3日目も朝から晴れました。しかし、ガスは相変わらず点きません。メーターはB(微少漏れ)を示したままです。朝食の準備はどうしたものでしょうか。そこに大澤さんがすばらしい提案を。「うちのキャンピングカーで調理をすればいい」。大澤夫妻はフォルクスワーゲン製のキャンピングカーをお持ちで、宇久須にもそれで来られていたのです。
さっそく橋谷シェフは大澤カーで調理を開始。悠樹君は初めて見るキャンピングカーに興味津々。
そのころボンベを点検していた大森さんが、「連絡先が書いてあるのでここに連絡したらいいんじゃないか」。都市ガスではあまり必要を感じることがありませんが、プロパンガスは24時間対応なのだそうです。午前7時になったので、大澤さんが電話すると「いま、ひとりしかいませんので、7時半になったらうかがいます」とのこと。30分後バイクに乗っておねえさんが点検に来ました。しばらく、ゆすったりしてみて「これはガスがありませんね。とりかえましょう」とあっさり。しばらくしたら、今度は軽トラックでボンベを運んできました。10キロボンベでしたらなんとかなるでしょうが、50キロだったらどうするのだろうと思いました。
ボンベを取り替えたらすんなり点火し、問題は片付きました。これからはもう、大丈夫でしょう。昨年、宿舎を閉鎖したときボンベは撤去していなかったので、きっと少しずつガスがぬけていたのでしょう。
昨日つり上げた魚は見事に調理されて食卓に並びました。美谷島シェフのカレーも、カレーうどんに変身しておなじく食卓に並びました。完食になったので、シェフの面目がたったというところでしょう。永久シェフに任命したい。
9時からGEN関東ブランチの管理圃場、第2休耕田で作業です。ヤーコンの補植とサツマイモ、里芋を植えます。
まずはウネの草取りから。昨年植えたヤーコンが残っており、今回は穴のあいたところに、ヤーコンの塊茎を分割して植える補植だけです。
それが終わると里芋のウネおこし。1メートルの間隔でウネをおこし、60センチの間隔で種芋を植えます。芋のウネは高い方がいいそうで、芋を植えた後、左右から土を寄せて高さ40センチくらいのウネにします。
里芋が終わったとは、サツマイモ用のウネをおこし、サツマイモの茎を挿し木しました。種芋ではないのですね。茎は斜めに植えるのだということを初めて知りました。
畑にはモグラの巣も。モグラが巣をつくるのは作物にはあまりよろしくないのだそうですが。
作付けが終わって記念撮影。
記念撮影の後、第1休耕田に移動し、鉄炭団子づくりをしました。宇久須の海でも海藻が消滅する「磯焼け」が発生しており、海藻を再生させるために、Ⅱ価の鉄イオンを供給してやろうという試みです。
近くに産する鉄を多く含む粘土に間伐材から作った炭をまぜて、タドンのような土ダンゴを作ります。これを無煙炭化器で焼き固め、海に沈めます。Ⅲ価の鉄が、海の中で還元され、Ⅱ価の鉄イオンとなれば、植物プランクトンが増加し、海藻もつくようになるのではないかとの仮説です
(おままごとじゃ)
粘土と無煙炭化器で焼いた炭を混ぜ合わせ、手でお団子をつくり、それをとりあえず陰干しにしました。どういう効果がでるか、結果が楽しみです。
作業終了後、宿舎に引き揚げ掃除をした後、黄金崎に移動。藤原さんの奥様の心づくしのカニ味噌汁、自家製たくあん、名物干物の昼食を黄金崎の美しい景色を見ながらいただきました。3日とも晴天に恵まれ、充実した合宿でした。藤原さん、大変お世話になり、本当にありがとうございました。美谷島番頭さんはじめ、準備にあたったみなさま、大変ご苦労さまでした。今回の合宿でかなりしっかりした足場ができたのではないかと思います。秋にはまた合宿があると思いますが、その間、みなさん、どんどん宇久須宿舎を利用して下さい。麻雀パイ、シートもそろっていますよ。(A)
関連サイト
宇久須スローライフ部会BLOG:http://ugusu-slowlife.blogspot.com
藤原さんのFacebook:http://www.facebook.com/ugusu.fuziwara