忘憂之物

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             渋沢栄一

<宮根アナに隠し子「すべて事実です」>2012.1.8

2012年01月08日 | 過去記事
宮根アナに隠し子「すべて事実です」(日刊スポーツ) - goo ニュース

<フリーアナウンサー宮根誠司(48)が6日、司会を務める日本テレビ系情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」で、隠し子の存在を認め謝罪した。隠し子についてはこの日発売の週刊誌「女性セブン」に報じられた。冒頭で「掲載されていることはすべて事実です。多くの方々から『失望した』『がっかりした』という声が寄せられました。また、心新たに期待、信頼に応えられるよう、一から頑張っていきたいと思います。お騒がせいたしましてすみませんでした」と頭を下げた。

 同誌は、宮根には妻とは別の女性との間に3歳の女児がいると報じた。同誌の取材に対し「(昨年のクリスマスに)きっとこんなんが好きかなと思ってセーラームーンのおもちゃを贈りました」などと答え、女児の存在を認めている。妻との間には7カ月の女児がいる。「子供はどちらも宝ですから、両方ともかわいいです」と話している>




隠し子くらいスターリンや石原慎太郎にもいた。しかし、例えば、スターリンは「一人の人間の死は悲劇だが数百万の人間の死は統計上の数字にすぎない」とか言う。石原慎太郎も「文明社会がもたらした悪しき有害なモノはババア(ババア発言)」などと言う。どちらも乱暴、粗野な発言だ。右も左も人命軽視、人権軽視も甚だしいと感じることだろう。隠し子くらいなんだっていうんだ?とでも言いそうだ。つまり、世の中にはそういう人間もいる。

世界の独裁者なども隠してすらいない。カダフィも美女軍団を連れていた。北朝鮮の三男坊もオヤジの使い古しは嫌だとして「喜び組」を一新している。世界の独裁者ランキングの常連は例外なく、妻が何人もいたり、妻以外の女に子を産ませることを悪いなどと微塵も感じていない。つまり、これもそういうことなのであるが、要するに世間の人々は「やっぱりなぁ」と思うだけだ。

一夫多妻制の国からすれば、複数の女に子を産ませることは罪悪でも何でもなく、極普通の出来事だったりする。しかしながら、ここは日本であるから、普通に日本人の文化からすれば、浮気だけでも馬鹿みたいなのに、ましてや「子供を産ませた」となれば非倫理的だという誹りは免れない。もちろん、私も同感である。だから石原慎太郎や田中角栄の味方はしない。これが「女遊び」だったら全力で擁護するかもしれないが、愛人に子供を産ませる、までいけば、コレは遊びの範疇を超えているから、反社会的のレッテルを貼付せねばならない。

しかし、である。人類が最も唾棄すべきは「偽善」である。独裁者やマッチョな連中が、勝手に反社会的な言動を好んだり、政治家が政敵に攻撃され、メディアから叩かれると知りながら不倫して、そこらのホステスに子供を産ませるのは仕方がない。でも、彼らは(日本の社会風俗的には)悪人であるが偽善者ではない。本当に許されざるべきは「偽善者」だ。

アメリカ独立宣言書の草稿を書いたトーマス・ジェファーソンは第3代のアメリカ大統領になった。独立宣言には「全ての人間は平等に造られている」とか「生命、自由、幸福の追求」があったから、福沢諭吉も「西洋事情」で全文和訳したりした。しかし、コレを書いたトーマス・ジェファーソンは、所有していた黒人奴隷のサリー・へミングスに子を産ませている。サリーは母親のベティがアフリカから連れて来られるときに身籠った娘だ。そもそも「ヘミングス」というのは、そのときのイギリス人船長の名である。

ジェファーソンは奴隷反対を唱えていたが、自分は奴隷を借金の担保にしているから仕方がない、として所有し続けていた。ジェファーソンは「黒人も信頼できる」根拠として「自分の食事を用意させている」「自分の子供の世話をさせている」ことをあげた。頭がおかしいとしか言えない。

ジェファーソンは「インディアンと争うのも止めよう」と良いことを言い出す。それなら普通は白人から、どうもお邪魔しました、失礼します、たくさん殺しちゃってすいません、と立ち去るべきだが、ジェファーソンはこれを「合衆国が管理する部族政府」をつくらせようとする。そして白人文化を取り入れなさい、キリスト教にしなさい、とやりだす。同化政策だ。アメリカ人はコレが人道的だと、いつでも皆殺しに出来るが、それをやらず、我々の文化と宗教を取り入れて2等国民、あるいは名誉白人になれ、というのが平和的だと今も信じている。これに喜んだのは今も昔も支那人だけだ。

ジェファーソンは同化政策に喜ばないインディアンを「追放」する。アメリカ人はいつも同じだ。相手のことを学ばない。常に見下ろすからわからない。このときもジェファーソンは書面を用意してインディアンの酋長に「×印」をつけさせる。その書面には「同化政策に賛同します」と書いてある。これをインディアンの部族、全部の酋長から「×」を得たからOKだと判断した。アメリカ人らしい馬鹿さ加減だ。

インディアンの社会は合議制である。つまり、複数の人間が執行機関を構成している。古代ローマと同じだ。日本でいえば鎌倉時代や江戸幕府の老中がそれになる。しかし、アメリカ人はインディアンを「高貴な野蛮人(ジェファーソン)」だと侮っていたから、酋長の独裁社会だと信じていた。しかし実際はトラブルを調停したり、相談役だったり、説得力のあるご意見番に過ぎない。だから酋長が「独断で」×をつけようが○を書こうが、部族の者は従わない。困ったジェファーソンは「インディアンをミシシッピ川の向こうに追い出せ」とやったが、抵抗が激しくなると、あっさり本性を現して陸軍長官に「彼らは我々の一部を殺すだろう。我々は彼らの全てを破壊する」と指示を出す(1807年)。

口では平等だの平和だの言う。ジェファーソンのように自分は「奴隷反対」として奴隷社会の米政府を批判してみせる。しかも奴隷を「所有」しながら、借金の担保にしながら、お気に入りの黒人女性を孕ませながら、だ。この宮根某というアナウンサーも、テレビで不倫したタレントなどを叩いて喰って来た。民主党政権には言わないくせに、歴代の自民党総理をして「何で辞めないの?」と小馬鹿にしてきた。それで今度は自分の隠し子がバレた。辞めるのかと思ったら、やっぱり民主党の大臣連中みたいに「信頼を取り戻すためにがんばります」と言う。

こういうのを薄汚い偽善者という。



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