忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「靴の素晴らしさ」

2008年07月23日 | 過去記事

■2008/07/22 (火) ガチコメ的「靴の素晴らしさ」1

どれくらいぶりかに「普通の靴」を履く。社外での会議においては「クソ重たい皮靴」を履いていたのだが、こんなカジュアルシューズを履いたのは、いったいどのくらい前なのか記憶もない。なんというか、「移動力が3あがった!」という感じであろうか。

軽い。私はこんなに軽かったのだ。スイスイと動ける。ビューンと飛べる。久しぶりに放つハイキックが中空を切り裂く。むはははっは!!素晴らしいぞ!「靴」!!

なんともすごい発明だ「靴」!!もう「靴屋」にて修行しそうになるぞ「靴」!!

10才ほど若返り、15キロほど軽くなったようなきがするぞ「靴」!!

私は何年も「草履」で生活していたから忘れていたのだ。

「靴」の素晴らしさを!!

みんなも「靴」履いているかい?これからは「靴」であるぞ!!もう私は「靴の会」でも結成しようかと思ったほどだ!!さあ、みんな「靴」を履こう!!

そんな魔法のアイテム「靴」を装備した私は、まさに「足取りも軽く」大阪西区に散々迷いながら辿りついた。工作員2号が道端の人に訪ね回り、やっとこ着いたのだった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080721-00000024-jijp-soci.view-000
<拉致家族らがデモ行進=大阪>

準備の最中、仕事してるフリをしながら喫煙所にてサボタージュしていると、なにやらひらりひらりと飛んできた。・・・!!なんと!!

「青い蝶」である。ブルーの風船が集う区民センターに飛んできた「ブルーの蝶々」というシチュエーションに、無邪気に感動してしまった私は、さっそく「し様」に報告した。

「周りが黒かった?じゃあ、それはアオスジアゲハだね。」

なるほど。そういう名前の虫けらであったのか。

それにしても、だ。

久しぶりに履いた「靴」の感動もあって、なんか、アゲハ蝶までが応援してくれているような気がして嬉しかった。

で―――――

集会からデモ行進へ。

「2」へ

■2008/07/22 (火) ガチコメ的「靴の素晴らしさ」2

すっかり「改造車」になった河内屋さんの車を運転したのは工作員2号であった。パトカーが先導するデモ行進の運転など、なかなか普通に生きていたら経験できない(笑)。貴重な体験となったと思う。に、しても、助手席に座っていた女性には感動した。

その帰り道、工作員2号と共にベタ褒めしながら仕事場に戻ったのだが、1時間を超えるデモ行進であったが、その間、一滴の水分も摂らず、延々と続けるシュプレヒコールは後から歩く我々の心を押した。工作員2号も、何度となく「自動販売機」で飲みモノを購入して渡そうと思ったという。

それにしても、途中からの、

「めぐみちゃんたちは生きている!必ず取り戻すぞ!絶対に取り戻すぞ!」

では、思わず感極まった。胸が詰まってなんとも言えぬ気持になった。我ながら、暑さなんぞ屁とも思わぬモチベーションの爆発をみた。実にすばらしい。どこぞの某右翼団体のように、品性なく「がなりたてる」だけが能じゃない。まあ、なんとも、そのままアニソンでも歌うのかと思しき可愛らしい声ながら、決意が伝わる熱のこもった美声であった。

私はファンになった。たしか、私が「ブルーリボン(クリップタイプ)3個」を購入した際に対応してくれた女性だったはずだ。嗚呼、もう、名前くらい聞いとけばよかった。

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で、記事、短い(泣・こんだけかい)。

<北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴える集会が大阪市で開かれ、集会後、御堂筋をデモ行進した。飯塚繁雄代表(中央右)は集会で「融和政策に走れば、北朝鮮にいる被害者を葬ってしまう」と訴えた(21日)>

講演者の方々が口を揃えて危惧されていたのはコレだった。日本と国交を回復するために、証拠を隠滅する可能性がある。独裁者の発する言葉通りの現実を用意することだろう。

「3」へ

■2008/07/22 (火) ガチコメ的「靴の素晴らしさ」3

言うまでもなく、経済制裁は強烈なボディブローであった。確実にスタミナを奪い、ラウンドを追うごとに消耗している様が見て取れた。ダウン寸前、もしくは戦意喪失、試合続行不能の寸前であった。そして北朝鮮は少しの譲歩を見せる。再調査だ。

この、まるで「リックフレアー」の小芝居のような白々しい降参ポーズに、八百長よろしく、まんまと乗っかる阿呆がいるわけだ。そして、当然ながら、リックフレアーは息を吹き返し、得意の反則攻撃に転ずる。相手レスラーは血まみれになる。客は喜ぶ。

日本にも「八百長政治屋」がわんさかいる。有本恵子さんのお母さんも、上品な言葉ながら嘆いておられた。北朝鮮に拉致されたと発覚した当初は、すぐに日本政府が動いて取り返してくれるものだと思っていたそうだ。

自国民が拉致されて他国に連れて行かれたのだから、即座に政府が行動して救出してくれることだろうと信じていたという。そして、それは「普通の国」であれば至極当然のことであるから、そこに疑う余地はなかったと思う。

しかし、現実は違ったわけだ。

考えられんことだが、拉致攻撃の事実が明らかになっても、具体的に救出活動を行うわけでもなく、執拗に返還要求を出すわけでもなかった。むしろ、それをひた隠し、誤魔化そうとする利敵行為を行う政治屋の多さに愕然とすることになる。

この「拉致攻撃」に対する反応。皮肉なことに、それが「この国」に巣食う売国政治屋、いや、もう、スパイと呼んで差支えない輩を炙り出す「リトマス試験紙」になった。領土問題よりも皮膚感覚で認識できる危険に対し、事なかれ主義で対応する姿こそが「異形の精神構造」なのであり、当事者である一般国民との「絶望的な乖離」は明確となる。

「4」へ

■2008/07/22 (火) ガチコメ的「靴の素晴らしさ」4

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この日、私が感じたのは「元気」でも「活気」でもなく、ただ、ひたすらに「怒り」である。垂れ幕に「経済制裁によって~~」と書いてあることが頼りないほどの現状に対する気持ち、手弁当で集まった有志の方々の気持ちもそうだ。根底にある感情は、明らかに「怒り」であらねばならないと思う。この許されない不条理、理不尽な独裁者に対する「怒り」は、この自由で民主的な国で暮らす民にとって、実に欠損させられた「感情」ではないか。

個人主義が蔓延し、他人のことなど興味もないという人が増えた。また、その他人との適度なコミュニケーションが理解できず、いわゆる「ストーカー」とする行動を取って逮捕されるという極端な変質者も表れだした。

極端から極端へ。適度な、いや、健全な「共有感覚」が廃れている。この北朝鮮による拉致攻撃は、全国民が共有すべきであるが、少なくともデモ行進の際に、それを感じることはなかった。一部、手を振って応援してくれる人もいるにはいたが、やはり、不思議そうに、もしくは迷惑そうに眺める者たちが目立った。悲しいことだ。

「もし、自分の家族だったら・・・」

そんな想像力すらない。または「もし、そうだったら怒ってもいい」とでもいうつもりだろうか。私はこの「怒り」の理由にひとつ付け足したい。その、

多くの日本人の無関心に対して、だ。

本来、日本政府が金も時間もかけて全力で取り組むべき問題ではないか。日本国民が総じて怒り狂うべき問題ではないのか。チャラチャラしたテレビアイドルが、歌って踊るだけで何万人も何千万円も集まるならば、「こういう問題」こそ取り上げねばならんではないか。

「5」へ

■2008/07/22 (火) ガチコメ的「靴の素晴らしさ」5

たしかに500名ほどの有志が集った。意義深いこともある。だが、しかし、絶対的に少なすぎるのだ。速度が遅すぎるのだ。「いずれ~~」では意味がないというのだ。

拉致された方々は年をとる。その日、私がぶら下げさせてもらったプラカードにあった拉致被害者の方は金田竜光さんだ。拉致されたのは26年前。25歳当時である。現在ではもう51才だ。時間がないというのだ。

今更、テレビ屋に期待するわけでもないが、本来ならば、腐ったような人権番組や、お涙ちょうだいの特番を組むよりも、この北朝鮮による拉致攻撃を取り上げ、広く深く、日本国民の意識に訴えねばならないはずだ。それをしない理由は、なんだかんだ言ってもひとつであろう?つまり、儲からないからだ。

絶対に「24時間テレビ」なんかで取り上げさせてやる。「愛」で「ちきう」を救う前に同胞を救えと国民から要求される日が来る。それに、所詮は貴様ら、銭になればいいんだろう?心配せんでもいい。今は無理でも、だ。この問題を「流行り」にしてやる。

ジャニーズ事務所や吉本興業は阿呆なタレントに勉強させておけ。時代は変わるぞ?

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