西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

12月宇久須合宿報告

2012-12-12 21:29:38 | 日記
 私が会員になっている認定NPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」は中国黄土高原で緑化協力活動を続けて20年になりました。今年は中国で盛大な式典が行われ、参加した私も感激しました。そのGENの本部は大阪にあります。そこで関東地区のメンバーが集まって「関東ブランチ」を結成しています。世話人は立教大学の上田信教授で、立教大学をお借りして月に1回「月例会」を行っています。
 
 そのGEN関東ブランチが私の住んでいる、伊豆半島西海岸にある西伊豆町宇久須(うぐす)で合宿を始めて、3年目になりました。例年ですと秋合宿でしたが、今年は全国育樹祭の関係で12月になりました。例年秋合宿の参加者は少ないのですが、今年は福岡からの参加者を含めて7名が参加してくれました。1日目の7日ははGENが管理している休耕田の下見とカネジョーでの懇親会です。

 夕御飯は毎回、カネジョーの海鮮焼きです。魚のアラをメインに野菜やエビを焼きながら食べます。刺身も本ワサビで食べます。



 合宿2日目(8日)は.例年宇久須まちづくり協議会スローライフ部会と合同作業ですが、今年はJA伊豆太陽農協の宇久須支店の農業祭に参加しました。



 当初、GENの管理圃場のサトイモで芋煮汁をスローライフ部会の方々と作ろうと計画していましたが、時間的な制約で、手作り味噌の「雛の会」の女性陣にお願いして作っていただきました。西伊豆では芋煮汁の習慣が無いために好評で、大きな鍋に2杯の芋煮汁が無くなりました。



 野菜の直売と芋煮汁、綿菓子、とろろ汁、猪鍋の無料サービスと無煙炭化器を使った焼き芋をやりましたが、西風が強いため途中で焼き芋を断念し、イモは無料で持ち帰ってもらいました。



 一段落した所で、GENの管理圃場に行き、仁科地区まちづくり協議会でやっている「寄ってって山田さん」に持参するヤーコン、サツマイモ、ポアロカボチャ、万次郎カボチャを収穫しました。

 昨年から栽培を始めた万次郎カボチャです。昨年2月の現代農業に「地球を救う世紀のカボチャ」として紹介され、試験栽培をしました。全面的に施肥すれば1株で150個、1つが3~4㎏の冬至カボチャです。



 万次郎カボチャは関西風のねっとり系。ホクホク感はないのですが糖度は高く、20度ぐらいまであがります。パンプキンスープやシチュウにすると本当に美味しいです。ぜひ作ってみて下さい。多少追熟した方が糖度が上がります。
 
 「寄ってって山田さん」は仁科の旧山田医院を協議会のメンバーがリフォームして集会場にしました。診察室は会議室に、2階は集会場にしました。





 玄関口に持ち寄った野菜などの直場有情があります。試験的にそこにヤーコンや万次郎カボチャを置いてもらいました。

 

 午後2時からGEN管理圃場の収穫です。サツマイモは全て収穫し、持ち帰らない分は宇久須にある特別養護老人ホームのヒューマンヴィラ伊豆にもらって頂きました。ヤーコンは素晴らしいできで、残ったものは地中に保存し、6次産業化の試験用としました。カボチャも2種類収穫しました。









 収穫物を段ボールに詰めて、土肥の八木沢まで持って行き宅配便で送りました。その帰りに宇久須クリスタルビーチから駿河湾に沈む夕陽の見学です。



 夜7時から防災センターの3階の会議室で「大地を知る」の講座を開きました。「大地を知る」講座は、主催がスローライフ部会、協催がGEN関東ブランチ、後援が西伊豆町文化協会という形をとりました。文化協会長にも挨拶をしていただきました。

 前座として「2012伊豆ジオパーク検定」に挑戦して頂き、私が撮りためた写真を使って解説をしました。「西伊豆まちづくりカレッジ」への試行です。
 


 メインの講座は、もと出光子会社の副社長の美谷島さんが「石油開発こぼればなしー石油はどうやって見つけるの?」という内容です。世界中の原油発掘の写真を見ながらお話して頂きました。大変面白い内容で、私が勤務している学校の教員も感動していました。


 
 講座修了後、まちづくり協議会のメンバーとまんまる茶屋で交流会をもちました。

 合宿3日目(9日)。財産区の山の放置間伐材をスローライフ部会のメンバーと協力して、放置間伐材をチェンソーで切断しました。3台のチェンソーで交代で切断しました。私をはじめ、チェンソー経験があまりなく、最初はビクビクやっていましたが、名人のご指導を受け、最後の頃は自信を持ってできました。皮をむいて積み上げて来年の炭の原料にします。





 ほって置けば腐敗して二酸化炭素になってしまいますが、炭にして固定すれば貯留になります。「炭を媒介として森と里と海をつなぐ」実践です。



 お昼ご飯は、宇久須のB級グルメの「潮カツオうどん」をカネジョーで食べました。潮カツオは「しょうがつうお」として、昔から作られていました。それをうどんに取り入れました。塩カツオをしっかり焼いて細かくし、釜揚げのうどんに塩カツオをいれ、店主が工夫した出汁をかけ、薬味にネギ、磯のり、本ワサビ、鰹節をかけ、卵を落として食べます。美味しかったです。(F)