Le cheval noir

全然更新できてない…orz

Paris写真集~⑤Musee du Louvre エジプト編~

2009年03月01日 16時36分19秒 | Paris旅行2008
旅行に出かけたのはもう半年近く前のことになるんですね…
今回は現在、「エジプト・トルコ周遊記」を連載されているmajoさんとのタイアップということで久しぶりにうちもシリーズ復活した次第です。

実は、ワタクシ玄米茶は大学では古代エジプト史専攻なんです^^;
最初に「エジプトに行ってきます!」とmajoさんからお聞きした時は羨ましさで床を転げまわりそうになりました( 落 ち 着 け )

そんなわけで、今回はやたら説明がクドかったり、熱かったりするかもしれません(笑)
ご容赦を!


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まずはルーヴルの「古代エジプト美術部門」の成り立ちについて。

1827年に開館したこの部門を最初に担当した学芸員はかのシャンポリオン
高校で世界史を勉強されたことのある方なら一度は目にしたことのある名前のはずです。

シャンポリオンは知らなくても、ロゼッタストーンなら聞いた事がある!という方はいませんか?
このロゼッタストーンから古代エジプトの文字を解読したのがシャンポリオンなんです!

そんなすご~い学者さんを迎えたルーヴルのエジプト部門はどんどん収集品を増やし、現在はシュリー翼の1~2階、ドゥノン翼の半地階で展示されています。
収蔵品は(総数をきちんと調べることが出来なかったのですが)1万点以上とか!?

そんな数多くの展示品の中からチョイスした数点を今からご紹介していきたいと思います!

それでは、スクロールどうぞ~↓↓








エジプトといえば「ピラミッド」「ミイラ」を連想される方が多いと思うのですが、ピラミッドはさすがに輸送不可能ですし(笑)、ミイラはいるのかもしれませんが、私の確認した限り展示はされていませんでした。
(追記)いるみたいです。どこにいたんだろう?


だがしかし、それを補うように


↑の「ラムセス3世の石棺」のような「お棺」系はたくさん展示されていました。

ちなみに、ラムセス3世は名前が名前なのでmajoさんのところに頻繁に出てくる偉大なるファラオ、ラムちゃん(ラムセス2世)とは親戚っぽいですが、実のところ何の関係もない王様です。
あやかりたくて同じ名前を付けた…といったところでしょうか?

エジプトは彼の治世までは繁栄していたのですが、以降は徐々に衰退していきます。他民族の侵攻があったり、宗教団体が力を持ちすぎたり(いつの時代、どこの国でもこれに関してはろくなことになりませんよね)…

王の栄光も過去のもの。
石棺も一見、女神や「死者の書」が美しく刻まれているように見えますが、実際には場面が略されていたり、文法間違いなどが多くぞんざいな部分があるそうです。
しみじみ、時代を感じますね…




写真奥の階段を登ったところに並んでいるのが


人型棺のデパート(違)
夜にここには来たくありません^^;




そうそう、偉大なるラムちゃんについてですが、
ここルーヴルでも彼は別格の扱いを受けています。


館内案内図はもちろん、日本で出版されているガイドブックにもかなりの確率で登場するのが「ラムセス2世座像」
写真では一番左の黒っぽいのがそうです。
確認してくるのを忘れたので(涙)、確信はないのですがおそらく右に並ぶ立像や顔、足なんかも全部ラムちゃんだと思います。

彼は建築マニアとして知られていて、アブシンベル大神殿などの素晴らしい建築物もたくさん残しましたが(それだけの権力を持っていたという証でもありますよね)、「お前のものはオレのもの」精神の持ち主だったようで、過去の王様達の造った建造物や石碑、像にいたるまで自分の名前を新しく彫りなおさせていたそうです(笑)





続いては、少し趣向を変えまして、エジプトの神様特集です。

古代エジプトには日本と同じく八百万の神々がいました。
多神教であることは、世界的に見れば珍しいことではありません(むしろ一神教の方が珍しい)
ですが、ある1点で他にはあまり見られない特徴を持っていました。

それが獣頭人身の神がいるということ。
そんな彼らの中から数柱をこれから紹介していきたいと思いますv


まずは最も有名であると思われるあの「守り神」から!


どーん。

スフィンクスはここにもたくさんいます。

一番有名なのはエジプト部門の部屋の入り口の見張り番?をしている高さ1.8m長さ4.8mもある「タニスの大スフィンクス」だと思うのですが、ポッチャリ系のタニス君より↑の彼の方がスレンダー(あばらが浮くくらい)で好みだったのでこちらをチョイスしてみました(笑)
が、残念なことに名前を失念してしまいました…説明文の写真も撮ればよかった。






「ホルス神立像」

調度良い処に光が…
まるで太陽に向かって祈りを捧げているように見えます。

ホルス神は隼(鷹とも)の頭を持っているもしくは隼の姿をした男性神として表され、天空と太陽を司っています。
また、ファラオは全てホルスの化身とされているので王権の守護者でもあります。
↑の図像は実際は清めの水を注ぐ動作をしているところだそうです。



上で少し触れましたが、エジプトの獣(鳥)頭人身の神様達はたいていが全身動物verの姿の図像が残っています。

ホルス神では

こんな感じです。
頭にかぶっているのは上下エジプトの支配を象徴する冠。
この冠はホルスだけでなく、王様なんかもよくかぶっているので図像や壁画なんかで探してみるのもオススメです♪



また、ホルスには「ホルスの4人の子供達」と呼ばれる、ある重要な役割を果たす息子達がいます。



左からヒヒの頭を持つ「ハピ」、隼の「ケベフセヌエフ」、黒犬の「ドゥアムトエフ」、人間の「イムセティ」という名前なのですが、
彼らはカノポス壷というミイラの内臓を収めるための容器の守護者でした。
それぞれ司る方角や入れる臓器、ペアになる女神がいるのですが…詳しい説明は省きます^^;
一人でも欠けると大変。4人(つ?)でワンセットでした。

私は密かに彼らを古代エジプトのSM●Pだと思っています(笑)




他の動物の神様は…



カバがいたり





猫がいたり





犬がいたり。


紹介し切れませんでしたが、他にはワニや雌ライオン、トキ、羊なんかの神様もいます。奇妙なところでは、顔がフンコロガシだったり、何を血迷ったのか頭の上にイルカを担ぎ上げてしまった女神様も存在しますv
素晴らしい。

ちなみに、何故か馬の神様はいないんです。
理由はたしか、馬がエジプトに入ってきたのが第二中間期の他民族の侵攻時だったかで、元々国内の動物ではなかったから…だったかな???馬が引いている戦車に乗った神様ならいるんですが。
すみません、また勉強しておきますm(_ _)m



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