむかし、
ヨーロッパの地中海の近くで生まれたといわれていた
「風の娘」
人々は、この花を、そう呼んでながめていた


みんなのアネモネだった。みんなアネモネが大好きだった。

でも、アネモネの花を、欲張りな王様が自分の国だけ、世界で一番きれいなアネモネを作れ!そう指示する。頑張って頑張って一人占めしようとする
となりの国の地面もめちゃくちゃにしてしまう
それが戦争だった
人々は、いつしか黙るようになった

でもでも、アネモネの種は、強い風に乗り、国境を超えとなりの国まで飛んでいってしまった

そんな中、みんなの呼びかける人々がどんどん増えていった
遠くへ 遠くへと


コロナにもアネモネにも国境なんてない
みんな世界は一つなんだよ!
みんな繋がっているんだよ!って。。。


今のこの状況とやはりシンクロしてしまう。


出歩けなくなった今。。
小さな芽吹きも愛おしく 空は雄大で
そう、空は繋がっている
美しい風景はどこにいても感じられる。


でもでも遠くに行きたい




気持ちを抑えてじっくり読み返そう
「アンネの日記」を。。。