西伊豆(宇久須)だより

山・海そして里が広がる西伊豆町。都会の喧噪を離れて、一緒に豊かな自然、健やかな社会とは何か、探っていきませんか?

2013年秋 関東ブランチ合宿報告

2014-01-01 21:53:04 | 日記
 私が会員のNPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」。中国山西省の黄土高原で緑化活動をしているNPOです。その国内活動として私が住んでいる西伊豆町宇久須で春と秋に合宿を開始して4年目になりました。その秋合宿を11月1日~3日まで行いました。今回は宇久須スローライフ部会との合同作業は無く、「収穫合宿」としました。1日には三々五々GEN宇久須宿舎に集まって来ました。結団式は恒例のカネジョウで海鮮焼きを楽しみました。

GEN管理圃場の収穫
 2日目の午前中に5月の春合宿で植え付けた、サトイモ(エビイモ)とサツマイモを収穫しました。その他に私が管理しているポアロカボチャも収穫して頂きました。宿舎に持ち帰り、段ボール箱につめて自宅やNPO事務局に送りました。















ジオ講座「伊豆の大地のりれきしょ」-伊豆が日本列島を一つにした-
 宿舎にもどって、ポアロ入りのカレーを食べて、地質が専門の美谷島氏の講演を宿舎で聞きました。合宿参加者と地元の方4名で聞きました。本州は2つに分かれていたが、伊豆がぶつかることでフォッサマグナが閉じて1つになったと言う講演で、目から鱗の内容でした。









ジオスポットのフィールドトリップ(西伊豆町浮島)
 講演のあと、フィールドトリップに出かけました。まずは浮島海岸で火山の根っ子の火道を見学しました。見事な柱状節理で、横に節理しています。玄武洞より見事な節理です。この火山が堂ヶ島を作ったと思われます。遠くに見える松崎町雲見の烏帽子岩も火道です。火山の溶岩の通り道の中で、マグマが固まり、周りが浸食され、マグマの塊だけが残ったものです。火道のすぐ横には、逆断層が沢山見られました。
 イソギクがきれいに咲いていました。











堂ヶ島の海底土石流 白浜層
 浮島のあと、堂ヶ島に移動しました。1000万年~110万年にかけて火山島伊豆は浅い海の底だったと考えられています。火山の噴出物が一度、海上に噴出し、海底に堆積しました。急激に冷やされた火山弾が海水に急激に冷やされ、砕けたものや、火山灰が滞積した白浜層にめり込んでいます。また海底での土石流の痕跡もはっきりと見られます。















伊豆で一番古い地層。枕状溶岩 仁科層群
 堂ヶ島のあと、西伊豆町一色の仁科層群に移動しました。伊豆半島の陸上で見られる海底でマグマが噴火し、枕のような形になって枕状溶岩です。
 その頃の火山島伊豆は深い海の底で、現在の小笠原のあたりにあったと思われています。2000万年前の出来事です。











西伊豆町宇久須の柴区、 出埼神社の宵宮に参加
 私が住んでいる柴区の氏神さまは出埼神社です。本宮の前の晩、お歌奉納と直会(なおらい)が行われます。食事は区の女性達の手作りです。野菜や筒豆腐の煮染め、うずわ(まるソーダガツオ)から作ったはんぺんなど伝統食です。通常は区民の重鎮が参加するのですが、今回は合宿参加者の参加が認められました。伝統あるお歌が本殿で奉納されました。それへの参加もできました。通常はスローライフの会員との交流しかできませんでしたが、また一歩交流の輪が広がった感じです。合宿参加者は「美味しい」と言ってくださいました。(F)