忘憂之物

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国連で「シャラップ」日本の人権大使、場内の嘲笑に叫ぶ

2013年06月15日 | 過去記事



国連で「シャラップ」日本の人権大使、場内の嘲笑に叫ぶ

<国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会の対日審査が行われた5月22日、日本の上田秀明・人権人道担当大使が英語で「黙れ」を意味する「シャラップ」と大声で発言していたことが13日までに分かった。「シャラップ」は、公の場では非礼に当たる表現。

 日本の非政府組織(NGO)によると、対日審査では拷問禁止委の委員から「日本の刑事司法制度は自白に頼りすぎており、中世のようだ」との指摘が出た。上田大使は「日本の人権状況は先進的だ。中世のようではない」と反論したところ、場内から笑いが起き、上田大使は「何がおかしい。黙れ」と大声を張り上げたという。

 委員会は、警察や国家権力による拷問や非人道的な扱いを禁止する拷問禁止条約に基づき1988年に設置された。国連加盟国の審査を担当し、対日審査は2007年に続き2回目。前回審査でも日本政府側から「(委員は)日本の敵だ」との発言が出たという。(共同)>








1967年の茨城県で発生した強盗殺人事件。独り暮らしだった当時62歳の男性が、自宅にて何者かに殺された。男性はワイシャツで足を縛られ、首にはパンツが巻き付けられていた。また、声を出さぬようにしたのか、口の中にもパンツが詰め込まれていた。

死因は絞殺による窒息死だった。室内は荒らされていたが、玄関も窓も施錠されたままだった。ただ、勝手口が開いていた。犯人はそこから侵入したとされた。男性は個人で金貸しをしていた。つまり、違法な貸金業だった。だからいくらくらいの現金があったか、貸していた相手はどこの誰なのか、それらの情報が集めにくいし、なにより「なにが盗られたのか」を特定するのは困難を極める。ましてや被害者は一人暮らしで死亡しているわけだ。

結果、被害者が所持していたとされる「白い財布」くらいしかわからなかった。そうして県警が困っていると目撃情報が出た。それで桜井昌司(当時20歳)と杉山卓男(同・21歳)の2名が浮上、県警は別件逮捕で引っ張り、2カ月調べて起訴した。指紋は拭きとられている。物的証拠はなかったが、目撃情報と自白で裁判はスムーズに進んで1978年7月、最高裁で上告が棄却されて両名とも無期懲役になった。「布川事件」だ。

このころから「布川事件を守る会」が「無実だ」「冤罪だ」とやりはじめる。自白は警察に強要された、ということだった。それからずいぶんと経った2011年に仕切り直しの判決公判があった。結果は無罪。やったやった、また冤罪だということで「死刑反対」の伊佐千尋や「憲法9条守る会」の佐藤洋が本も書いた。

警察の捜査は杜撰。供述調書にある「侵入の経緯」などもおかしいじゃないか、ということだった。犯人は勝手口の扉の左側を開けた、と書いてある。それで「被害者の顔が見えた」ということだった。これが警察による誘導尋問だったと。しかし、勝手口の左側を開けた裏には戸棚があった。だから被害者の顔は見えるはずもないし、そもそも入れないじゃないか。警察は阿呆なのか、と嘲笑った。

しかしながら、一読、不思議だと思う。私が警察官で取り調べを行い、さらに誘導尋問するとすれば「右側から入ったんだよな?」と誘導する。現場くらいみればわかる。左側を開けたら戸棚があることくらい、取り調べた警官も知っていたはずだ。これを普通に考えれば、犯人がそう言ったから書いただけ、と思わないだろうか。警察も「だっておまえ、左側からなら入れないじゃん」と突っ込んだはずだ。そうじゃないと裁判で不利になるのは検察だ。それをそのまま供述書に記載する、という「不自然さ」はどういうことか。

ま、いずれにしても両名は無罪。ちゃんと裁判費用の全額とひとり頭1億3千万円の刑事賠償金も受け取った。片方は自分で手記も出版している。出版社は左巻きどっぷりの「高文研」だ。無論、メディアは「大変でしたね」と同情ムード、両名に「奪われた人生をどう思いますか」みたいにやった。また一応、書いておくと別件逮捕の容疑であった窃盗も暴行も有罪判決だった。このふたりは人の家に押し入って盗みをやったり、人を殴って金を盗ったりはしていた。もちろん、被害者の違法金貸しからも借金があった。つまり、べつに善意の一般庶民が誤認逮捕されただけの話でもない。

100歩譲ってもコレはやったけど、ソレは知らないよ、というレベルだ。痴漢と盗撮、猥褻物陳列に公然猥褻、あと下着泥棒はやりましたけどレイプはしてません、だ。疑われないわけないし、持ち上げる必要などまったくない。また、忘れちゃならないのは、この二人によって被害に遭った人は確実に存在するということだ。



その片割れ、桜井昌司が先月、私の誕生日である5月22日にジュネーブにいた。国連の拷問禁止委員会の対日審査の傍聴席だ。上田秀明氏(人権人道担当大使)の<日本の人権状況は先進的だ。中世のようではない>に「失笑」していた。

そこでなにをしていたのかというと<日本に拷問的な取調べはない>と言った上田大使の目を<抗議の意を込めて>見つめていたそうだ。見つめるのが好きなんだろうか。まあ、ところで、話が変わった上に素人の憶測だが「布川事件」でもたぶん、だれかが「外で周囲を見つめていた」と思われる。「見つめていた」なら机や金庫から指紋は出ない。室内に髪の毛も落ちない。ただ、誰かが「勝手口の左側の扉」を開けたことくらいはわかる。

さらに話は変わるけれども、支那人、日本人の混合犯罪集団の見張り役は「日本人」がやることが多い。犯罪現場に物証を残しても平気な支那人が中に入るわけだ。以前、大阪のとある中学校の「支那人グループ」の窃盗事件が多発し、その学校に子供を通わせている日本人の母親からも、また捜査を担当した地元警察官からも聞いたことがあるが、その場合も「見張り役は日本人が多い」とのことだった。土地勘があって怪しまれないから情報屋、運搬屋、換金役、見張り役などを行う。いわゆる「分業化」だ。

普通の日本人は金庫も開けられないし、中に入っても役に立たないばかりか、指紋でも残せばそこから足がつくからだ。つまり、日本人犯罪者は中に支那人犯罪者を入れたら、外で「見つめている」ことが多いんだそうだ。

それにしても上田大使に「自白に頼り過ぎではないか、これは中世の名残である」と批判したのはアフリカのモーリシャスの委員だったとか。海の綺麗なところらしいが、この委員は日本の犯罪者の人権を案じていないで、せっかく来てくれた日本人旅行者に地元民が刃物を突き付けて強盗させないとか(2005年12月)、外が暗くなっただけで散歩もできないような治安をなんとかしたほうがいいんじゃないか。中世じゃないんだから。




1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-06-17 12:28:24
日本が人権後進国だってのが丸分かり
安倍政権にNOを突きつけよう
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