デパ地下から屋上のビヤホールに行こうとエレベーター。そしたら1階で乗り込んできたのはコンドル。無言でくちばしを器用に使いRボタン。「あ、俺が先に押したから押さなくても屋上に行くよ」
「あ、そうですね。」それからお互い無言で静かなエレベーターは徐々に上昇。俺はコンドルの大きさに驚きつつ、野生の鳥の匂いで吐きそうになるが、奴に失礼なので何食わぬ顔で我慢し、到着と同時に外に出て止めていた息からの深呼吸。「ところで君もビールかい?まさかね」「ええ、実は体が大きすぎるから地面から飛び立てません。高い場所から風に乗らなくてはいけません。お願いがあります。あの手すりの上に登らせて下さい。」と奴は禿げ頭を低くして懇願。まあ、そうだよね、仕方ないから協力するか。それから二人は悪戦苦闘しやっとのことで飛行体制に入った奴は風を見て最高のタイミングで大きく羽を広げる。飛び立つと同時に少し後ろに流されるが流石プロの鳥、大きく旋回しながら風に乗り急上昇。
それを見ていた俺の脳裏に名曲「コンドルは飛んでいく」が流れるが、ふとコンドルって日本語でハゲタカじゃんと思い出し、上で奴が回り下の俺は死にそうな獲物かと思ったら気分悪いから屋上ビールは取りやめ。
浦添市・風雲のネギ(九条ネギたっぷり)、と辛子高菜たっぷりラーメン、餃子で幸せです。