右肩を下にして眠っていたらチクッとしたので目が覚める。そしたら後ろに人の気配がしたので恐る恐る斜め後方を見ると金髪の女性らしき姿が。そしたら「あ、目が覚めた?麻酔が切れたようね」と言うので首だけ動かして彼女を見ると、すこぶる美人だが、顔中金色のピアスだらけで鼻、唇、目元など丸いボール型ピアスが恐ろしくも魅惑的にキラキラ光る。彼女が俺に何をしていたか気になると、こちらの考えを察知したのかこう言った。「あなたは、この先、私のお店の商品展示ボードとして生きて行く事になります」。それから大型の鏡を俺の背中側に置いて、俺自身が俺の背中を見えるようにする。背中一面に1インチ、3インチ、5インチの安全ピンが止められていて(正札付)背中一面がボードと化す。「これからはうつ伏せか右肩を下にして寝ないと痛いから気を付けてね」と優しく言ったので、その瞬間、一生展示ボードの生活もいいかもね、と薄ら思う俺が居た。どうせ自分では背中の安全ピン外せないからね。
眠り過ぎ?
よんでくれてありがとうございます