西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

IVUSA2014西伊豆町活性化プロジェクト(4)

2014-08-13 22:56:26 | 日記
4日目
 4日目は、宇久須にある住民防災センターで意見交換会を行いました。西伊豆町4地区のまちづくり協議会の発表、その後IVUSAの学生が夜遅くまでかかって作成したプレゼンによる発表がありました。











 その後、IVUSAの学生が準備して下さった昼食を食べながらの交流会。昨日、安良里の中央公民館で作成した、「なんか揚げ」も出されました。ゲームをしたり、懇談したりして過ごしました。



 2時半で切り上げ、最後は輪になっていきも のがかりの歌をうたいました。半分の学生は宿舎に戻って、バスへ荷物の積み込み、半分の学生は防災センターの片付けを行いました。全員がそろったところで、宿舎横の芝生広場で解散式を行い、バスに乗って新宿に帰って行きました。









 現在の若者のその能力の高さに驚きました。プロジェクト前に、インターネットを使って西伊豆町について熱心に調べた跡がうかがうことができました。町を変えることができるのは、「若者・よそ者・馬鹿者」といわれています。2040年までに西伊豆町は消滅する危機にあります。西伊豆町を救えるのはIVUSAのような若者だと思いました。
 また宇久須に帰って来て下さい。
 スローライフ部会の奥さん方が、公民館の最後の掃除をして下さいました。そういう方々の存在も忘れないで下さい。

 

IVUSA2014西伊豆町活性化プロジェクト(3)

2014-08-13 22:43:45 | 日記
3日目 安良里の干潟再生プロジェクト
 安良里まちづくり協議会では、当初から干潟を再生し、アサリの住む砂浜にしたいと取り組んでいました。なかなか上手く行かず、あきらめかけていました。ところがIVUSAの学生が活動してくれることとなり、「もう一度やってみよう」ということになりました。
 前々から磯焼けの問題に関心があり、参考図書を集めたり、クエン酸を送って頂いたりと取り組み始めましたが「これ以上手を広げ るとパンクする」と思い、途中で投げ出しました。
 その方法が「鉄炭団子」です。鉄分の多い土と、炭を一緒にすると海水中でイオン化傾向の差により、Ⅲ価の鉄が還元されて2価の鉄となり、それがクエン酸と結合してクエン酸鉄の錯イオンとなる。そのクエン酸鉄が植物プランクトンや海藻の栄養分となり、ヘドロが消えていくといった方法です。前日はうねりが大きくあきらめかけていましたが、実行できました。約100名でのプロジェクトになりました。





















 沖にある、離岸流を止めるための柵を、強化したらヘドロの堆積している所に鉄炭土嚢を入れ、エイの食害防止の所には鉄炭団子を入れて、流出しないように砂でうめました。
 その後は、流れを作るために石を積んで島を作りました。IVUSA節(?)の元気な声が安良里中に響き渡りました。素敵でした。













 午後は西伊豆町、各地区に別れて活動しました。仁科地区の「よってって山田さん」に約10名。西伊豆活性化協議会「千年の森」に約15名。田子地区の夏祭りの会場整備に約15名。安良里の郷土料理「なんか揚げ」に約10名。宇久須地区の炭焼きとヒマワリの片付けに約30名。
 私は宇久須にいましたので、他地区のことは、分かりません。旧ゲートボール場に初日に焼いておいた炭を土嚢袋に詰め、それと平行して山から降ろした風倒木を玉切りし、第1休耕田に運びまし た。
 終わり次第、第1休耕田へ行きましたら、盛大に炭焼きをしていました。それと薪割り大会です。ヨキで割る人、くさびで割る人、手動式油圧薪 割り機で割る人。
 できた炭はIVUSAが車に運び、8月後半の新潟のプロジェクトに持って行くそうです。今、床屋に行って来ましたら、床屋の人たちが、整然と歩く大勢の若者を見て、驚いていました。
 嬉しい事に、昨年のゲリラ豪雨や黄金崎の松・再生プロジェクトに参加して社会人になったIVUSAのOBが2名、宇久須に来てくれました。
 そしてゲリラ豪雨の被害者のお宅を訪問し、お茶をご馳走になったり、町中を歩いていて「銭湯の場所を聞こうよ」との会話を耳にした方が「うちのお風呂に入っていきな」と声をかけてくれ、入浴させて頂いたそうです。「おもてなし」「おすそ分け」が残っていることに、感動をしていまし た。



















IVUSA2014西伊豆町活性化プロジェクト(2)

2014-08-13 22:34:04 | 日記
教養講座
 2日目、午前は教養講座。プレゼンを4本用意しました。
 最初は「バイオ炭の役割。これは5年間続けている「炭栽培」の紹介です。今後IVUSAが「クールタウン」構想を広めるにあたっての、理解を深めるためです。資料にGEN発行の「炭を沙漠緑化に生かす」を印刷し、配布してもらいました。残部はIVUSAに、持ち帰ってもらいました。
 次は3日目の作業の理論的根拠となる鉄炭団子です。
 3本目はGEN会員の美谷島さんによる、「伊豆半島が日本列島を1つにした」です。これはフィールドトリップの事前講義です。4本めは「世界の原油発掘の現場」です。







 浮島のあとは堂ヶ島でした。台風によるうねりのため、予定していた遊覧船に乗ることは出来ませんでした。万が一を考えて用意していた「海から見る西伊豆」のDVDが役に立ちました。







 堂ヶ島は浮島や三四郎島から噴火して、一度海上に出て、海底に堆積した火山灰や軽石に火山弾が堆積した凝灰岩からなる地層(白浜層群)から出来ています。海底土石流の痕跡や家ほどある火山弾を見ることの出来る、絶景だと思います。凪の良いときにまた来て下さい。















フィールドトリップ 沢田公園
 堂ヶ島では時間に余裕があったため、少しの時間、加山雄三ミュージアムを見学しました。その後、大型バス2台に分乗し、沢田公園に向かいました。大型バスは直接行けないため、漁協に駐車して徒歩で沢田公園に向かいました。白浜層群の地層で火山灰が堆積し、波の影響による斜交層理(クロスラミナ)やその上に堆積した火砕流の角礫凝灰岩などの不整合をしっかり見ることができました。また少し移動したところで海底の液状化も見ることができました。このあと学生は2ヶ所の町営温泉に向かいました。













IVUSA2014西伊豆町活性化プロジェクト(1)

2014-08-13 22:20:40 | 日記
 宇久須の藤原です。
 8月7日から4日間にわたるNPO「国際ボランティア学生協会(IVUSA)」の西伊豆活性化活動が終わりました。その報告です。

 活動初日
 大学最大のボランティア団体のIVUSAは90大学、3,400人の会員を有するNPOです。2000年から宇久須スローライフ部会とLINKし、その後GENともリンクしました。その若者達が、8月7日から4日間、100名規模で西伊豆に来てくれました。

 先遣隊6名が6日夜にGEN宇久須宿舎に到着し、7日朝にレンタカーを借りに行き、土嚢用の砂を丸協組にもらいに行きました。その砂を芝川上流に運び、崩壊している作業道の補修に取りかかりました。













 同時に出埼神社の炭の材料を旧ゲートボール場に運びました。



 本体が到着後、第1休耕田と旧ゲートボール場に別れ、草を取り去り無煙炭化器で炭焼きをしました。第1休耕田では、薪割りと炭焼きをしました。


 出来た炭は新潟県に全て持っていくそうです。
消火用の水は、ゲートボール場の横に住んでいる方が、提供して下さいました。