2016年7月22日 サントリーホール
指揮:チョン・ミョンフン
蝶々夫人(ソプラノ)/ヴィットリア・イェオ
ピンカートン(テノール)/ヴィンチェンツォ・コスタンツォ
シャープレス(バリトン)/甲斐栄次郎
スズキ(メゾ・ソプラノ)/山下牧子
ゴロー(テノール)/糸賀修平
ボンゾ(バリトン)/志村文彦
ヤマドリ(バリトン)/小林由樹
ケイト(メゾ・ゾプラノ)/谷原めぐみ
合唱:新国立劇場合唱団 ほか
プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』(演奏会形式・字幕付)
人としてこの世に生まれ、割と平凡に生涯を生きる人あり、また波乱万丈の人生を送る人もあり
演奏会形式 プッテーニ歌劇「蝶々夫人」
もう舞台装置はいらないって感じだった。
音楽から蝶々夫人の人生が浮かんでくる。見えてくる。
長崎の空、海、愛、苦悩そして別れ
時に笑い、時に喜び、不安になりそして号泣
音楽が移り変わるたび、私の心もどんどん揺れていって
すごいステージだった。すごいドラマティックだった音に色があった。
席がステージ間近だったので、蝶々夫人演じるヴィットリア・イェオさんの迫力ある澄んだ歌声
そして感情表現が全て見えた。感じることができた。
頬を伝う涙 涙粒
涙があまりにも美しすぎて
あれほど涙を流しているのに、鼻声にならず、音程もずれず、マスカラも落ちず。。。
はあ!これがプロフェッショナルなのか
いやいや確かに蝶々夫人がそこにいた。
魂が入り込んでいた。
東フィルの定期会員になったのも、この蝶々夫人と9月のチョンミョンフン指揮チョソンジンピアノ協奏曲「皇帝」が聴きたかったから
指揮者チョンミョンフンさんと東フィルは、長年コツコツ糸を紡いでいき、どんどん美しい布が仕上がっているって感じ
これこそ中島みゆきの「糸」
もしかしたら、こういう事を「仕合わせ」というのかもしれない。
27日はミューザ川崎
チョンミョンフン&東フィル「チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲」「チャイコフスキー交響曲4番」
しかもリハーサル付き
待ちきれない