2009.1.27「2」

「漢字が読めない」「カップラーメンの値段を知らない」「ホッケの煮付けがあると思っている」などと叩かれまくる麻生総理だが、日本のタンカー「高山」が不審船から発砲され被弾したこともあり、年間100件を超えるソマリア沖の海賊被害に対し「海賊というのは漫画で見たことはあるが、イメージがわかない。ソマリア沖で、日本の船舶が海賊から襲撃を受けて被害を受けたということがあったのか」とたれる民主党の参院幹事長は、辞職するまで叩かれるべきだと思うがいかがだろう。▼たしかに「麦わらをかぶって手足が伸びる」海賊が、金銀財宝を求めて大海原を冒険しているだけなら、海上自衛隊を出す必要もないと言うはずだ。我々は今まで「左巻きの平和呆け」を過大評価していたのではないだろうか。この報道が、産経の捏造でないならば、こんな知識で議論など出来るはずもないし、口を出す資格があるのかさえ疑わしい。そこらの「立ち飲み屋のオヤジ以下」である。恥を知れと言いたい。▼「知らなかった」ことが問題なのではなく、「知らないのに反対のスタンスをとっている」ということが深刻な問題と言えよう。先ず、これは国防に関することであり、事実、日本の船舶はソマリアを通っているし、被害にも遭っている。それを日本の政治家が、それも役職にあるものが「知らなかった」のに「反対する」わけだ。▼これも「お花畑」といわれる所以だろうが、他国で起こっている紛争や戦争は、あくまでも他国の話であり、まさか、憲法9条を冠する日本国がそのような憂い目に遭うことはないと信じているのだろう。既に、北朝鮮には日本国民が拉致されているのに何十年も取り戻せず、領土も奪われたままに恫喝され、もう十分すぎるほど国益は損なわれているというのに、「それはそれ」とする無責任、且つ、無自覚は、政界における「人罪」なのであり、海賊ではなく国賊という呼称こそがふさわしい。▼マスコミは都合のよい報道ばかりして、日本国民を欺こうとしている自覚はあるか。意図的に「公正な判断をさせないように」務める上層部の手駒となり果てた「己を観る目」は持ち得ている社員はいるか。