忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

オザ・ワ・イチロー

2010年02月16日 | 過去記事


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なんというか、だ。

みんな、バンクバーも結構だが、山田バーも時々思い出してくださいという今日この頃、店のカウンターでカクテル作って遊びながら新聞を読んでいたら、5面によく知った名前があった。現役の国会議員全員に「議員アンケート」を取ったと書いてあるのだが、その項目は「外国人地方参政権」についてであった。民主党の中の反対議員もいた。「匿名」としている“訳有り”な人もいたが、なんと、そこに「長尾敬」の名があるではないか。それもちゃんと「反対」と明言されている。おかえり!たかし!

長尾敬議員は、虹の会にも顔を出してくれる「貴重な民主党の良心」だと応援していたのだが、当選してからすぐの朝日新聞のアンケートで「(外国人地方参政権について)どちらともいえない」とあったから、ショックを受けた私はここでも「長尾☆どちらともいえない☆たかし」などと書いていたのである。なんだったら、ちょっと「流行らせよう」としていた感も否めない。妻から「おとしゃん、今日はハンバーグにしようか?から揚げにしよか?」と問われても、う~~む、どちらともいえない!と答えて、結局、両方食べるからメタぼるのである。また、長尾敬議員はネットに対する反射神経もあるから、そんなことを書いておれば、次に顔を合わせるときに気不味いじゃないかと思うところなのだが、たかしはそんなに狭量な男ではないと信じて悪口を書いた。反省してまぁ~す♪

しかし、である。

3面にある「政治とカネ」の問題に関するアンケートでは、小沢幹事長に対し「さらに事実関係を説明すべき」と実名を出して答えたのは7名だった。そして残念ながら、その中に我らが長尾敬議員の名は無かった。いってらっしゃい、たかし!

その勇気ある国民の代表、民主党、いや、日本の良心とでも呼ぶべき7名の民主党議員は、岡本充功氏、津川祥吾氏、大西健介氏、山本剛正氏、瑞慶覧(ずけらん)長敏氏、工藤仁美氏、大河原雅子氏の7名だけであった。いや、そもそも、421人もいる民主党において、産経新聞が行った「国会議員アンケート」に答えた議員が39名だけ、回答率は9%というのは異常な数字である。また、設問が「小沢氏は幹事長を辞任すべきか?」というものならば回答者は皆無だったとある。

それに、なんというか「無回答」なのである。設問が「すべきか?」ならば、無回答とは「すべきでない」と「わからない」しかない。これは、そこらのおばちゃんに問うているのではなく、現役の国会議員、それも同じ政党の議員に問うているのであるが、国民、有権者の意見を代弁するのが仕事の代議士が「自分の意見が言えない」など、いったい、何の役に立つのかと心配になる。それならばまだ、「小沢幹事長は説明責任を果たした!」と強弁する飼い犬のほうが存在意義はある。阿呆か馬鹿かはともかく、少なくとも有権者からすれば、ああ、こいつは小沢の犬だな、と判断する材料を入手できる。

まるで、どこかの北朝鮮だ。これのどこが「古い政治を変える」なのか、さっぱりわからない。どころか、酷くなっている。完全に「小沢主導」を受けての「委縮」である。言論の場で生きる国会議員が「意見」を封じ込めるなど、そんなに小沢が怖いならば、ちゃんと首輪をつけてもらって飼い犬になるか、家でテレビを見て文句言っているか、どちらかにせよと言いたい。少なくとも、そこらの口達者な保守評論家であれば税金はかからん。

バッジをつけて国会に出るなら「自分の意見」は口に出せというだけだ。「機を狙っている」だとか「今は、まだ動くべきでない」とか「潜伏している」つもりで体の好い言葉を並べているが、それが既に「敵の手中」に落ちていると自分では気づかんのだろうか。

「税金納めているんだから地方の参政権は与えるべき」とか「国政選挙ではなく、地方の参政権だから安全保障上の問題もない」とか、ましてや「愛のテーマだ」などという、トリスウイスキーを飲み過ぎたような愚論を語る友愛が推し進める外国人地方参政権に「反対」だと理路整然と語れるならば、この小沢と鳩山の「政治とカネ」の問題が「どういう性質のものなのか」もわかるはずだ。これは決して「考え方の違い」などではなく、もっと根本的、且つ、日本の政治という根幹部分の問題であると知れているではないか。





また―――――

よく、アメリカの「禁酒法」(1919年)などというものは、史上最悪のザル法だったといわれるが、ここ日本の政治資金規正法も、負けず劣らぬザル法である。

ちなみに「禁酒法」が禁じていたのは「アメリカ国内における酒類の製造、販売、移動」のみであり、驚くべきことに「飲酒」自体は禁じられていない。だから、いくつかのバーボンやスコッチは薬店にあった。薬剤師に処方箋を書いてもらって買えば堂々と飲めた。

輸出を禁じていなかったカナダからは大量の「カナディアンウイスキー」が流れ込んだ。落語みたいな話だが、アメリカは禁酒法を施行して「国内のアルコール消費量」が増えたのである。冬になると凍ってしまうデトロイト川を、酒瓶で山積みになったトラックが走って売りに来る。運転手はブーツの中やコートの中にまでウイスキー瓶を詰め込んでいたという。無論、アメリカからすれば「密輸」であるも、つまり、それほど高く売れたわけだ。「トラック一台分で新築の家が16軒立つ」と言われたほどだという。

そして、それで大儲けしたのはだれか。

言うまでもなく、裏社会の親分、アル・カポネである。アル・カポネは徹底的に酒の密輸に力を入れる。デトロイト川には酒を積み過ぎて氷の川を割ってしまい、そのまま沈んでいるトラックが何台もあるという。引き上げて飲んだらうまいだろう。しかし、そんな貴重なウイスキーを氷の川に沈められたらたまらないということで、アル・カポネはなんと、その忌々しいデトロイト川の地下にトンネルを掘って、そこにベルトコンベアーを通してフル稼働させたというから、さすがは伝説のギャング王である。今でも入り口が残っているという。観に行きたい(悪い癖w)。

また、トンネルから出れば悪路をトラックで運ぶため、アル・カポネは「ゲートボトル」といわれる四角い瓶まで考案している。派手な模様をデザインし、その分だけガラスが厚くなり壊れにくい。そんなギャング王、アル・カポネという名のカクテルは、ジャックダニエル30mlにモニカ15mlディサローノ・アマレット15mlにフレッシュライムジュースを1stp入れてシェークして、季節の野菜を飾り(今ならアスパラなんかいいね♪)、ライムピールを浮かべて、オリーブを沈めると、今宵はあなたもギャング王、山田バーです。



・・・・ンなこたぁ、どうでもいい。モニカとか無いし(笑)。


つまり、抜け穴が用意されていたという話である。そして、その抜け穴を利用したものだけが、トンデモナイ財を築くことが可能となる。それがオザ・ワ・イチローである。

青山繁治氏の言い分ではないが「自衛隊はポジティブルール」であると、すなわち「やっていいこと」だけが決められており、それ以外は法に抵触しないかどうか、常に気を配らねばらないわけだ。命を落とすかもしれぬ危険な現場で、である。しかし、自衛隊にはそのような訳のわからぬ縛りを設けておきながら、己ら政治屋を縛るはずの政治資金規正法に関しては「ネガティブルール」なのである。つまり「やってはいけないこと」だけを策定し、それ以外は何をやっても「法に触れていないでしょ?」で済ませようという企てが丸見えなのである。こういうのをご都合主義という。

この密造酒のような政権でカクテルを作るとすれば、やはり、そのスピリッツから見直さねばなるまい。「甘い甘い」と誘惑しながら、メチルアルコールを飲ませるような政権では、いずれ国民はぶっ倒れてしまうだろう。裏に隠した樽からは腐臭もする。

さて、長尾敬は「民主党」という名のカクテルのスピリッツやリキュールになれるのか。それとも、摘まんで、ぽい、と捨てられる缶詰のチェリーのようになるのか。




ともかく――――


シェークするでもステアするでも良いが、カウンターの中にいるバーテンダーは日本国民なのである。

2 コメント

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ネガティブリスト (近江(スピリチュアル)謄写堂)
2010-02-21 09:36:06
毎度!
ネガティブリスト、青山さん、確かに言うてました。副会長の記憶力に脱毛いや脱帽!

イタコに口寄せをしてもらいました。また書きますね。
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Unknown (久代千代太郎)
2010-02-22 06:23:49
>りじちょ


い、いたこ・・・?


ちょ、ちょっと、ヒトラー呼んでもらえます?話したいことがある!!
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