忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.1.29[2]

2009年01月29日 | 過去記事
29日の朝日新聞社説。<必要なのは、効果があがる分野へ集中的に予算を配分することである。仮に失業者40万人へ月10万円の生活費を出したとして、1年間で4800億円。定額給付金の2兆円があれば、十分におつりがくる。>まだこんなことを書いている。経済支援と福祉支援の区別もつかないのか、意図的にごちゃまぜにしているのか。いずれにしても、マトモな読者は気づいている。▼ところで、そんな朝日が心配する「派遣切り」のお陰で面白い現象が起きているという。いわゆる「心の病」などを理由とした休職者が、次々と復職希望しているらしい。なにをかいわんやである。▼不景気だ、リストラだ、派遣切りだ、失業者が40万人になるぞ!と煽りまくったメディアに「勇気づけられた」のだろう。このままでは解雇されるのではないかと案じた休職者は、また、働く希望を得たようだ。たまにはマスコミも役に立つ。▼突きつけられたのは「現実」であった。マスコミが誇張した現実ではあるが、それでも呆けている人間の目を覚ますのは、やはり、「危機感」であるという証明となったのではないか。▼大嫌いな政府与党を叩くため、さも盛大に報道した甲斐があったというものだろう。その調子で「日本を取り巻く諸事情」も連日報道してほしいものだ。「投票率が低い」とか「政治に関心がない」とか嘆くふりを止めて、ちゃんと「真実」を報道するだけで、多くの日本民族は目が覚めるだろう。▼「なぜ、こんな重大なことを報道しないのだろう?」と多くの日本人が気づくとき、マスコミの腐ったハラワタは曝け出される。誰が得をして、誰が損をしたのか。なにが目的で、結果どうなったのか。首筋が寒い者は少なくない。

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