本日09年5月16日、ムック 『現代プレミア』ノンフィクションと教養 が刊行されました。同時に本ブログ「現代プレミアブログ」が本格スタートをいたします。
「ノンフィクション冬の時代」などと言われます。実際、ノンフィクションの本はなかなか売れません。ノンフィクションを扱う雑誌も、次々に消えていきます。堅苦しく、古臭いジャンルだと思われているのかもしれません。そんななか、なぜ「ノンフィクションと教養」などと謳ったムックを世に問うのか。それは、今こそ、ノンフィクションが問い直され、求められていると考えたからです。
市場原理主義の暴走の結果、資本主義の軌道修正がおこなわれ、世界中で政府・公共機関の役割や影響力が大きくなっています。金融危機への対応、景気回復、貧困層の救済。どれも大切なことばかりです。犯罪の摘発もまたしかり。しかしながら、権力は常に「正義の衣」をまとっています。衣の下に「ナイフ」が隠されていないかどうか、自ら事実を見極める必要があります。常に目と耳を研ぎ澄ませていなければなりません。だからこそ、「ノンフィクションと教養」が求められていると思うのです。
10人のプロたちが選んだ1000冊を眺めてみてください。そこにはきっと、「読みたい本」が必ずあるはずです。「読まなくては」と思わされる本が見つかるはずです。
最強にして最高のブックガイドだけがこのムックの「売り」ではありません。ノンフィクションの魅力と可能性を感じてもらえるラインナップをそろえたつもりです。ぜひ、手に取ってみてください。
このブログも、これからどんどん充実させていきます。どうぞ、これからの「現代プレミアシリーズ」にご期待ください。