スポットキャスト

戯休「さてさて・・・。　今週はアレだね。　今年の上半期の山場と言っても差し支えない週だね。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう、か・・・。」
芸術家「早いさ？　まだ三月入ったばかりさ？」
戯休「何度も言うが、一年で一番忙しいのは年度末なのだよ・・・。　小売業なら決算期かもしれんけど。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先週辺りから・・・既に・・・忙しさが滲み出てるが・・。」
芸術家「ううん♪　忙しさと言うか、全く余裕の無い文章さ？　エスプリ0%さ？」
戯休「エスプリはともかく、余裕が無いのは確かかもなぁ・・・。」
芸術家「ううん♪　ここは四の五の言わずに、さっさと本題に入るさ？」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こういう時は・・・・単純に考えんとな・・・。」
戯休「・・・それもそうだ。　それじゃあ、さくっと行きますか。」
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戯休「富士通が微弱電波を利用してワンセグによるコンテンツ配信を行なうシステムを開発したそうだよ。　『スポットキャスト』って命名したらしい。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・微弱・・・電波・・？」
芸術家「ううん♪　何で微弱さ？」
戯休「あんまり強いと、発信するのに免許が要るんだよ。　今回に関係した範囲で言えば、3mの距離における電界強度が35μV/m以下の微弱電波であれば、免許が不要となるって事だそうな。」
芸術家「でも、今迄もこういったコンテンツの配信ってあったさ？」
戯休「ゲーム機とかでだろ？　アレは無線LANだからね。　免許も何も無いさ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つまり、文字通り・・・公共の電波として・・・か・・。」
戯休「ワンセグのチャンネルとして機能するんだから、そう言う事だよね。」
芸術家「ううん♪　成程さ？　実に革新的さ？　多に類を見ないさ？」
戯休「そこまで思えれば良いんだけどね・・。　まぁ、要は、車の中とかで使うFMトランスミッターやAVトランスミッターのワンセグ版かな、と思うと妙にリアルでねぇ・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関連法令としては・・・同じかも、な・・・。」
芸術家「ううん♪　じゃあ、その手の機器も微弱電波だから良かったりしたさ？」
戯休「そうかもね。　でなきゃ、確かに免許も要るよね。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・てっきり・・・隣の車に受信させぬ為に・・・微弱かと思ってたぞ・・・。」
芸術家「ううん♪　まさか手が後ろに回らぬ様にする為とは思わなかったさ？」
戯休「だからどうだと言われれば何も言えないけどね・・・。」
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戯休「で、仕様用途だけど、『スポットエリア毎に異なるワンセグ動画コンテンツを「誰でも、同時に、手軽に」配信すること』だそうだ。」
芸術家「ううん♪　これって、1つの空間に、いくつも置けるさ？」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・置けねば・・・困るだろう・・・。」
戯休「だね。　1つしか置けないなら、別に動画コンテンツを放送してくれれば済むし。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・送信機を・・・コンテンツ毎に・・・用意すれば・・・。」
芸術家「ううん♪　じゃあ例えば、美術館とかで芸術品毎に説明してくれるコンテンツを受信できるさ？」
戯休「その用途が一番無難かつ有益じゃないかな・・・。　リリースに『多店舗展開しているお客様（コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、車のディーラーなど）が、各地域や店舗に合ったタイムリーなワンセグコンテンツをネットワークで配信するサービスを提供』なんてあるけど、その考え方だとさっき言った通りにわざわざ個人個人で受信する必要が無い。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それなら・・・・・例え音だけでも・・・・役に十分立つ・・・・。」
戯休「音声受信機だけ貸してくれる観光場所があるけど、あれをもう一歩進めた感じで良いよね。　むしろ、リンク先のニュースリリースにある様な画像イメージの感じだと、凄くイケてない様な・・。」
芸術家「他に、例えばミュージッククリップとかのサービスはどうさ？」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若い人などは・・・・・それを始めに想像するだろう、な・・・。」
戯休「CDショップとかの使用法だとそうなるんだろうね。　そうなると、ワンセグを録画できる機器の扱いもどうなるかわからないね。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはり・・・録画とかは・・・出来ぬ、と・・？」
戯休「それか元々出来ない仕様かどうかは俺も機械を持ってないから何とも・・・。　でも、新譜が絡むと煩そうだよ？」
芸術家「でも、貰って帰れれば嬉しいさ？　それが目当てで人も集まるさ？」
戯休「結局の話、ワンセグはかけ流しが基本だからね・・・。　それに、どうせタダで配って良いなら、ネットでフリーダウンロードの方が便利だよ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あくまで配信用・・・・だな・・。
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芸術家「ううん♪　いずれにしても、TV以外にワンセグの使用法が増える事は嬉しい事さ？」
戯休「そんなに出先でTV見る人は居ないと思うって言ってきたけど、こういった使用法が出てくると面白いよね。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが・・・かけ流しと言う事は・・・・。」
戯休「自分がそこに行った時にコンテンツが始まる訳じゃないって事。　まぁボタン式なら良いだろうけど。」
芸術家「ううん♪　他には、やっぱり3mは短いさ？　仕方が無いのは判るけど、場所によっては人間がひしめき合うさ？」
戯休「それに、場所によっては、再生音に対するマナーや道徳観だって関わってくる。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先程の美術館の場合・・・・堂々とカメラとして・・・・構えられる恐れもある・・・。」
戯休「かといって、程々にすると全く花実が咲かない結果になりそうでもあるし・・。　これも技術の先の、使う人間の知恵に委ねられる方式だね。」