沖縄そばが目的になり、わざわざ名護市まで食べに行ったりして。有名店、専門店など皆様、薀蓄を語り始めたり自論を展開したりしてね。(沖縄そばのランクが上がるにつれて価格も上がります)でも、元々は庶民の日常食(戦後すぐはハレの日に那覇の町でそばを食することがステイタスだった時代もありますが)じゃあありませんか。お腹が空いたら近くの食堂へ、そして一番安くて手軽なそばをかっ食らうが当たり前だのクラッカー。
という事で私の流儀「普通のそば生活」をお伝えします。一番わかりやすい開南の「丸安そば」を舞台に・・・
ここ開南は戦前、戦後の那覇の台所。農連市場、平和通り、に隣接して開南バス停は地方(主に南部)からの買い物客でにぎわいます。特に農連市場は早朝(または深夜)から肉、野菜、食品の流通拠点として農家、仲買人、商店主、一般主婦などでにぎやかです。丸安そばの客層はこれらの皆様が中心で、その他、タクシー運転手、朝まで飲んで打ち上げねの人(私はその部類でした)とかも居ます。今回は昼過ぎの様子をお伝えします。
12時とか昼食時間まっただ中に行ってはいけません。カウンターだけの半分露店の席は確実に埋まっていますし、やかんのお茶は確実に熱いので避けます(理由は後ほど)。行くなら1時過ぎ~2時頃がベスト。
まず、食券を購入。丸安そば350円、沖縄そば400円で迷ってしまいますが、丸安そばには蒲鉾が入っていないので、ここは400円の沖縄そばを購入しましょう。蒲鉾が無いとそば・肉・蒲鉾(海産物)のハーモニーが壊れてしまいます。蒲鉾は重要なのです。席に座ったらやかんのお茶を確認します。冷え切ったお茶が残っていたら最高です。茶碗に自分の分を確保して最後まで手を付けずに取り置きします。冷たいお茶(と言っても常温ですが)は食後の一杯として最高に美味いのです。さて、熱々そばが目の前に現れました。ここで慌てて食ってはいけません。まず、しみじみと眺め「嗚呼~三枚肉は形がまちまちだけど、味が良ければ好いし、まとめれば三枚肉3枚分は有るね、上等。蒲鉾はひたすら薄いが400円でこれは頑張ってるね、麺は照喜名かしら?スープは色が濃いねとか思いつつ、紅ショウガを一番映える場所に鎮座させましょう。紅色でそばが一段と美味しく見えますね。高麗薬(こーれーぐーす)か七味にするかは自由です。さあ、食べ始めましょう。
う~美味い、あれ、隣の青年、さっきから水ばかり飲んドルね。チャンポン(野菜炒めコンビーフをご飯に乗せた沖縄風おかず)食っとるが異常に水飲みよるわい。茶碗で合計8杯。理由は(1)死ぬほど喉が渇いている(2)糖尿病(3)シャブ中・・・(4)その他、まあ、理由はどれでも宜しい、人畜無害だからね。それにしてもスープ濃い、ひたすら濃い、流石、働く人々の街です。今回も3分の一は残してしましました。さてと、〆のお茶で満足し、わざわざ外(歩道)にお茶廃棄して、もう一杯追加しゴクゴク。爪楊枝咥えつつ「ごちそ~」(様まで発音しない)と言いつつ満腹感を体で表現する「ふらふら、のろのろ歩き」でさりげなく立ち去りましょう。
沖縄そばなんて、これでイイのだ~。
おまけ(フルカラー)のB級グルメ・マンネリ編
梅雨で濡れる栄町。市場の中には大好きなあの人たちが居ますね。
よんでくれてありがとうございます。
鮪酢味噌280円・ホタルイカ250円・もやし炒め200円・ぱんぺんチーズ揚げ300円でした。