西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

シキミの種子 実は植物で唯一の劇物です

2017-12-31 17:30:38 | 日記
 伊豆珪石で有名な東海工業伊豆事業所。一時は日本の板ガラスの珪石は宇久須から出荷したそうです。露天掘りでほぼ掘り尽くし、今は財産区への返却の準備をしています。ところが原状復帰が上手くいきません。最初はヤシャブシを緑化樹に選んだそうです。すべて鹿の食料になってしまいました。そりゃそうですよね。ヤシャブシは放線菌と共生するために、空中窒素を利用出来てタンパク質が豊富ですから。人間にとっての大豆と同じです。そこで緑化のエキスパートとして中国の沙漠に森を作ったGENに相談がありました。宇久須の原住民として暮らして30年あまり。鹿の食害を受けない植物として、アセビ、シキミ。イズセンリョウを選び立教大学上田ゼミの学生やIVUSAの学生に植えて頂きました。
 その中ではシキミの成績が一番良かったです。10月下旬のGEN関東ブランチ秋合宿で施肥と観察にいってきました。鹿の食害も受けずに元気に生育していました。そのあと実生のシキミの苗を採取し、種子もとってきました。裂果して落ちていた種子は冷蔵庫に入れて低温処理をしています。裂果していないものはGEN宿舎で自然乾燥させ追熟させました。完全に裂果していましたので明日あたりから低温処理をします。自分の家でやれば簡単なんですが、LD50(半数致死量)が50ミリグラムいかという劇物ですので,事故を心配してGENの宿舎で寒さに遭わせておきます。












今日の夕焼け

2017-12-29 17:28:03 | 日記
 4時まで孫に手伝ってもらい、その後チンゲンサイの収穫や片付けをしていたら東の山々が赤く染まっていました。
 農具や野菜を農耕車(三菱タウンボックス)に積み込んで,黄金崎の駐車場に向かい,夕焼けを撮影しました。駐車場の反対側の「早咲きザクラの丘」に半月がかかっていました。良い写真を撮るこつは「その時その場所にいること」と先輩の写真家に教えて頂きました。
 田舎暮らしは良いですね。都会には住めません。








イビューサ@静岡県西伊豆町

2017-12-28 17:22:28 | 日記
【西伊豆町活性化活動第1回勉強会】
 12月17日に関西の大学にて、23日に関東の大学にて、西伊豆町活性化活動の第1回勉強会を行い、この活動に参加する学生達が初めて顔を合わせました!
 アイスブレイクのお見合い大作戦に始まり、クリスマス前ということでサンタの帽子やトナカイのカチューシャを付けた学生もおり、和気藹々とした雰囲気で行われました。
 前半は、活動の目的や今回の活動で実施されるイベントの企画説明が行なわれました。後半には、今回の活動でお世話になる長島司さん(西伊豆町役場職員)にもお出でいただき、西伊豆町の現状やIVUSAと西伊豆町の歴史を学びました。西伊豆町のリアルな現状や将来を見据えた事業についての説明は、圧倒される内容で驚くことばかりでした。ワークも行い、活動へ行く前に学生一人一人が西伊豆町に対してできることを考えました。
 勉強会の最後には、この活動のリーダー達から学生全員に向けてメッセージが送られ、活動に向けて学生たちの意識が高まった勉強会になったのではないでしょうか??
 残りの2ヶ月間、より一層学生達が一致団結して活動を迎えられるよう頑張っていきたいと思います!!
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【イベントのご案内】
クールタウンフェス西伊豆2018
●日時: 2018年2月24日(土)日中約2~3時間
●場所: 西伊豆町旧田子中学校 体育館・校庭
〒410-3515静岡県賀茂郡西伊豆町田子965-1
●主催: NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)










最後の御用納め

2017-12-28 17:13:04 | 日記
 昔、教務課長をしていたとき1年間の行事予定を県の教育委員会に提出していました。12月29日から1月3日まで官公庁は休みです。その休みの法的な根拠が分からず,苦労した覚えがあります。「国民の祝日に関する法律」にものっていませんでした。苦労して分かったのは明治時代の太政官令だということです。
 昭和46年4月1日から平成21年3月31日まで教諭として勤務し、平成21年4月1日から非常勤講師として勤めました。平成28年7月1日から3月31日まで病気療養のため退職し、また平成29年12月31日で退職いたしました。正式な退職辞令は受け取っていませんが、完全な退職です。平成29年の4月1日から「長欠児のため」という言葉で仕事に就きましたが,2度目の手術で完全にやめさせて頂きました。土肥高に着任したのは平成6年4月1日。途中、南伊豆分校へ行ったりとブランクはありますが長い間勤めさせてもらいました。とくにこれといった仕事はありませんが,長い間の御用を自分の中で納めるために登校しました。
 通い慣れた通勤路で,昨日までの強烈な西風もやみ駿河湾越しに富士山が見送ってくれました。バイオの圃場を見回り、写真に納め,帰路につきました。途中矢木沢で菜の花の写真を撮ったり,大久保で富士山を見ました。田子の浦の沖に海底探査船の「地球」を見ることが出来たのは良い思い出になりました。











「風と共に去りぬ」

2017-12-26 00:36:57 | 日記
 今年は西風が強い。宇久須では「大西」と言います。この乾いた西風から「潮カツオ」が生まれました。また大西が吹いた年には,磯海苔の付きが良いそうです。
 ラニーニャの影響でしょうか?夏野菜の育苗と私が交配して作った八重咲きベゴニアの保護のために,小さなビニールハウスを購入しました。日当たりを考慮して、下の畑に設置しました。フレームを組み立て10センチほど溝を掘り、フレームを埋め込んで付属のペグを8本埋め込んで固定しました。風が強いためビニールを張れず,18日に妻の助力を得て,ビニールをかぶせ、さらにそのビニールを付属の大型のペグとひもで固定しました。そして完成です。芽の出かかっていたセルトレイを3つ棚に載せました。
 19日、避寒のために出かけようと畑の横を通りましたら,跡形もありません。23日、避寒から帰り探し回りましたが見つかりません。50メートルほど離れた所にフレームの残骸がありました。19日の朝に飛ばされてフレームだけ転がっていたそうです。宇久須の西風とならい(北東の風)をなめていたみたいです。まさに「風と共に去りぬ」です。同じハウスを注文するつもりです。「明日は明日の風が吹く」今日の朝日新聞の1面を見てそう思いました











ジオ検定とドローン講習会

2017-12-18 00:32:44 | 日記
 12月2日に下田で伊豆半島ジオパーク検定1・2級の試験がありました。前回の検定では1級は1名だけの合格とのことでした。勉強する時間も無く、2級合格をめざして受験しました。かろうじて2級に合格しました。
 今年から西伊豆町の地域作り協力隊にドローンの撮影の専門家が入り、「ドローンプレミアム講習会」の第1回講習会が開かれると言うことをFacebookで知り,受講を申し込みました。受講料が普通免許の経費と同じくらいで,高いとはとは思いましたが退職記念で受講しました。
 座学と旧田子中学校の体育館で実技の講習がありました。元々東西のような絶対的な感覚は得意ですが、左右が苦手でした。自動車の仮免許の試験でも左右を間違えたほどです。受講者は3名で若い受講者から遅れをとりましたが、なんとか扱えるようになりました。
 2日目の午後には風もやみ,外での講習となりました。硬度50メートルや100メートルから見る風景は全く別の風景でした。その後体育館内で実技試験がありました。補欠合格でしたがなんとか合格し、実技をあと2時間ほど行った後、国土交通省に申請する運びとなります。都会ではドローンを飛ばす場所があまりないみたいですが,西伊豆には沢山あります。西伊豆町文化協会に「ドローンクラブ」を発足させてみたいと,受講者とも話ししました。
 これで海から見たジオスポットの風景が提供出来ると思います。さっそくドローンを購入しようと思うきっかけになりました。また一つ世界が開けたような気がします。





















コンパニオンプランツとしてのラッキョウ

2017-12-07 00:29:17 | 日記
 無農薬・有機・炭栽培で野菜を作っています。秋野菜はアブラナ科が多く,虫害に困っています。特に今年のように寒さが遅い年にはなかなか虫の活動が終わりません。
 加害する虫としてはシンクイムシ、カブラヤガ、ヨトウムシ、アオムシが多発して、勤務先のバイオセラピーの圃場は壊滅状態でした。私が今栽培しているアブラナ科の野菜は葉大根、シマナー、ノラボウナ、ブロッコリー、スティックブロッコリー。千筋京菜、チンゲンサイ、髙菜、ダイコンなどです。害虫と格闘の日々でした。
 上の畑にはラッキョウ、ニンニク、タマネギ、ジャガイモなどを栽培しています。結構広い面積ですから除草も十分出来ないため根菜類には穴あきマルチを使用しています。その穴からホトケノザ。ハコベ、ニワホコリなどの雑草が出ます。雑草防止にためしにノラボウナと千筋京菜の混ざった種を播いてみました。千筋京菜の生育がすさまじく,ラッキョウの生育が抑制される感じがしましたので、昨日千筋京菜を抜きました。生育も良く,虫に全く加害されていません。私にとっては大発見です。アブラナ科とラッキョウの混植が効果ありそうな感じです。来年は規模を広げて実験してみます。
 ラッキョウとの混植の有利性は対照実験をしてませんがあくまでの長年の百姓としての感覚です。土肥高でのバイオセラピーの圃場の状態と私の畑は、肥料・土壌などはほぼ同じ条件です。再現するためには来年の9月まで待たなければなりません。でも可能性は50%ぐらいあるような気がします。我田引水かもしれませんが‥。










キダチアロエ

2017-12-06 00:25:39 | 日記
 伊豆の海岸沿いは黒潮の影響で霜が降りません。いわゆる無霜地帯です。そのおかげで寒さに弱い植物が露地で冬を越すことが出来ます。その1つがキダチアロエです。そのキダチアロエが開花し始めました。







無煙炭化器によるバイオ炭づくり

2017-12-03 00:18:15 | 日記
 
 先週の火曜日、GENの仲間でものすごい行動力の千佳ちゃんの友人が宇久須にやって来ました。休耕田で炭焼きの話をしましたら、炭焼き体験に行くと1単位もらえる講座があると言っていました。これを使えば1時間半で1単位だねと話をしました。
 兵庫県立景観園芸学校でも炭焼き器の話が出ました。まとまった写真がありましたのでアップいたします。
「無煙炭化器」は長野県にある「モキ制作所」の製品です。