西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

平成23年度スローライフ部会活動報告

2012-05-03 00:38:37 | 日記
2011/03/16

 平成23年度の宇久須まちづくり協議会スローライフ部会の活動報告と平成24年度の計画が「まちづくり協議会」で承認され、3月22日のまちづくり協議会の全体会で報告します。そこには立教大学の菅原講師も主席予定だそうです。
 注目して頂きたいのは、24年度計画の一番下の所です。
 直接的には、非常勤講師を校長の依頼や、松崎高校の依頼を全て断り自由の翼を得た私です。まだ松の種子がありませんので、来年までは草刈りや、オーツムギを栽培してみようと考えています。
 小川眞先生からは御前崎で取り組んでいる方の所に研修に行くように指示をされました。月に1度くらいの頻度で、勉強しようと考えています。

     平成24年度の活動について
               宇久須地区まちづくり協議会(スローライフ部会)

第1再生休耕田
・全面的にヤーコンを栽培
・ヤーコン6次産業化の推進(ヤーコン茶・ヤーコンの佃煮・ヤーコンの切り干し)
・ヤーコンの販路の開拓。(生ヤーコン・6次産業化製品等)
・ヤーコン料理の講習会

第2再生休耕田
・5a 浅賀和美氏 大豆栽培のリベンジ等
・4a 藤原國雄氏 万次郎カボチャ・ポアロカボチャの栽培(マルチ麦 てまいらずの試験栽培)販路の開拓
・1a 認定NPO「緑の地球ネットワーク」が今年同様に使用。ヤーコン代金は緑化資金に寄付

第3再生休耕田
・5a NPO「ヤーコン・ネットワーク・ジャパン」がヤーコンの栽培
・5a 水はけが悪く、大雨の後は湿地状態。作目は検討中(サトイモが候補)

第5再生耕作放棄地(水はけが良く、乾燥気味の畑)
・松苗の育苗試験(大震災で失われた松原の再生のために、松ぼっくりを東北から取り寄せて,松苗の里親になるための試験。実生3年苗の育成。菌根菌の接種は小川眞教授が来訪予定)
(F)

その線で進めていきましょう

2012-05-03 00:37:25 | 日記
2012/03/16

 西伊豆町宇久須の宿舎オープンについて、4月下旬にしたらという藤原さんの提案、ぜひその線で進めていきましょう。
 お掃除隊の編成を呼びかける必要がありますね。
 藤原さんには、関東ブランチ派遣のお掃除隊の活躍の場を残すために、決して「お接待」で先に掃除などなされないようにお願いします。
 今日の夜に世話人会が予定されていたと思います。
 宇久須宿舎オープンの件、立ち上げ準備中の関西ブランチからもぜひ連休からの宇久須宿舎の利用を検討してみてください。(U)


宇久須宿舎、早めにオープンしたら?

2012-05-03 00:36:13 | 日記
2012/03/15

 1つの提案です。
 もし資金が集まって、宇久須宿舎を5月から借りる事が可能になった場合の話です。
5月から9月(あるいは10月)の借用を考えた場合、東海工業の所長さんがおっしゃってくださった言葉に甘えて、4月27日(金)か28日(土)をオープンの日に設定したらいかがでしょうか?
 4月の3連休、5月の4連休の利用が可能になります。新緑の西天城高原のハイキングには最適な季節です。そうすれば仕事を持っているヒトの利用が可能になると思うんですが…(F)

西伊豆まちづくりカレッジ(仮称)

2012-05-03 00:34:25 | 日記
2012/03/12

 西伊豆まちづくりカレッジ(仮称)を、2012年度4月からスタートさせたいと思います。
 非常におおざっぱなスケジュールですが、下記のようなことを考えています。
 初年度の12年度は、人的な基盤づくりとなります。大学やNPO、そして地元で協力していただける方をネットワークで結びます。
 昨年、西伊豆の防災センターを会場として開催した「地元学」講演会で登場していただいた立教大学ESD研究センター(→4月からESD研究所と名称変更の予定です)で、研究センター関係者の共通のフィールドとして西伊豆を取り上げるという方向が、見えてきました。
 13年度は、いくつかの分科会を作り、テーマごとに活動の企画を組み立てていきます。
 14年度は、本格的な持続的な仕組みづくりを目指します。
(U)

磯焼け対策

2012-05-03 00:33:11 | 日記
2012/03/07

 磯焼けについてですが、小生も勉強中で試行錯誤しながらやっていくつもりです。今まで勉強した範囲内でキーワードは「フルボ酸鉄」だと思います。
 Ⅱ価の鉄イオンです。通常の鉄イオンはⅢ価のため吸収されにくい。昔は腐植(腐葉土がさらに分解したもの)という形で、山から海に安定的に供給されていましたが、広葉樹が少なくなり、おまけに砂防ダムなどで供給量が減ってしまい、磯焼けに至ったと思われます。
 気仙沼で行われている、「森は海の恋人」植樹祭はそれを復活させようとする試みだと思います。
 インターネットで「フルボ酸鉄」で検索すると、さまざまなサイトが出てきます。
 鉄を多く含む粘土に炭をまぜて、吸収を促進するためにクエン酸を混ぜた鉄炭団子を作って、実験してみたいと思っています。Ⅲ価の鉄が、海の中で還元され、Ⅱ価の鉄イオンとなれば、植物プランクトンが増加し、海藻もつくようになるのでは無いかとの仮説です。資金がありませんので入手できる材料でやるしか無いみたいです。
 本当は転炉スラッジが入手できれば早く進むと思いますが、JFEに依頼したところ前例が無いため、提供できないとのご返事でした。
 ただこれでうまくいけば、大きな進歩になると思います。この4月から試作に取りかかろうと思っています。
 昨晩「まちづくり協議会」が開かれ、10日(土)に第一再生休耕田のヤーコンを宇久須の皆様方に無料で収穫して頂き、午後からはヤーコンの切り干し作成の講習会です。煮たヤーコンは参加者に持ち帰って頂き、それぞれが個人で乾燥するという試みです。(F)


松井教授のお話で考えたこと(1)

2012-05-03 00:31:54 | 日記
2012/03/07

 GEN20周年記念シンポで千葉工大の松井孝典教授のお話で色々考えています。「目から鱗」的な感想を持ちました。
 前々から、授業で「なんで人間て変な生き物なんだろう。」と話していました。
 理科総合Aや生物で「ヒトが猿と分かれた日」を教材に、グレートリフトバレーの誕生によって、森林が退化し、草原やステップで暮らすようになり…。約20万年前に誕生したホモサピエンスが、定住し、文明を開化させた。
 生物の中で、同じホモサピエンスを殺すための道具を作ったのは現生人類だけだよね。」と、悲惨な事件や戦争が勃発するとそんな話をしました。
 松井先生はシステムの視点から地球を見直すことによって、自然圏と人類圏を分けて考えられていました。特に人類が採取・狩猟から農耕・牧畜の時代に移ったときに人類圏が自然圏と分かれた。特に産業革命以降、多くの駆動力を得るために自然圏を傷つけ始めた。
 「地球に優しい」というフレーズは明らかに嘘つきであり、正確には「地球をあまり破壊しない」というのが、正確な表現だと思いました。「東日本大震災は自然圏の出来事であり、「東電第一原発の問題は人類圏の問題で、明らかに異質な問題である。」
 まさに見事な指摘だと思いました。
 「原発が失われると、3割の駆動力を失う。右上がりで無く、右下がりの生活を考えて行く必要がある。」同じ頃、五木寛之さんが「下山の思想」という本を出版されました。
 松井先生の「我関する、故に我あり」「地球システム」などを拝読して、右下がりの生活について考えている昨今です。それがもしかしたら「スローライフ」では無いかなと思いました。
 原発に反対すると同時に、駆動力の少なくても済む生活を考えて行きたいと思います。
(F)

3年間の期間で形を作れれば

2012-05-03 00:31:07 | 日記
2012/03/07

 いろいろ情報提供、ありがとうございます。具体的なカレッジ講師の顔ぶれが、整いそうです。
 なかなか役場の腰が重いのですが、まちづくり協議会など地元の人たちを巻き込みながら、3年間の期間で形を作れればと考えています。
 地元にお金が落ちる仕組みも必要で、今回、下見に参加していただいた冨宅さんのアイデアですが、ヤーコンを使ったレシピを募集、ホームページに掲載するという発想をさらに進め、西伊豆の民宿でヤーコンなど地場の食材を用いた食事のコースを設け、健康に関心のある観光客を呼び込むといったことが考えられます。
 宇久須の「味噌の会」の女性陣にも、この点で活躍していただき、地場モノのメニューを考案、それを広くアピールすれば、「タニタ食堂」のような展開になるかも知れません。
 (U)

西伊豆まちづくりカレッジ構想たたき台

2012-05-03 00:27:13 | 日記
2012/03/06

 3日から5日まで、宇久須で下見をしてきました。
 そのなかで西伊豆まちづくりカレッジ(仮称)について、企画案の姿が見えてきました。
 1つのたたき台として、下記の文案を作成しました。
 ぜひ、忌憚ない意見をお寄せください。
 今回、下見でご一緒した、冨宅さま、岡田さま、帰りの踊り子号で語り合ったことが大変参考になりました。
 合わせて、意見・提言をお願いします。
 
 また、ロゴマークなどの道具立てがこれから必要となります。
 こうした点でアイデアのある方、よろしくお願い申し上げます。
 
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 西伊豆まちづくりカレッジ(仮称)プロジェクト
 
 上田信(認定NPO緑の地球ネットワーク世話人、立教大学ESD研究所所員)
 
 山・海・里にひろがる豊かな自然、お祭・歴史に彩られた奥行きのある文化、そしてお接待・おすそわけが今も生きる社会、そのすべてがそこにある西伊豆町で、学びの場としてカレッジを創ります。

鍵となることば:
 つなぐ(ネットワーキング)
3つの目的:ゴチ
 1.豊かな自然
 2.健やかな生活
 3.若々しい社会
3つの活動:
1.モノをつなぐ
 ①無煙炭化器を軸に、山の放置間伐材、里の建築廃材などを炭化(→CO2削減)。
 ②焼き上がった炭を休耕田に投入して、野菜・ヤーコンなどを栽培。
 ③炭を浜や磯に投入してアサリの再生、白化した岩礁における藻場の再生。
   そのための情報をカレッジに集約し、データを蓄積し、実証的な検討を加える。
2.ヒトをつなぐ
①宇久須・安良里・田子・仁科・大沢里の地区のあいだで学び合う。
  宇久須の硅石採掘、安良里のイルカ漁、田子の遠洋漁業、仁科の観光業、大沢里の山仕事など、それぞれの個性ある歴史・文化を互いに教え合い、学び合う。
②西伊豆町とその外のあいだで学び合う。
  カレッジに環境学や地域学などを学ぶ大学生・大学院生を対象としたゼミナールを開講するなどの活動が考えられる。西伊豆町の中学生・高校生を対象とした出張授業などを展開する(→若者が戻ってくる町)。
③地球のさまざまな人を受け入れる。
  民宿などで地産地消の食材、ヤーコン茶の提供などを進めて西伊豆の観光に「血糖値が下がる町」という要素を加えたり、体験型の農作業、磯遊びなどの要素を加えたりして、滞在型の観光をカレッジで提言する。世界各地で活動しているNPOなどを介して、中国などからの来訪者を迎える。
3.情報をつなぐ
 ①西伊豆の魅力(豊かな自然・健やかな生活・若々しい社会)を発信
 ②環境学・地域学などを実践的に深め、研究としてまとめる。
 ③カレッジの成果をデータとして数値化し、活動を客観的に評価する。
  「西伊豆まちづくりカレッジ」(仮)のノウハウをパッケージ化、他の地域(今後、日本以上のペースで高齢化が進む中国など、他国も含む)でも実践の手引きとなるモデルとする。
活動のスタイル:
 「おすそわけ」の思想で、謝礼などは支払わない。
 ←カレッジに来ること自体が楽しみとなる。(U)


宇久須下見から戻りました

2012-05-03 00:26:19 | 日記
2012/03/06

 3日から昨日まで、宇久須での下見を行いました。
 はじめは自家用車で宇久須に向かう予定でしたが、伊豆は行楽客が増え、渋滞の恐れがあるとのことで、朝9時発の踊り子号で大仁を目指しました。
 私たち一行は藤原さんに、礒部さん、岡田さん、冨宅(ふけ)さんの5人で、藤原さんの車に乗せていただき、宇久須のポイントから、隣町の松崎まで足を伸ばしました。
 5日の月曜日は、西伊豆町役場で企画調整課の課長ならびに係長に「西伊豆まちづくりカレッジ」(仮)の構想を説明、積極的に支援するという言葉は得られませんでしたが、継続的に連絡を取り合うという点を確認することができました。
 お昼には文化協会会長の長嶋孝喜氏のお宅を訪問、築100年を越えるりっぱな家で、梁や柱がずっしりとして天井は松材の一枚板。ここでも構想を説明し、協力を仰ぐ件をお願いしました。
 午後は東海工業伊豆事業所を訪問、5月以降の宿舎を借りる件を了承していただきました。
 藤原さんの車で、途中、土肥でひものを購入しながら、大仁の駅に向かい、15:44発の「踊り子号」に乗りました。東京には17:44着。宇久須からの帰りのタイミングとしては、最適であったようです。
 「西伊豆まちづくりカレッジ」(仮)構想について、今回の下見でいろいろなポイントが見えてきました。近日中にたたき台をまとめて、発信しますので、よろしくご意見をお寄せください。(U)

「おすそわけ」進展中

2012-05-03 00:22:20 | 日記
2012/02/13

 先ほど、会報に掲載されていたヤーコンのおすそわけが届いた方からの嬉しいメールを、藤原さんから転送していただきました。

 会報の文言は、下記の通りです。
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野菜送ります
 GENの圃場で栽培したヤーコン(ペルーA)とサツマイモが大地に眠っています。
 ユーコンは血糖値や血圧の高い方、便通の悪い方に最適です。
 着払いで送りますのでご希望がありましたら藤原(kunio@mail.wbs.ne.jp)まで連絡してください。
 価格は評価額をGENまで寄付してください。
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 これも「おすそわけ」。

 関東ブランチのメンバーも、ヤーコン・サツマイモづくりに、わずかでしたが「労力」という「おすそわけ」を宇久須の再生休耕田に投入してきました。
 市場原理ではない仕組みで、モノやサービスを回していく拠点を、西伊豆町で作っていこうと思います。
 現在の市場は、人に豊かさをもたらす仕組みではなくなっているようです。
 マルクス的な段階論を立てるならば、資本主義の主役が、産業資本→金融資本というステップの次に、「ファンド+格付け会社資本主義」、「マネー資本主義」といった段階に入ったように思われます。
 民間の格付け会社が一国の経済を左右し、その国の国民が貧困にたたき落とされる事態。
 このような経済の渦から、一歩、抜け出してみる試みを、西伊豆町で進めたいと思います。
 日本は超高齢化社会・地方社会空洞化の先進国。
 中国も全人口に占める都市人口の割合が、ついに50パーセントを超えたとのこと。
 「西伊豆まちづくりカレッジ」(仮称)で、日本の問題を解決する処方箋を研究し、日本のあとに超高齢化社会に突入する韓国や中国などに発信する、そんな夢を描いています。
 ぜひ、皆さんが持っている能力を「おすそわけ」してください。(U)