●「散歩する首」昭和43年11月10日放映
制作第9話 放映第9話 脚本:若槻文三 監督:小林恒夫
アバンタイトルの「散歩する首」のシーンが怖くて、小学生の頃には見るのをやめてしまったエピソードでした(^^ゞ
ところが、大人になってからビデオで見てみると、ストーリーにはほとんどこの「首」は関わらず、「死者の蘇生」を研究しているマッド・サイエンティストのストーリーだったんですネ!
この科学者・峰村役は、鶴賀二郎さんが演じています。屈折した感じの演技がウマい役者さんで、『ウルトラQ』の「クモ男爵」や『ウルトラセブン』第35話「月世界の戦慄」のザンパ星人=シラハマ隊員、『マイティジャック』第5話「メスと口紅」のQの配下、『恐怖劇場アンバランス』など、一癖ある役柄での起用が目立っています。
「首」役は伊藤慶子さんという女優。けっこうチャーミングだと思っていたら、この時に40歳だったそうです。当時にしては若い印象ですネ。栗色のカツラの所為でしょうか?^^;
峰村の同僚の研究員は中井啓輔さん。『仮面ライダー』第50話「人喰い怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」で、カメストーンが化けたFBI捜査官・ロバート田中役で見かけたことがあります。
村の消防団員役で園田裕久さんの顔も見られます。'70年代はよく時代劇でお見かけしました。
このエピソードには、我らが町田警部は登場しません‥‥。
アバンでプラッシーを飲むバイクのアベック(←古!) 武田薬品一社提供の時間枠ですから、当然でしょう。でも、エンディングにも「タケダ」「アリナミン」の大写しはやり過ぎの感が‥‥^^; 現在はプラッシーはハウス食品から発売されているんですよネ。
映像作品中に登場する「ジキタリス」という植物(正式名ジギタリス)は実在していて、たしかに強心作用があるそうですが、強い毒性を持っているそうです。
また、交通事故の「39分に1人死亡、41秒に1人負傷」というノムのセリフは、若槻文三氏のリサーチによるものでしょうか。今回はフィクションに事実が混ぜられ、ミョーに説得力のあるストーリーになっています。
曰くありのカップル・星野と律子の事件を軸に、SRIの捜査が進みます。この流れは子どもには難しいなぁ。旅行に向かう2人の腹の探り合いがアフレコで表現されていて、この点は子どもにも親切です(^o^) そして、ヒッチハイクの若いカップルを乗せようとしない星野の態度に、律子が星野の殺意を感じ取る流れも、幼い視聴者には親切な配慮です。
死体が運び込まれた村の集会所(?)に居た老婆が怖い~‥‥。ネズミを執拗に退治する姿は、暗い集会所の閉塞感と相まって、このエピソードで最も緊張感のあるシーンだと思います。
そのネズミを退治する老婆に向かって、「かわいそうだヨ~。」と言う峰村。「首」を使った殺人に、罪悪感を持っていないことがわかります。どこか屈折した価値観ですネ。こういう描写の積み重ねで怪しさが増していきます。もちろん鶴賀さんの挙動不審の演技が絶品です。
それにしても、老婆、峰村、星野と、このエピソードに登場する人物はみんな怖い‥‥。
何といっても、一瞬蘇生して、星野を指差す律子が怖い! 焦点が定まらない目で、瞬きもしない演技が素晴らしいです。事件が解決したと思って油断していたところにこのシーンは、ちょっと心臓に悪いです。強心作用のあるジキタリスが必要でしょうか?(^o^)
で、エンディングでもノムが言っていますが、結局「散歩する首」のトリックは? なぜ村の集会所に首があったのか。所長が到着して、牧の顔が暗闇の鏡に映っていたのを見て、「これだな、『首』の仕掛けは。」と言うシーンもあります。その直後に、牧がドアを開けるとそこにも「首」が。峰村もカツラを被って「首」のトリックを演じていたように感じさせるシーンも。エンディングではサー坊を使って「首」のトリックのデモンストレーションも披露します‥‥。でも、結局どれが本当のトリックだったのでしょう? 私は訳がわからなくなります‥‥(^^ゞ
制作第9話 放映第9話 脚本:若槻文三 監督:小林恒夫
アバンタイトルの「散歩する首」のシーンが怖くて、小学生の頃には見るのをやめてしまったエピソードでした(^^ゞ
ところが、大人になってからビデオで見てみると、ストーリーにはほとんどこの「首」は関わらず、「死者の蘇生」を研究しているマッド・サイエンティストのストーリーだったんですネ!
この科学者・峰村役は、鶴賀二郎さんが演じています。屈折した感じの演技がウマい役者さんで、『ウルトラQ』の「クモ男爵」や『ウルトラセブン』第35話「月世界の戦慄」のザンパ星人=シラハマ隊員、『マイティジャック』第5話「メスと口紅」のQの配下、『恐怖劇場アンバランス』など、一癖ある役柄での起用が目立っています。
「首」役は伊藤慶子さんという女優。けっこうチャーミングだと思っていたら、この時に40歳だったそうです。当時にしては若い印象ですネ。栗色のカツラの所為でしょうか?^^;
峰村の同僚の研究員は中井啓輔さん。『仮面ライダー』第50話「人喰い怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」で、カメストーンが化けたFBI捜査官・ロバート田中役で見かけたことがあります。
村の消防団員役で園田裕久さんの顔も見られます。'70年代はよく時代劇でお見かけしました。
このエピソードには、我らが町田警部は登場しません‥‥。
アバンでプラッシーを飲むバイクのアベック(←古!) 武田薬品一社提供の時間枠ですから、当然でしょう。でも、エンディングにも「タケダ」「アリナミン」の大写しはやり過ぎの感が‥‥^^; 現在はプラッシーはハウス食品から発売されているんですよネ。
映像作品中に登場する「ジキタリス」という植物(正式名ジギタリス)は実在していて、たしかに強心作用があるそうですが、強い毒性を持っているそうです。
また、交通事故の「39分に1人死亡、41秒に1人負傷」というノムのセリフは、若槻文三氏のリサーチによるものでしょうか。今回はフィクションに事実が混ぜられ、ミョーに説得力のあるストーリーになっています。
曰くありのカップル・星野と律子の事件を軸に、SRIの捜査が進みます。この流れは子どもには難しいなぁ。旅行に向かう2人の腹の探り合いがアフレコで表現されていて、この点は子どもにも親切です(^o^) そして、ヒッチハイクの若いカップルを乗せようとしない星野の態度に、律子が星野の殺意を感じ取る流れも、幼い視聴者には親切な配慮です。
死体が運び込まれた村の集会所(?)に居た老婆が怖い~‥‥。ネズミを執拗に退治する姿は、暗い集会所の閉塞感と相まって、このエピソードで最も緊張感のあるシーンだと思います。
そのネズミを退治する老婆に向かって、「かわいそうだヨ~。」と言う峰村。「首」を使った殺人に、罪悪感を持っていないことがわかります。どこか屈折した価値観ですネ。こういう描写の積み重ねで怪しさが増していきます。もちろん鶴賀さんの挙動不審の演技が絶品です。
それにしても、老婆、峰村、星野と、このエピソードに登場する人物はみんな怖い‥‥。
何といっても、一瞬蘇生して、星野を指差す律子が怖い! 焦点が定まらない目で、瞬きもしない演技が素晴らしいです。事件が解決したと思って油断していたところにこのシーンは、ちょっと心臓に悪いです。強心作用のあるジキタリスが必要でしょうか?(^o^)
で、エンディングでもノムが言っていますが、結局「散歩する首」のトリックは? なぜ村の集会所に首があったのか。所長が到着して、牧の顔が暗闇の鏡に映っていたのを見て、「これだな、『首』の仕掛けは。」と言うシーンもあります。その直後に、牧がドアを開けるとそこにも「首」が。峰村もカツラを被って「首」のトリックを演じていたように感じさせるシーンも。エンディングではサー坊を使って「首」のトリックのデモンストレーションも披露します‥‥。でも、結局どれが本当のトリックだったのでしょう? 私は訳がわからなくなります‥‥(^^ゞ
特に遺体置き場のバァさんが不気味でした。
峰村を演じた鶴賀二郎の狂気を感じさせる演技が この作品を際立たせてますが、今ひとつ
分からないところだらけの作品だったというイメージが強いです。
それでも、峰村の神経質そうな、そして常人とは少し異なる喋り方は、何とかこのエピソードを「首」に着地させ、まとめていると思います。
今は動画で見られるんですネ。このエピソードで一番怖いのがアバンタイトルだったりしますネ‥‥(苦笑)。
また気になるエピソードがあったら、感想を聞かせてください。
不都合あればお知らせください(削除します)。
なにとぞ、( `・∀・´)ノヨロシク!